量刑相場  法の番人たちの暗黙ルール (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982406

感想・レビュー・書評

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  • 解説が丁寧でわかりやすい。
    まあ現状を見るに、理不尽な量刑はいくつかあるなあ。泥酔してたから心神耗弱とか、普通の感覚じゃありえんし。

  • 普段は訪れない図書館で、出会った一冊。
    規模が小さく、新書も単行本もジャンル別だったからこそ出会った本。新書コーナーだったらあまり立ち寄らないし、通り過ぎたとしても手に取らないに違いない。こういうとき、陳列の不思議を思う。

    元裁判官の弁護士が著者。ただ、ひたすら事件と量刑を羅列していく。
    学生かこういうのが好きな人でないと厳しいかも。
    資料として楽しむ一冊。

  • 司法の考え方がちょっとわかった気がする。
    おおがたのことは実務経験で知っていたが、刑期の細かい考え方とか、最近の傾向とかは今後、役に立ちそう。とくに死刑についての考え方が司法っぽい感じがして興味深かった。

  • 最近は量刑が重くなる傾向にあるようだが、それでも過去の同質事件の量刑を斟酌して決めるもので、それ以上でもそれ以下でもないことがわかる。
    特に印象的な箇所はなかった。

  • 暇つぶしにと思って買ったら、ほんとに暇つぶし用という感じだった。
    事件の概要と量刑が淡々と並んでいる本。
    量刑って結局相対的なものだけど、ひとつひとつの事件が、標準との偏差というものさしで図られているのだと思うと、みんなが飲み込んでる共通のルールに疑問を投げたくなる。
    作中の「その事件限りの正義感や倫理観を被告人にぶつけるのではなく、量刑の全体を俯瞰し、横や縦の関係へ目配りしたうえでの社会正義を示すことが大事なのでしょう(P178)」という言葉が印象的。

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著者プロフィール

1959年東京都生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を務め、現在は弁護士として活動。裁判官時代には、官民交流で、最高裁から民間企業に派遣され、1年間、三井住友海上火災保険に出向勤務した。著書に『司法殺人』(講談社)、『死刑と正義』(講談社現代新書)、『司法権力の内幕』(ちくま新書)、『教養としての冤罪論』(岩波書店)ほかがある。

「2015年 『虚構の法治国家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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