- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344982390
感想・レビュー・書評
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いつ超新星爆発してもおかしくないというオリオン座のベテルギウス。
ベテルギウスが爆発したら何が起きるのか。
そして宇宙が加速膨張しているという最新の宇宙論について。
取り敢えず、ベテルギウスが爆発しても地球にガンマ線が降り注ぐことはなさそう(*´∀`)-3 -
この本によると、2012年人類史上最大の天体ショーが始まるかもしれません。オリオン座の中で明るく輝く赤い星ベテルギウスは星として晩年を迎えています。いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない状態とのことです。超新星の最新研究をサイエンス・ライターの著者がやさしく解説してくれています。
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オリオン座で最も明るく輝く赤い巨星、ベテルギウスがいつ超新星爆発を起こしてもおかしくないという最新の観測結果の紹介から始まって、星の誕生と進化、超新星爆発のメカニズム、天体観測の歴史から超新星爆発の研究の最前線、そして2011年のノーベル賞受賞対象となった宇宙の加速膨張の発見までを(駆け足気味ながら)わかりやすく解説した本。面白い。
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それなりにおもしろいのだが、書かれている項目が多すぎて中途半端な印象。
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ビジネス書や堅めの本に疲れたときなど、気分転換に読むことが多いのが宇宙関連本。本書は、ベテルギウスの超新星爆発がいまにも起きるかもしれないという、なんともワクワクさせられる題材がテーマ。その時、昼間でも明るい星が見えるようになるのだそうです。
ただ、ベテルギウスについて書かれているのは1章のみ。全体を通しては、超新星爆発の仕組みや、観測の歴史、そしてそこから導き出される最新の宇宙の姿といったところ。どっちかというと、ベテルギウスより超新星爆発そのものについて語られた本ですね。
それはそれでテーマとしては面白いけれど、全体的にも幾つかの文章をくっつけて作られた本という印象があってちょっと残念だったかな。 -
恒星がペアで存在していて、太陽にもネメシスという相棒がいることとか、三角法では測れない遠い星までの距離の測り方など知らないことがたくさんわかりやすく書かれていた。
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明日なのか、数万年後なのか、ペテルギウスの爆発は宇宙の歴史からみると目の前だ。
星は寿命となるとより重い物質の核融合が活発になり、自らの重力で加速度的に潰れ始める。あまりに急激に潰れるので、中心部で物質が激しく衝突をして今度は高温かつ強烈な衝撃波を生む。その衝撃波が星の表面にたどり着いたときに大爆発が起こる。
星の最後なのになぜか超新星爆発と言われる。
爆発したら昼間でも輝くらしい。生きているうちに見たい。 -
ベテルギウスの超新星爆発の内容やメカニズム、そして、宇宙の科学もさることながら、天文学の歴史も面白い。『天文学』は科学的な学問で時折ちんぷんかんぷんになるけれども、名前に≪文学≫と付くだけあって、時々文章の中にでてくる表現にロマンを感じると言うか自分のわくわく感がそそられる。
科学、化学だけでなく、文学的要素が見られるところにとてもいいと思う。 -
ベテルギウスは最初の第一章だけ,副題の加速膨脹についても最終章で触れられる程度。メインは宇宙論の発展について。シン『宇宙創成』で読んだのでざっとさらう感じだった。
ベテルギウスは,今年にも超新星爆発してもおかしくないと話題になってる。もしすれば,満月くらいの明るさになって昼でも見えるようになる。前回銀河系内で超新星爆発があったのは,400年も前。もしベテルギウスが超新星爆発したら,その仕組みが詳しく解析されて宇宙論が大いに進展するはず。
400年前の超新星爆発はケプラーの頃。師のティコの頃にもあったというが,400年前は望遠鏡はなく,肉眼での観測。それでもこの天体ショーは詳しく記録され今に伝わる。ベテルギウスはもっと地球に近く,640光年くらいの距離。しかも今人類は多くの高性能望遠鏡を持ってる。これは期待大。
それだけにちょっと本書は期待外れ。一応超新星に焦点を当てた感じではあるのだが,いかんせん一般的な宇宙論の解説が多い。面白いエピソードも読めたのでまあいいけど。メシエが作ったメシエ・カタログは,彼が熱中した彗星探しのため,彗星でない無視してよい星雲・星団をリストしたもの,とか。
著者は,サイエンスライターということだが,慶應の法学部出身らしい。文科省宇宙開発委員会の委員を7年やってたそうだけど,どういう経歴だろ?ちょっと誤解に基づくような記載も。
p.77「ヘリウムは独立独歩の元素で、互いどうしでもペアを組むということがない元素です。そのため、ヘリウムが核融合するためにはある条件を満たさなければなりません。三個のヘリウム原子核がほぼ同時に超高速で衝突することです。」
これって化学反応と核反応をごっちゃにしてないかなぁ?
著者の夫の野本憲一氏は天文学者ということ。なるほど。