「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる (幻冬舎新書 ま 4-1)

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  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981461

感想・レビュー・書評

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  • 会社経営の中で重要な人の採用について、採用する側(会社)と働く側(労働者)の両面から書かれている。

    経営者が考える給料(制度)と労働者が考える給料(制度)に差があるので、
    不満が出る⇨退職する⇨即戦力を雇う⇨想像していた成果が出ない⇨人件費の増加
    というような悪循環に陥るのだと思う。

    経営者としては、「給料制度の見える化」が必要であり、
    労働者は「なぜ今の給料なのか」ということを考える必要がある。

    不動産や保険の営業マンのように成果主義を導入している会社は「完全成功報酬」に見えるが、実際には「完全」ではない。
    あくまで「担当している顧客」からの売上が多いだけであり、過程(新規獲得、上司からの引継ぎ)が考慮されていないことがほとんどである。

    上記内容を踏まえると、誰よりも「新規顧客の獲得」ができる人が営業マンとしては優秀だと思う。

    社内の中で評価される為には、顧客獲得方法を言語化し、自分だけでなく他の人も同じように出来るような仕組みを作ることが求められる。

  • 会社員として、生産性を高める事が重要。まずは自分。次のステップは他の社員へ。
    経営側は「他の社員へ教えること」を最大の評価基準とすること。

    なるほど。参考になる。要再読。
    しかし、タイトルは少し疑問。肯定的な言葉の方が本書の本質がつたわるのでは?(タイトルで手にした本ではあるが)読者が絞られてしまう気がする。
    広く読んで欲しいのでもったいない。

  • わかりやすく読みやすい

    経営者やベテランの社会人が読むといささか物足りないかも。
    なりたて人事、新卒、就活生くらいならけっこう学びも大きいと思う。

    「人事の問題はどんな会社にも存在する」
    っていう部分が当たり前だけどけっこうささった。

  • 今までの仕事についての事を振り返って考える良いキッカケにもなりました。

  • 今この国に必要な考え方の一つだと思う。
    しかし、これだけ資本主義社会が刷り込まれた世界には難しいのかもしれない

  • [ 内容 ]
    国内の景気低迷が続く中、即戦力を求めて中途採用を繰り返したり、いまだ成果主義で社員を評価している会社は、業績悪化の負のスパイラルから抜け出せない。
    では、どうすれば企業の業績は上向き、社員は幸せに働けるのか?
    気鋭の人事コンサルタントが“人件費”と“売上げ”の関係を切り口に、伸びる会社の仕組みを公開。
    稼げる組織に激変する「成長制度」の効用を、実態と数字から明らかにする。

    [ 目次 ]
    第1章 野球選手の年俸制にみる「給料」と「売上げ」のカラクリ(野球は究極の成果主義か 年俸が単手に「成果」だけで決められない理由 ほか)
    第2章 なぜ、歩合給の会社がダメになるのか(給与項目のカラクリを知る どうして「給料の3倍稼がなければならない」のか ほか)
    第3章 なぜ「ノルマ」「競争」「残業」が、会社の成長を止めるのか(社員の「目標管理」は、やがて「ノルマ」に変化する 「競争」は社員の成長にどんな影響を与えているのか ほか)
    第4章 なぜ、教え合う会社が強いのか(「年功序列型賃金」が再評価されている部分とは 教え合うことで学ぶ大切なこと ほか)
    第5章 組織のなかで稼ぐ力をつけるには(資格は足の裏の米粒 資格よりも、まず社内で力をつける ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • わかりやすくはまとまっているが、中身は薄い。暇つぶしの読み物として◎

  • 日本企業が失いつつある、「終身雇用」「年功序列」の良さを見直す内容。行き過ぎた成果主義がもたらしたひずみを考えると同意できる点も多い。「ひとを育てる」ことが難しくなっている理由を「競争原理」に結びつけるのはやや短絡的かもしれないけれど。

著者プロフィール

松本 順市(まつもと じゅんいち)
ダントツ日本一の指導実績を誇る、注目の人事コンサルタント。
大学3年生のとき、当時3店舗しかなかった街の鮮魚店「魚力」にアルバイトとして入社、社長の参謀役として社長室に勤務する。3年後に大卒1号の正社員となり、当時、残業が多く社員の定着率が悪かった同社の労働環境改善に取り組む。
いわゆる「5K(きつい・危険・汚い・休日が少ない・給料が安い)」といわれる鮮魚小売業界にて、生産性を上げながら、業界初のサービス残業ゼロ、完全週休2日制を実現。社員とともに構築した〈社員の成長を支援する人事制度〉が原動力となって、16年後には年商3億円から175億円へ、労働分配率67%から37%へと成長し、業界一の高収益企業となる。その後、東証二部(現在は東証プライム)に上場。
1993年、人事コンサルタントとして独立。株式会社ENTOENTO代表取締役。
現在、中堅・中小企業に正しい人事制度を広めるために全国を飛び回っている。過去20年間の支援実績数1374社(2023年8月31日現在)、構築成功率99.6%、導入各社の実績向上に貢献している。
1956年福島県生まれ。中央大学大学院中退。
主な著書に、『「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる』(幻冬舎)『上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)『成果主義人事制度をつくる』(鳥影社)『社員が成長し業績が向上する人事制度』(日本経営合理化協会出版局)『1300社が導入した日本型ジョブディスクリプション』(日経BP)ほか。

「2023年 『日本で一番「早く」「簡単に」「エンドレスで」業績を上げる人事制度』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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