- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344982468
感想・レビュー・書評
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激動の平安末期を生きた立役者でありながら、これまであまり語られることのなかった後白河法皇についての一冊。
保元・平治の乱、平家との蜜月とそれからの脱却、源義仲や義経・頼朝との距離、あと今様に狂ってたことなど断片的な知識はあったが、それらについて初めて系統だって知ることができた。 -
タイトルが「後白河法皇」でも庶民に愛されたエピソードや人物像の描写はあるものの、そこまで深く掘り下げていないので後白河法皇の存在感が薄い気がする。文章の中の言葉がたまにものすごく下品だったり、「余談でもこの話って必要?」と言う箇所も多く、読んでいて集中力が切れるというか、テンションが下がるというか…。保元の乱、平治の乱~平家物語の出来事の解説が多く、平家滅亡後、後白河と頼朝とのやり取り等が詳しく載っていたら…と期待して読んでいたけれど、そっちの方の話は殆どなく、これだったら平家物語読んでるのと変わらないと思いました。それと、割と人物関係が複雑なので、やはりどこかにひとつくらい系図を入れてくれれば親切なのに…、そして参考文献が書いてないので、文中にある引用でしか文献が確認できないのがなんとも。裏表紙に書いてある「後白河はアスペルガー症候群だった説」についても、さらっと撫でて「こういう説もあるよ!」と紹介したレベルなのでちょっとガッカリ…これだったら「こう言っている書物もあるのでそちらを参考に」くらい言ってくれた方が良かった。
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違う視点を期待していたけど、私には期待はずれでした。
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読みやすいし、面白い!
後白河という人物を知るにあたって、とても参考になった一冊。
いままで後白河というと、策略家で腹黒く、性格の悪い人のイメージが強かったが、そういう評価は見直さなければいけないと強く思った。
ますます彼に興味を持った。 -
2012/12/11
歴史をなぞってるだけといえばそれだけなのだけど、興味のある人物だったから面白かった。
大河ドラマも評判が良くないけど、面白いのになぁ。 -
大河ドラマ「平清盛」がオンエアーされているので、その時代背景をしるために読んでみた。この時代、政治の実権は天皇ではなく、上皇にあり、清盛の父である白河上皇から、鳥羽上皇、そして後白河上皇と続いていく。清盛は、この3代の上皇と折り合いをつけながら政治の表舞台に上がる訳だが、後白河という「妖怪」とは運命的な関係にあるようだ。
しかし、この頃の政治は、結婚・出産・姻戚関係が全面に出てきて、面白みがない。 -
河合さんの文章は読みやすい。
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そうか、義経は不細工な男だったのか (出っ歯で小男)。ただし女好き。それに、頭はあまり良さそうにない。単純だから、アホなこともホイホイとやってしまい、それが上手くいったりする (一の谷など)。また、武士の誇りみたいなものはなく、卑怯な真似でも平気でできる (壇ノ浦の戦い)。単純だから後白河にとっては扱いやすい。それを用心させようとした兄・頼朝の危惧したとおりになり、それでは示しがつかないので朝敵ということにされて追討を受ける羽目に陥った。どうも実際のイメージはパッとしない男だな。
おっと、この本は後白河をメインの本だったな。なかなか面白かった。