太宰治の女たち (幻冬舎新書 や 6-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981539

感想・レビュー・書評

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  • 2022.08.19再読

  • 太宰治の周りの女性を残された書物や証言から分析?したもの。著者が男性で男目線で女性を分析していて興味深かった。最初の心中相手、最初の妻、妻、太宰治の子供を産んだ愛人、いっしょに死んだ最後の女性。結局、彼は誰も愛してなかったと思う。自分だけが大好きで小説を書くため、お世話をしてくれるためだけに女性が必要だったのではないか。最後の女富枝さん、著者の印象通り男性にとって重いかもしれない。それにしてもこの5人の女性、タイプが違う。さすが太宰さん、ストライクゾーンが広かったみたいだ(笑)

  • 太宰は、津島修治と太宰治との境界線を、わざと曖昧にしていたのであった。

    • 寿樹さん
      ゼロから作品を作ることは、自分には向いていない。無理なのだろうと思っていた。しかしどうだろうか。『斜陽』は作者自身を書く女の日記を参考に、い...
      ゼロから作品を作ることは、自分には向いていない。無理なのだろうと思っていた。しかしどうだろうか。『斜陽』は作者自身を書く女の日記を参考に、いや投影したものだった。
      ならば俺にも出来ないか。
      太宰は「津島修治」と「太宰治」の境界線を、わざと曖昧にしていたのだ。
      何日かに分けて読了しました。楽しい作品でした。
      2020/08/05
  • 『斜陽日記』も買ったことだし、『斜陽』読み返す前に読んでみようと重ねて思った。
    太宰治はいつになっても本当に不思議で魅力的。

  • 女を書かない小説なんてつまらないのよ

  • 太宰の書き出しの一文にヤラレた

  • 著者が太宰のことを書くとロックスターみたいになるだろうなぁと思っていましたが、期待通りの内容。太宰の台詞を引用した模擬インタビューは軽くロックスターのレベルを超えてかっこよすぎて笑ってしまいます。小説家が太宰のことを一冊の本にするのは大変勇気のいる作業と思います。文学論は避けて女のことだけを取り上げたとのことですが、女性と太宰の作品の密接な関係をわかり易く解説しており、十分に文学しています。太宰と女性にたいする著者の思いも強く感じます。昭和初期は、文学が先端だったと気付かされます。

  • かなりライトな太宰分析本です。
    太宰さんだけ生き残った最初の腰越心中の相手、銀座のカフェの女給だった田部あつみ(本名:シメ子)さん。
    最初の内妻だった青森の芸妓、小山初代さん。
    正式な奥さんだった津島美知子(旧姓:石原)さん。
    太宰さんの娘を産み『斜陽』の基礎となった日記を提供した太田静子さん。
    そして、玉川心中のお相手、山崎豊栄さん。
    この5人を取り上げていました。
    かなりライトだけど、面白かったです。

  • 太宰治の人生について、彼に関わった女にフォーカスを当てて書かれた本。はじめて太宰関連の本を読んだ。著者が男性ということもあり、共感できない部分もあったが、おもしろかった。太宰治は、女性読者よりも、男性読者をシビれさせるほうかも知れない。いますぐ太宰の作品が読みたい。

  • もて男の気持ち。別に知りたくもいのですが…

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