岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書)

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著者 : 河合敦
  • 幻冬舎 (2010年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981560

岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • 三大財閥中、三百年以上の歴史を持つ旧家の三井・住友に対し、三菱は明治の動乱に乗じて短期間で巨万の富を築いた特異な会社である。坂本龍馬の遺志を継いで海運業を起こし、権謀術数を駆使してわずか五年で頂点を極めた政商・岩崎弥太郎。日本初のビジネス街・丸の内を建設した二代目・弥之助。戦争景気で業績を伸ばし、昭和の大不況を勝ち残った三代目・久弥と四代目・小弥太。時代に即した巧みな経営術と、現在も続く財界随一のグループ結束力で成り上がった一族、岩崎家四代のビジネス立志伝。

  • 三菱について全然知らなかったので、
    結構おもしろかった。
    ただ、そのすごさをネタに、
    現代の政治や教育の批判が所々に差し込まれてて、
    それも内容自体は賛同できるんだけど、
    この本にとってはすごく余計だった。

  • 三菱グループの創業の歴史。歴史が苦手な私でも面白く読めました。三菱の創業者は岩崎弥太郎と思っていたら、弟の岩崎弥之助が海運分野を切り離し、多角的経営を始めたのだと、初めて知りました。個人的に、この弥之助の人物像が好き。弥太郎のようなカリスマ性はもっていないけれど、温厚で大胆な経営、政治にも興味はないように見せかけて、実は深く介入する頭のよさ、そして自分で興した事業をたった数年で弥太郎の長男に渡してしまう潔さ。弥太郎もすごいけど、弥之助すごい!


    *メモ*

    「人間は一生のうち、必ず一度は千載一遇の後期に遭遇するものである。しかし凡人はこれを捕らえずして逃してしまう。古語にも『幾を知るは、夫れ神か』とある。これを捕捉するには、透徹明敏の識見と、周密なる注意と、豪邁なる胆力が必要である」by弥太郎

    弥太郎、弥之助を含む明治の頃の実業家は公共的精神に富んでいる。時代のなせる業というのもあるが、現代では短期的利益のみにとらわれて行動する人もいる。大きな公的理想を持たなければ、勝利を手にしても虚しいだけ。

    弥之助の教育方針は、子供たちを甘やかさず、厳しく鍛え上げる。我慢する心を幼少時代に叩き込む。

  • 僕は日本史専攻ではない歴史音痴。

    三菱の創業者ということ以外
    何も知らなかったので読んだ。

    坂本竜馬との出会いや
    海運事業を通じて
    三菱を興した弥太郎。

    その海運事業から
    日本の将来のために
    撤退し他の事業を
    多角的に展開させた弥之助。
     
    この2人のエピソードは
    特に目を見張るものがある。

    日本人に明治維新から
    文明開化時代を生きた志士たちを
    好きな人が多い理由に納得。

  • 面白かった。若い人に是非読んで欲しい。岩崎家にフォーカスされているが、明治から昭和初期における日本の胎動をリアルに感じられる。個人的には弥之助に憧れる。

  • 龍馬伝の実質的主役(になっちゃった)
    とも言える、岩崎弥太郎。

    日経新聞の広告を目にして
    ちょっと読んでみようと3時間くらいで通読。

    史実の整理、軽い文体。
    歴史の入門編、という意味ではおもしろぃ

    ビジネス立志伝的要素も取り込まれようとされていますが
    その辺の筆者の意見と批評が、独自性と論理性において
    若干ぺらぺらなのは、「新書」を意識してのコトでしょう

    そう考えると、790円は高い。
    新書って、ホントはワンコイン(500円)の価値を提供する
    そんなフォーマットなんじゃないかなぁ

    なんて感じた一冊でシタ

  • 岩崎弥太郎は有名だが、岩崎弥太郎亡き後、弟弥之助、久弥、小弥太、会社トップが変わっていく中で、会社がどのように大きくなっていったのか、軌跡を学べました。

    安田善次郎の小説を読んだ時はだいぶ三菱財閥を悪者扱いに書かれてたのですが、三菱側からの視点で見ると、当時の歴史背景で見えてくるものがありました。

    歴史は人により捉え方がかわるので、複数の視線から多面的に情報を得ないといけないなと思うきっかけになりました。

  • 岩崎弥太郎の生い立ちからはじまって三菱商会の創設、そのご四代目までの伝記。
    大河ドラマで一癖ある人物として描かれた弥太郎だが、実際、そうだったようで。幼い頃へ勉強がまるで駄目、しかし詩作が褒められて学問に励み、江戸に遊学。父親の負傷事件で入牢、藩の重鎮学者につくも暗殺される。坂本龍馬の海援隊に関わって尻拭い。明治政府に雇用されず、ついに実業家として地歩を固める。

    一見、その当時の出世ルールから外れた生き方をさせられるが、けっして自分は大物になるぞという夢は諦めない。しかし、今、現存していたら、ワタミの社長みたいに訴訟沙汰に巻き込まれるのでは…。

  •  三菱と言えば、丸ビルをはじめとする丸の内のオフィス街が浮かんでくる。そんな三菱だが、三井や住友と言った旧財閥と違って、江戸末期化明治維新にかけての混とんとした時期に一気に今の三菱グループの基礎を築いたのだから驚きだ。

     創業者の岩崎弥太郎、弟の弥之助、弥太郎の息子久弥、いとこ(弥之助の長男)の小弥太の4台を取り上げている。弥太郎は、土佐藩の地下浪人の家に生まれた。地下浪人とは、土佐藩士の地位を失った武士を指す。そんな最下層から一大財閥を築きあげた弥太郎。いろいろな危ない橋を渡ったり、せっかく手に入れて成長させていた海運業を手放すということもあった。

     それでも、弥之助の時に、様々な事業を展開していった。その中にはあの小岩井農場もある。そればかりでなく、今やオフィス街のみならずショッピングやグルメの街としても注目を集めている丸の内。元は、明治政府から買ってくれてと頼まれたものだった。買い上げたお値段が128万円。当時の東京市の予算の3倍に相当するとある。そんな土地を買った弥之助は、ある人にこんな土地をどうするのかと問われて、「なに、竹でも植えて虎でも飼うさ」とうそぶいたそうだ。大物はほらの吹き方が違う。虎どころか人が集まる一大ビジネス街になったのだから、この姿を見て弥之助はどう思うのかな。

     3代目の久弥は、めざしが好物で質素な生活をしていたとある。質素と言えば、弥之助に頼まれた高級料亭の女主人が母から聞いた話が載っている。小弥太と俊弥(弥之助の長男)が奈良に行った時に割烹店に連れていた時のこと。二の膳が出る時、目を丸くして端に手を付けかなったので、理由を聞くとこんなごちそうを食べていいのと言ったとある。最近、中国で話題になった無職の少年同士が高級スポーツカーを乗り回して事故を起こしたのが話題になっていた。この本を読んで少しは見習ったらとふと思った。贅沢を覚えると後が大変だからなあ。

     筆者が三菱4代を取り上げた理由として「(略)近い将来、昭和恐慌と同様の状況が、現代の日本にも現れてくる可能性が高い。そうしたとき、果たしてあなたは生き残っていく自信があるだろうか」と問いかけている。たくましく生きた岩崎4代から得るものが大きいなあ。

  • 1,弥太郎
    土佐藩-三菱商会 企業
    2,弥之助
    16歳下の弟 体質は弱い 後藤象二郎の娘と結婚 共同運輸(政府)との合併を決める⇒日本郵船  好物がメザシ
    3,久弥
    弥太郎の長男  寡黙な3代目  アメリカ留学  真面目一辺倒
    52歳で、社長を小弥太に譲る。
    4.小弥太
    弥之助の長男  英国留学 東京大学卒業
    理想的社会主義者  124KGの巨漢
    社員に対する訓示が、1回だけ。
    子供は出来ず 夫婦仲が良かった。
    5,系列会社
    キリンビール
    明治屋
    東京海上火災
    ニコン
    旭硝子

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