- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344981942
感想・レビュー・書評
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犯罪学について、日本人がどのような理論にいわば無意識的に立脚しているのかが伺える。加害者または被害者の家族については、政策的な配慮による保護が必要となるよう思われる。
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するっと読んだ。何点も視点を持つことの大切さと難しさ。
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加害者家族の苦悩を取り上げた1冊。
何か事件が起こる度、加害者家族の存在が気になっていた私。
加害者家族には加害者家族ならではの苦悩があるのではないか…と。
これによって加害者家族にも目が向けられたら、と思う。
でもそれは、被害者と被害者家族が最優先され、今以上に救済された上で、の話ではあるけれど。 -
加害者はマスゴミから糾弾されて当然だが、逮捕されることにより世間から隔離されて保護される。加害者家族は職を失いかけ、名前や家をも失う悲惨な現状のルポである。日本人のメンタリティとして、犯罪者の家族との新たに結婚する人は少ないし、職場にて採用されることも少ないため、名前をかえて身分を隠し、ひたすら怯えながら生きて行く。その意味では自身がしていない犯罪により、犯罪者本人以上の贖罪をすることになる加害者家族の悲哀を感じた。
ただ、犯罪の内容にもよるが家庭環境に起因する少年犯罪においては、賠償責任を含めて、少なくとも親がマスコミに晒されることはしかたないだろう。 -
加害者家族は不当に社会的な罰を与えられていることが分かりました。
マスコミの対応が鬼畜。 -
加害者家族(あるいは被害者家族と言ってもいい)に、自分もいつなりうるかもしれないという、想像力さへあれば、問題は大分違ってくると思う。村社会を引きずる日本という特殊な社会にあって、解決は難しい。マスコミも金儲けなのだと知った上で、報道されないことへの興味を持ち、インターネット情報は信じないスタンスを持ちたい。
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第1章、加害者家族の行く末をおったものだが、何ともやりきれない気持ちになる。同情できないが、同情もしたくなる。被害者になっても地獄、加害者になっても地獄なのだ。あとはインターネットを扱った章も興味深く読んだ。
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あまりに悲しすぎる。
犯罪を起こしそうな人がこれを読んで、抑止力になればいいのに。
犯罪を起こす直前の人には届かんかもしれんが。