- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344982420
作品紹介・あらすじ
地震・津波・火山・台風・雪・土砂災害…地球上最も災害の多い島国でいつ襲いくるともしれぬ過酷な自然と向き合い、そして被災した我々の祖先はその土地土地に「ここは危ない」というメッセージを地名として付けてきた。現在もその古い地名の分析が次の災害の予想・対策につながる。だが、いま市町村合併や観光開発など目先の利益優先の安易な地名変更政策のせいで古い地名が次々に消えている。いまこそ先人の知恵の結晶に学べ!半世紀以上、地名のことばかり考え続けてきた著者による「災害地名学」のすすめ。
感想・レビュー・書評
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平成の大合併という市町村合併の是非を問うようなことはおいといて。
思いがけない地名の変遷に驚きがいっぱい。
ただ、内容的に、評価はわかれるところもあるかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先の東日本大震災を契機に、各地の地名を過去の災害から読み解こうとしたもの。
地震や津波、洪水などの被害からネーミングされたであろう地名の紹介からその根拠など、独自の論を展開している。地名を言語学的に分析して災害の痕跡を見つけ出しているところはなかなか面白いと思った。昔の地名を分析することによって、その当時の人々が後世に何を伝えようとしたかわかるという主張には頷ける。市町村合併などで新しい名称が必要になっても、なるべく歴史的地名を残すようにすべきだという意見には賛同する。
ただ自説を主張するあまり、既存の説を頭ごなしに貶す論調はいただけないと感じた。他のレビューにもあるが、こじつけではないかと思われたり、煽動的なところがあったりで、最後まで読む意欲を失った。
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地理の知識が浅い私にとって、なかなか難しい本だった。最初はなるほどと思いながら読み進めていたが、後半になるにつれてこじつけ感が強くなっていくような気はした。
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うーん。ページ数が多いだけでわかりにくい。もう少し簡潔に書いてほしい。
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日の目を見ない老齢科学者の研究日誌。ばらーーーっと床に散らかしたこまごまとした発見を部屋の隅に寄せてまとめたような一冊。著者が置かれている現在の不遇をなじるような場面もあり、半ば厭世的にあらゆるものを批判して快感を得て自尊心を満たしている。
確かに地名から得る教訓はあるだろうし、著者の唱える説には正解も多いのだと思う。ただ「地震は活断層関係なく全国どこで起きても不思議ではない」と警鐘を鳴らしてしまっている以上、過去に全国各地で地震は起こっていたはずで、そうなれば全国のあらゆる地名は著者によって忌むべき地名にこねくり回されてしまいかねない。つまり、こじつけ臭がすごい。
研究でお金をもらって生きていこうとしたら市井の人々の為になる成果を引っ提げていかないといけないわけだけど、我々にダイレクトに訴えかけるにしてはまだまだ自我が強いと言うか、これをもっともっと噛み砕いて分かりやすくしたらまたちょっと印象が違うのかもな。あと分量が多くて読みきれない。序盤の津波のこととかいいこと言ってるのに、ボリュームの多さに辟易してしまって… -
ちょっと読んでいて頭に入ってこなくて読み切れなかった。
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僕の考えた最強の怪獣。
過去のデータと突き合わせるくらいはできるだろうに。 -
●地名というのは先人からの警告だというのは納得だが、いかんせん著者の推測も多分に含まれるところも多く、こじつけではないかという反論も少なからず湧いた。