日本大転換: あなたから変わるこれからの10年 (幻冬舎新書 い 3-2)
- 幻冬舎 (2009年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344981416
感想・レビュー・書評
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日本やアジア、世界が変わるには、まず個人が変わらなければならない。
理念を持った企業や組織、個人が増えていったら、必ずよくなる。
説明のつかない、人間が本能的に持っている感性、なんかいいな、なんか落ち着く、というものを大事に。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経営者として尊敬していたが、本書では失望した、というのが率直の感想。もし本人が書いたとしたら、なんと浅薄な文章力と価値観なのだろう…
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出井伸之は何だか信用ならん感じで読むに値しないが、言ってる事は間違っていない。ただ、新鮮さは無い。とはいえ、自分がそれを書けるかといえば別問題なのが悔しい。
とりたてて特筆することはないが、「日本は技術が強みだといいながら、それをどう売りだすかが問題だ。売りだすことができていない。」という指摘はまっとう。 -
日本が今後も存続するには、国として、地球というか他の国に役立つ国であり続けることが必要という観点からの方策が提案してあった。
他国の事情との兼ね合いもあるのですね。読んで良かったです。
日本の得意技を、地球のために使えて、かつ、他国とも共存できたら、それが理想ですね。このような方向に地球が進むよう、私も協力したいと思う。
既に多くの人が読んでいると思うので、おそらく、この方向に進む活動も進展しているのかも、とも想像しました。
しかし、私の知り得る現実は、経済第一の進展なような気もする。あと、経済に悪影響を与えるとしか思えない戦争もなくならない。これはどういうことか、とても不可解だ。 -
インフラ、アジア、教育など多角的な視点で、日本の
方向性を考えさせられる1冊!
身近なテーマを2ページくらいで読み切れるくらい
の内容にまとめているので非常に読みやすい。 -
■書名
■筆者
■内容
■所感 -
3/15:環境など日本が強い分野に注力し環境インフラを国を挙げて取り組むべき、そしてそれを輸出するという考えは素直におもしろいと思ったが金を誰が出すかだよな 財源不足と言う現政権と同じか しかし誰かが舵を切らないと沈んでしまう 要らない国になる前に
個人が企業がグローカリゼーションを意識せねばということだ 難しいね 誰が気づかせるのか?
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3/15:前著からいっぺん日本を励ますような論調ではなく、危機感をあおり、どう対処していくべきかに論旨がおかれている。こっちの方が現実的かなと思ってします。となると前著はなんだったんだ?
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前著の「日本進化論」に意外と感銘を受けたので、続いて読んでみようかと。 -
■概要
最近読んだ本の1冊です。
レビューはまた改めて。
筆者はクオンタムリープの代表取締役、
元ソニーの会長兼CEOの出井氏です。
■仕事に役立つ点
<あし> -
●塩野七生は「diplomacy」を「外交」と訳したのは誤りで、「外政」と訳すべきだった、と書いている。
●問題は、次の時代を勝ち抜く資本主義のシステムをいかに構築していくか、ということだ。
●「危機」という漢字には二つの意味が潜んでいるという。危険を示す「危」と、機会を示す「機」。漢字の「危機」にはピンチとチャンスが同居している。
●日本は「オーバースペックの国」になっているのではないか。
●日本人は世界の常識からは外れた生活をしているということを自覚すべきだということだ。過剰に多機能だったり、過度にきれい好きだったり、異常に高価だったりする。日本人全体の感覚がずれている。
●自分たちの姿が世界のどこに位置しているか。それを知ることは今後、ますます需要になる。海外戦略を練るとき、自国をアピールする際に決定的要素となる。
●「グローカル化」⇒グローバルに展開しながら、ローカルに。
●京都モデル⇒ローカルな閉鎖性と豊かな開放性
●京都やスイスがヒントを示している
●規格品から企画品へ。方向を転換するときが来ている。
●しばしば指摘されることだが、日本人が最も大切にすることは「社会の安定」である。⇒「和をもって貴しとなす」
●ユダヤと華僑が商才に長けているのは、両国の近似性を裏づけている。
●私たちに問われているのは、情報が急速度で拡散していく中で、逆にそうした情報をいかにして求心力に変え、新しい構造、次なる秩序をつくり出すか、ということになる。
●上から下に向かうイノベーションは、下から上に上がっていくイノベーションに敵わない。
●モノがあり余る社会では、クオンティティで測れる幸せは満たされている。では、クオリティを追い求めるのかというとそうではない。クオンティティを成り立たせているのは、クオリティだからだ。二つの指標からジャンプしたところに、クオリアはある。量的成長、質的成長だけでは、今後、企業は生き残れない時代を迎えるかもしれない。