ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 (幻冬舎新書)

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著者 : 岸恵美子
  • 幻冬舎 (2012年5月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982628

ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • 『ゴミ屋敷』というタイトルだけ見た時は、まさか自分に関係ないと思い読み始めたら、そうでもなくて驚きました。

    サブタイトルは、『孤立死を呼ぶ「セルフ・ネグレクト」の実態』とあるとおり、誰にでも訪れる可能性のある ”孤立死の本” です。

    まず「セルフ・ネグレクト」ってなんだろう?と思いました。
    個人的に分かり難いカタカナ語は苦手だし、広く一般的に普及させるのに、余計な時間がかかるので、どうしてこうも分かり難い名称を使うのだろう?と不思議で仕方ありませんが、本書はその謎も丁寧に解説してあります。

    個人的に、セルフ・ネグレクトは、”孤立死の前段階” だと理解しました。
    老化や病気で体が思うように動かなくなり、無気力、自分は駄目だ、生きる資格がない、死にたいという思想から、部屋を片づけなくなり、ゴミ屋敷と化す。

    心理学の本や、犯罪の本、うつ等の本を読んでも、掃除できない人、物が必要以上にある人は、なにかの兆候だったり、SOSのサインでもあると必ずでてくるので、自分でも気をつけようと思いました。

    私は掃除する時間があるなら、本読んでいたいと思うのですが、大量の本をどうにか整理整頓しないといけない!と強く感じました。あぁ。。。

  • ■セルフ・ネグレクトの定義
    ①個人の,或いは環境の衛生を継続的に怠る
    ②QOL(Quality of Life)を高めるために当然必要とされるいくつか,或いは全てのサービスを繰り返し拒否する
    ③明らかに危険な行為により,自身が危険にさらされる
    ■セルフ・ネグレクトの特徴(以下の一つでも当てはまる場合セルフ・ネグレクトの疑いがある)
    ①身体が極端に不衛生
    ②失禁や排泄物の放置
    ③住環境が極端に不衛生
    ④通常と異なって見える生活状況
    ⑤生命を脅かす自身による治療やケアの放置
    ⑥必要な医療・サービスの拒否
    ⑦不適当な金銭・財産管理
    ⑧地域の中での孤立

  • もうちょっと個人の事例と言いますか、孤立死の実情みたいなのを知りたかったなぁ…という感じですけれどもまあ、そこは著者も言っているように「個人情報保護」だとかね、そういうのが意識されるようになってきた世の中ですから、なかなか難しいのが実際のところなんでしょう…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    というわけで、孤立死を防ぐためには云々…みたいなね、対策がズラズラと並べられていた気がしますけれども、細かいところはもう忘れました♪

    という感じでですね、ゴミ屋敷になってしまう人っつーのはこう…「生きる気力が低下した人たち」ですね! 高齢ともなるとやはり身体も衰えてくるでしょうし、自分の死期? というのもなんとなく意識して来る頃でしょうからアレですね、地域・家族から孤立している人なんかはどうでもよくなってしまうんでしょうなぁ…

    などとまだその年齢になっていない僕ですけれども予想してみます…。ま、著者同様、こうした人たちは今後ますます増える一方でしょうから、国も本気になってですね、対策を考えていかねばと思いました…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • セルフネグレクト、自己放任により健康や安全が損なわれていく。ゴミ屋敷はそのわかりやすい例。

    セルフネグレクトがテーマ。一般的に認識されていない言葉なので、ゴミ屋敷をタイトルにしたのでしょう。

  • 明日は我が身。

  • 自尊心を壊すのは簡単だが歳を取ってから自尊心を外からつけることは可能だろうか。とても難しそうに見える。

  • ○看護師、保健師で、高齢者ケアなどに関する著作・論文の多い岸氏の作品。
    ○社会問題となっている「ゴミ屋敷」に住む人々について、著者自身の経験を踏まえ、具体的な事例や原因、対応策などについてまとめたもの。
    ○いわゆる「ゴミ屋敷問題」のうち、本書では、特に高齢者(又は障害者)によるゴミ屋敷問題を中心に捉えており、その大部分は、認知症を原因とするものが多いということ。
    ○これからの高齢社会の進展を見据えると、さらにゴミ屋敷も増えてしまうのだろうなと心配になる。
    ○最近は、空き家問題なども話題になっているが、それも高齢者による各種対応がままならないことも要因なのだろう。
    ○著者のように、介護や看護を中心とするソフト面での対応が必要なのはもちろんだが、不動産の仕組みや制度などのハード面も、高齢社会を見据えて必要な見直しをした方が良い時期にきている。

  • 図書館借。
    誰でもゴミ屋敷に住む可能性がある。
    なんか怖い本だ。

  • その本質は「セルフ・ネグレクト」について。老人ネタだけなのが不満ではあるが「気力を失った人々」と読み替えることである程度補完はできる。人生を諦めてしまうという大元の問題は共通していて、そこに至るまでの様々な問題が個人差大きく、また周囲から気付かれにくいという難点があり(プライバシーに関わるので当事者が強く嫌がり、他人が踏み込み辛いという問題)、完全な解決には時間と法的整備が必要だなあという感想。

  • 著者は看護学博士。
    ゴミ屋敷問題単体ではなく、
    広くセルフ・ネグレクトについての調査を纏めた本。
    セルフ・ネグレクト=自己放任とは、
    自身の生活そのものに対して無関心になり、
    環境と健康状態を悪化させることを指し、最悪の場合、孤独死に至るという。
    疎外感を募らせるあまり、
    無機物に縋って収集癖をこじらせる人は世に数多いて、周囲から問題視されるが、
    そうした「汚(お)屋敷の人」すべてが精神疾患とは限らず、
    「こういう溜め込みパターンの人は●●症候群だから、かくかくしかじかの治療が有効」
    といった対応法も確立されていないそうだ。
    で、並べて語るのは少し不謹慎にも思えるのだけど、
    真面目な性格で、しかも生前の母親から精神的にきつい縛りを受けていた若い女性が、
    ちょっとした躓きから部屋に籠もり、その場をゴミ溜めへと変貌させてゆく――
    という呪みちるのホラー漫画を連想した。
    私は、大人だったら地域のルールに則って
    「ゴミの分別ぐらいパーペキ(パーフェクト×完璧の意)が当然」主義者だが、
    よその話を聞くと、
    アホですかと言いたくなるくらい仕分けが煩雑なケースもあって、
    それじゃあうんざりして投げ出したくなるのも無理ないかと
    同情することも、ないわけではない。
    そんな風に困ったときには、家族一丸となって問題を解決するなり、
    家族だけで足りなければ猫の手も借りて……というのは冗談だけど(笑)
    とにかく万事あまり深刻に考え過ぎないで、と思った次第。

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ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 (幻冬舎新書)の作品紹介

悪臭のする不衛生な「ゴミ屋敷」で、他者の介入を拒否し、物に埋もれながら暮らす人々が増えている。彼らの多くは、実は「セルフ・ネグレクト」の状態にある。セルフ・ネグレクト(自己放任)とは、自分の生活に極度に無関心となり、著しく生活環境と健康状態が悪化する状態のことで、やがては孤立死に至る。毎年2万人に上る孤立死の約8割は、このセルフ・ネグレクトが要因とも言われている。彼らはなぜ自らの人生を「放棄」し、ゆるやかな死を選ぶのか。少子高齢化、家族崩壊、高齢者虐待などを背景に急増する、現代の病理に迫る画期的な書。

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