地球の中心で何が起こっているのか<br>地殻変動のダイナミズムと謎 (幻冬舎新書)

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著者 : 巽好幸
  • 幻冬舎 (2011年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982277

地球の中心で何が起こっているのか<br>地殻変動のダイナミズムと謎 (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • 一文ごとに次々と主語が変わりゆく風が吹いた桶屋文体に理解が追いつけず
    前知識がある方には楽に読み込めるのでしょうが、私は他の本で学ぼうと思います

  • プレートテクトニクスでは分からないどうやって大陸と海洋が別れたかなど仮説かもしれないが凄く納得できる。
    地球の構造が中心から核、マントル、地殻がありマントルの対流で近くが動いて大陸移動したと言うのが一般的なプレートテクトニクスの理解だろう。ではそれぞれの構造は?と言うと核がほぼ鉄(とニッケル)でできていると言うのはまだ知ってる人が多いかもしれない。

    マントルの組成は二酸化ケイ素と酸化マグネシウムが主でなんと月の石の酸素同位体測定の結果と全く一致する。原始の地球に原始の惑星「テイア」が激突し、その破片が重力の作用でできたのが月だと言う説が有力らしい。次に地殻だが大陸と海洋では組成が異なる。構成物質は二酸化ケイ素とアルミ、鉄、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウムの酸化物であり種類はマントルと一致するのだが、二酸化ケイ素の割合がマントル、海洋地殻、大陸地殻と次第に減る。大陸は二酸化ケイ素が60%ほどの安山岩質で海洋は50%ほどの玄武岩質なのだ。

    安山岩質は軽い、そして玄武岩質は冷えるとマントルより重い。海嶺ではマントルが地中からわき上がってきて冷えて海洋地殻を生み出す。では大陸地殻はどこで生まれるかと言うと海溝だ。海洋地殻が沈み込む時温度が上がり、一部が融けマグマになる。この時できたマグマが冷えて固まると安山岩質の大陸地殻ができる。日本もそうだが環太平洋の火山帯は大陸を作る工場のようなものなのだ。中国などは大陸棚は自然の延長で大陸国家に属すると言うが、大陸ができるのが海溝の沈み込みなら自然の延長で島嶼国家に属するとも言えるわけだ。

    火山帯はだいたい2列に並んでいる。日本海溝に対し平行に那須火山帯がありその後ろに平行して鳥海火山帯がある。海洋プレートの潜り込む角度によってマグマが発生する深さが決まっており、プレート深さ110kmと170kmでマグマができる。この時に関係してくるのが海=水の存在だ。沈み込む海洋地殻の含水鉱物は深さ100kmまでに水を吐き出し、沈み込む海洋地殻の上にある大陸側のマントルが水を受け取る。地殻に引きずり込まれ下降したマントだが岩質によって深さ110kmと170kmでまた水を吐き出す。水が上昇すると圧力が低い浅い所では融点降下の原理で個体のマントルが融けマグマが生まれる。この時一部が融けたマントルは粘度が低く軽いため固まりになって上昇する。地殻に引きずられて沈み込むマントルがあれば、それを穴埋めするために上昇する熱いマントルもある。この熱と上昇するマグマが出会って出来たのがマグマだまりと言われるものと考えていいだろうこれが火山のしくみだ。

    他にも大陸の生成やダイヤモンドがどうやって地上に運ばれたか(一説では音速で地中を移動すると言う)など雑学も満載。JAMSTECはこの仮説を実証しようと深海掘削船ちきゅうで海底のマントル掘削を計画している。

  • 非常に興味深く時間をかけて読んだ。知らないことばかりで面白かった。グラフ出てくるとくらっとしちゃうしところどころ難しかったけど、説明のためには出さざるを得ず、出した以上は一生懸命噛み砕いて書いてくれる巽先生の地球に対するオタク的愛を感じてなんか微笑ましかった。読んで本当に良かったと思えた本。

  • 著者は地球科学研究のスティーブ・ジョブスだ。

  • 結構専門的な内容なので,一般の方には少し難しいかもしれない.

    現在何が分かっていないのか,何が分かるとどんなことが見えてくるのか,といった部分が書かれているところが面白いし,臨場感がある.

  • 私は理学系の研究者の方との交流がないので,どんな研究をされているのかよく分かりません.まずはこうした書籍を通して色々と勉強させていただきます.

  • 「地球の中心」とあるけど地表から200kmくらいまでのお話。
    著者は平易に書いているつもりなんだろうけど、知識が無いからわからない…

    インターネットで調べながら読み返せばわかるのかな?

    内容は理解できないことが多かったけど、「地球は生き物」って思えた。

  • 地球の活動である火山活動・プレート理論などを説明する新書なのだが、兎に角読みにくさが先に立ち途中で挫折。プレートの沈み込みとその影響等について、個人的には物語風でも良いからどんどんと読み進みたいのだが、本書は説明の冒頭で学術用語の羅列が続くのでリズムが悪い。正直なところ専門家がカタカナで細かい定義に拘るのは判るが新書版読者にさして大きな必要性はないと思うのだがどうであろうか。

  • 第3章から90年代以降の研究成果が出てくる。マントルダイアピルとマントルウェッジ、ホットフィンガー、IBM、サブダクションファクトリー。海に関連してJAMSTECが税金をかけて大風呂敷を掲げて研究してきた成果である。幻冬舎新書JAMSTEC第二弾の新書である本書は意味があると思う、アウトリーチとして。

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