芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか: 擬態するニッポンの小説 (幻冬舎新書 い 9-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981744

感想・レビュー・書評

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  • 芥川賞、父親、1Q84(あるいは村上春樹)に関心のある人は、きっと興味深く読める本。キャッチーなタイトルに比して、内容の広がりは相当のもの、小説の読み方が、少し増える本です。

  • メッタ斬りでも読んだように、芥川賞とか直木賞が、重要作品・人物に対して、往々にして授賞漏れしているのは、多分紛れもない事実。ま、人が人を評価する以上、絶対的な基準はない訳で、各人の立ち位置とかによっても当然違ってくる訳で。タイムリーなところでは、昨日発表になった本屋大賞が、直近の直木賞と一致したってのは珍しい例。プロの書き手目線と読者の目線も、大抵は一致しないし、選出作品に対して不平不満も出るだろうし。で、村上春樹。最近出た新作に対する意見が分かれているように、芥川賞授賞に関しても意見は分かれたんですね。芸術作品の評価が難しいのは当然として、それでもやっぱり、賞の性質を青田買いに求めている以上、授賞を逃したのは痛恨だと思ってしまいますが。

  • 村上龍
    村上春樹
    山田詠美

    作者ごとのアメリカ文化の受け入れ方の違い、その作品の日本(選考委員)側の受け入れ方の変遷が面白かった。

  • 父親になることへの葛藤が
    根底にある物語。
    父親というのをどう読むのか、
    血の繋がりという遺伝とか
    日本という文化とか
    いろいろあるけれど、
    そこを受け入れることで待っているのは安穏かも知れない。
    もしかしたらそうなってしまうと小説として成立しなくなるのかもしれない。
    太宰の持つ苦悩と芥川への憧れ。
    『坊っちゃん』を純愛小説と読む切り口。
    面白かった。
    だけど、一番しっくりきたのは『風の歌を聴け』に対する言葉だった。
    それなら説明はいらない。

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