オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

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  • 幻冬舎 (2012年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982789

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オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

  • 以前、車谷先生の「人生の救い」を読み衝撃を受けた事がある。
    朝日新聞の名物コーナー、“悩みのるつぼ”をまとめた本だ。
    なんと、この本も同く人生相談をまとめたものだと言うではないか。
    これを読まずにいられようか。

    岡田さんは、悩みのるつぼの中でもファンが多いらしい。
    なるほど、なるほど。
    本書を読むと、いかに時間をかけて相談者に寄り添って回答しているかが手に取るように分かる。
    感情に流されることもなく、岡田セオリーを駆使して徹底的に分析して相談の本質がどこにあるのかを抜き出していく。
    実践的な回答は、悩みを完全に解決すると言うよりも悩みを軽くすることに重きを置いている。
    そして、大事なのは“愛”。
    説教でもない、荒唐無稽な回答でもない。
    常に相談者の立場に立った答えには“愛”が溢れている。
    人気なのも分かるなぁ。
    しかもこうやって回答までのプロセスを知ったら益々ファンが増えるんじゃないかなぁ。

    ま、正直私には車谷先生の「人生は救いなんてない」というパンチのあるお言葉の方が面白くもあったけど。
    実際に悩みを相談する立場になったら、岡田さんご指名かな・・・、なんて思ってみたり。

    それにしても朝日新聞の人選には驚かされる。
    岡田さん、上野千鶴子さん、金子勝さん、それに美輪さんだもの。
    すごいメンバー。
    車谷先生もすごいけど、美輪さんなんてそれを超えてるし(笑)
    それにひきかえ、(現在は分からないけど)読売の人生相談は弁護士、医者、アスリートと言った面々で、なんとも杓子定規。
    回答もどちらかと言うと優等生っぽい回答や、「弁護士に相談しましょう」などと言う具体的な内容が多かったと思う。
    それぞれの良さはあるとは思うが、朝日の潔さにあっぱれ!

  • 面白かったよお~。いつも楽しみに読んでいる朝日新聞別刷の人生相談「悩みのるつぼ」、回答者の中でも岡田さんのは特にお気に入りで、よく切り取ってはスクラップしていたのだが、まさか本になるとは!

    本書はその相談と回答だけでなく、岡田氏がどのように考えて回答に至ったかということを、論理的に思考法を公開しながら説明したもの。新書としてはぶ厚く350ページを超えるボリュームだが、あまりのおもしろさにほとんど一気に読んでしまった。

    どれをとっても、この相談にどう答えたらいいのか?という悩みばかりなのだが、岡田氏の回答はいつも意外性に満ちているのに、なるほど!と納得させられる。何よりもご本人のおっしゃる通り「愛」が感じられる。

    人生相談の読者はたいていの場合相談者の「敵」である(「こんな事相談してこいつバカじゃないの?」)、でも回答者はどこまでも相談者の味方になって答えなくてはならないという考えのもと、その苦しみをゼロにはできなくても減らしていくような答えを追求すると著者は言う。そのために、とことん「深く潜って」考えていくそのメソッドが示されていく。それが実に具体的でわかりやすい。

    うーん、と唸ったのは「愛の込め方」についてだ。著者は一度しっかり書き上げた原稿を、少しおいてからもう一度見直すのだという。今度は「心配」しながら。この相談者が自分の大事な家族だったらこんな風に書いただろうか?「『こいつが楽になってくれたら、俺の言うことなんてわからなくてもいいや』という相手主体の考え方」で微妙な差が生まれるのだと。これには参りました。確かに「愛」ってそういうことだよね。

    名回答だと思うものはいくつもあるけれど、私が好きなのは「漫画家になりたいという孫についての相談」やタイトルにもなっている「オタクの息子についての相談」など、家族や子育てについてのもの。「趣味に没頭していいのは子どもと「一人前の大人』だけ」なんて全く名言だなあ。

    笑ったのは、冒頭で他の回答者の方に言及しているところ。車谷長吉さんの「実用性の低さ」とか上野千鶴子さんの「毒舌」とか全くその通り。確かに上野さんの回答は著者の言う通り「下らない質問に対して溜飲を下げる」タイプだものね。でもそういうのも私は好きで、思うに、相談者の中にも「叱られる」ことを期待している向きがあるんじゃないだろうか。

    全体に、人間は弱くて人生は苦しいことが多いけれど、できる限り自分の力で立とう、自分の人生を引き受けよう、そして辛かったら誰かに心を打ち明けよう、というメッセージがひしひしと感じられる。人生相談を「天職」と言い切るだけの力のこもった一冊だった。








    ここからは小声で内緒話。
    切り抜きを大事にとっていて、時々読み返したりしている回答がある。本書の終わりの方にも収録されている、塾講師をやめた女子大生に対してのもの。これを読んだときは、恥ずかしながら泣けて泣けて仕方がなかった。そうだ、自分はこう言ってほしかったんだ、と自分の気持ちに初めて向き合うことができた。25年つとめた公立高校の教職を退職してしばらくたった頃だった。そんな気持ちが自分の中にあるなんて思ってもいなかったけれど、岡田さんの言葉は心の深いところに届いてきた。岡田さんが「敬意を払う」と言ってくれて初めて、自分が仕事の中で確かに喜びを感じたり成長したりしてきたことを本当に認めることができたと思う。気持ちを切り替えるきっかけをくれたことに心から感謝している。

  • 朝日新聞に連載中の「悩みのるつぼ」の回答者、岡田さんの回答及び思考方法をまとめたこの本。
    書評で見かけ、本屋で手に取ってちょっと立ち読み。
    まえがきにあった、いいところの一つもない父親が嫌いで死んでほしいとすら思うという、高校生の『父親が大嫌いです』という相談を読み、「うーん、高校生ってこんなもんかもなぁ、でも感謝もないなんてどうなのかしら、母親も母親だし、両親の仲が悪いって子供にとっては不幸やなぁ」とか色々思いつつ回答を読んだところ、「あぁっ!」と膝を叩きたくなった。
    そしてそのままレジへ。

    何日かかけて、咀嚼しながら読んだけど、岡田さんの思考及び回答の極意が、惜しげもなく披露されていて、かなり読み応えがある。
    もちろん、全部が全部、私にとって「なるほど!」と思える回答ではないんだけれど、ひとつの考え方として参考になった。
    分析の仕方、深く考える思考法、視点の広げ方…なんかは、悩みにこたえるだけでない、色々な分野で応用がきくんじゃないかと思う。
    そして、上から目線で切り捨てるのではなく、相談者と同じ温度の風呂に入ること、自分の一番好きな人から聞かれたらどうするかを考えること、という視点には、自分を振り返って反省することもあった。

    これは秀逸…!と思った回答は、『父親が大嫌いです』を含め、いくつもあるけど、備忘記録として特に印象に残ったものを。

    『マンションを追い出されます』
    幼いころから虐待されて育ち、夜の仕事をしてお客さんの子を産むも、その男には貯金を持って逃げられ、子どもの教育に悩み、今は愛人として生活しているが、男がローンを払っておらずマンションも追い出されそうだというシングルマザーが相談者。
    相談文読んだとき、「1000文字で回答なんて無理でしょ!」と思ったが、問題点の整理が見事だった。

    『天涯孤独の人に頼られて』
    相談者は、ほとんど付き合いのなかった友人が病気となり、唯一の友人として頼られることにパンク寸前となっている。
    これに対しては、「現状の苦痛の半分、せめて3分の1減らす程度の具体策を考えるべき」「身内に対する支払限度額の10%すれば十分」。そして最後の、「限度額以上、頑張るのを禁じます。約束ですよ?」にしびれました。
    …「逃げたらいい」「公共機関に任せればいい」以外の、こんな考え方もあるんだなぁと。相談者さんからの手紙にもじーんときた。

    『コミュニケーションって何?』
    上司とうまくいかなくて前職をやめ、現在求職中だが、仕事につくのが怖いという30代の相談者。
    この相談者さん、責任は取りたくないけど、自分は仕事ができると思っているという、ちょっと困ったさんな匂いのする方。
    岡田さんは、コミュニケーションって何?という質問に正面から答えるのではなく、「誰も今のあなたを雇いたくない」と手厳しくも、何も考えずに生きるために働きなさいと諭す。
    同じように、30代女性が相談者の『「スキ」ある女しかもてない?』もそうだけど、30代女性っていうのは、それなりに恋愛も仕事もしてきて、自己評価は高いんだけど、現実の評価との間で乖離が生じ、その乖離を受け入れられずに悩む年頃なんだろうなぁ…。そして、自分の本当の問題をさらけ出すのはプライドが邪魔しちゃうから、正面から悩むのを拒絶しちゃう。
    私もきっとそういうタイプなので、グサッと堪えつつ、でも納得しました。

    そして、巻末の『借金で迷惑かけた私です』
    浪費癖から数百万の借金を負い、夫の両親に立て替えてもらって、これからは正しい人生を歩まなければならないと思うも、「自分には何一つ取り柄がない、これでは親子関係も夫婦関係も悪くなるばかり」という相談者さん。
    岡田さんの分析は目から鱗。
    これまでのあなたの取り柄は「金払いがいい」「... 続きを読む

  • いやぁこの人どんだけ頭いいんだろうと感心します。朝日新聞「悩みのるつぼ」での人生相談を題材にどのように悩みに答えるか、なぜそう答えたのかをわかりやすく解決していて、その答えにいちいちうならされる。単に読み物としても面白いですが、この本自体が悩んでる人と悩みの相談を受けた人にとって役に立つつくりになっている。

    内容的にネタバレは書きにくいのですが新聞に人生相談する人は必ずしも本当に聞きたいことを書いてるわけではなく、多くはそれも自覚していない。しかも、解決できる悩みだけではなく答えのないものもある。質問文に潜り、本当の質問を見つけ出し、できればその人を少しでも具体的に助けることができる回答を目指しながら、同時にこのコーナーを読む10万人にも届けようとしている。同じコラムを受け持つ上野千鶴子さんが好きなことを言って非当事者としての読者にすかっとしてもらうと言うのとはまた芸風が違う。

    読んでると悩みと言いながら、ただ話を聞いて欲しい、共感して欲しいと言うものから、実は本人にも答えはわかっていて整理してあげればいいだけのもの、さらには本人も何がポイントか気がついていないものもある。そして、フレームを変えた所からの答えを用意するケースもあるなど幅広く、人生相談に答える中で11のツールを作りあてはめている。

    男性にありがちななのが悩みに対して上から目線でぱっと答えを出し、何でこれがわかんないの?という人。聞いてる側には届かないので役に立たないのだと。あるいは自分の言いたいことだけを言う人でこれはカラオケと同じで本人が気持ち良いだけだ。「俺の話を聴け!ハッ!」これでは女性には評判が悪いらしい。まあそれも芸風だし、人の相談に乗るのが好きでなけりゃそのうち誰も相談に来なくなるだろうからそれも良いのだろうけど。

    あるいはこれは自分に当てはまるのでなるほどなあなのだが、冷静に理詰めで解決策を差し出すのはだめなんだそうだ。そう言う人は人生相談はやっちゃ行けないと、やりませんけど。「同じ温度のお風呂に入る」と表現しているのだが先ず相談者に共感するのが必要でそうしないと相手に届くアドバイスが見つからない、結論だけじゃダメなんだ。

    一つだけ例を出します。ネタバレです。
    部下のツイッター注意すべき?
    40人の職場で10人ずつのグループに分かれてて、よそのグループ若手がツイッターで上司の悪口を書いてるのを見つけた。他の女性も同じ様なことをやっているのを見つけたがほっておいた。ある時この若手が自分の部下になることが決まるとさっそく「異動になった、予想外だ。」とつぶやいている。自分は気が長い方だがネガティブなことを書かれたら平常心でいられるか不安だ。その若手にツイッターのことを知ってるというべきか?

    ①もちろん言うべき・・・ツイッターでつぶやくのはいずればれるぞ。
    ②でも言えないし、言いたくない、言えば損だし。・・・本音が見えるメリットと注意して嫌がられたら損だし。
    ③言うのは野暮な気がする。・・・自分も若いころは同じ様なことを言ってたし、若手の見方になりたい。

    相談者の悩みをこう分析しその上で違う角度から「言うべきだ」と回答している。なぜなら同じネットユーザーだから。②と③は昔からある話だが、①は違う。「バレちゃうよ。危ないよ。」「いままでは直接の上司じゃなかったから言いにくかった。でも君も俺の部下になったんだから、危なっかしくて見てられなくなったんだ。今まで言わなくてゴメンな。」とフォローする。言う覚悟はできましたか?じゃあ彼に思い切ってメールしましょう。頑張れ! こういう答えだ。後日談ではこの二人facebookの友だちになり仲良くなったらしい。

    共感だけじゃなくちゃんと理論武装もしている。当然ですね。
    思考ツールを... 続きを読む

  • いやー、作者の考え方には流石!の一言。
    個人的にも、周りからよく相談をされることが多く、内容によっては上手くアドバイスできたか、相手の負担になるような助言になっていないか、考え直すと、あぁ言えば良かったかな?

    などと思う事が多々ある中、この思考の巡らせ方は非常に勉強になった。

    そして、私も岡田さんに悩み相談したくなった。
    きっとズバッと、気持ちよい回答を頂けるんだろうな。

  • 次々と寄せられるヘビーな悩みに岡田斗司夫がバッサリと回答する。面白いところは、回答の独自の視点だけではない。この本には岡田が回答を考えるときに使う思考ツールが公開されているのである。解決可能な問題にフォーカスをする、白か黒かではなくグラデーションの様に考えてみるなど参考になるところがたくさんあった。大逆転をするような回答をするのではなく、質問者の苦しみを減らすという発想が新しかった。

  • お勧めされて読みました。たしかにすごい本でした。朝日新聞の人生相談「悩みのるつぼ」での相談と回答が掲載されていてそれ自体も面白いのですが、なんといっても、その回答に至るまでの著者の思考プロセスの説明。

    非常に論理的に、悩みを整理して深く分析して理解し、そして生み出される愛のある回答。その思考の仕方は、なるほどそう考えればいいのかと思うものばかり。ピラミッドと三価値が特にお気に入りです。

  • 僕は人生相談とか大嫌いなのですが、ギャグとして扱うならいいかな、と考えています。
    この本は、タイトルからも、そんなふうにギャグ扱いなのだろう、と思いきや、回答のやり方を真面目に(でもウケも狙いながら)解説する本、でした。
    スタート地点を間違えましたが、あったこともない相手のことをどう解釈してどう答えるかというテクニックは、それはそれで面白いもので。テクニックといえば聞こえはいいけど、妄想寸前という気もします。相談相手もそれを知ってて相談するのだろうから、みな幸せなのかな。

  • 人の悩みの解決に向けて、アイディアを積み上げていくのではなく、相談者の文面に深く潜っていく・・・相談の内容を整理し、仕分けをし、相談者自身気がついていない本質を見つけ出す。

    ノート術にもある「考える力」が深まると、こうやって他人の悩みにも深く潜って、その人を助けることができるんだなと。

    すごくおもしろかったです。愛のある本。

  • 著者は「徹底的に役立つ回答」を目指し、「具体的な行動を提示」する。
    選択肢を数種類提示し、相談者に選ばせる。
    たとえその案の全てが実行不可能だったとしても、
    こんがらがった頭の中を整理する事はできるだろう。
    それだけでも少しは楽になれるんじゃないかな。
    思考途中のメイキングも公開され、
    最終的な回答にたどり着くまでのご苦労がよく分かった。
    先日読んだ車谷長吉さん(読み物としてはすごく面白いが、悩み相談にあらず)とは対照的な回答だった。

  • 朝日新聞の土曜版にある悩み相談コーナー「悩みのるつぼ」を担当する岡田氏が、実際に回答した相談をあげ、その解答に至るまでの考え方、彼の思考ツールについて解説したものである。

    あ~「悩みのるつぼ」ね、時々読むなあ、あれね、となんとなく読み始めたのだが、回答を導き出すまでが思いのほか論理的でびっくりしたのがまず第一。
    そっか、悩み相談なんて、やたらなこと言えないし、畑違いなことも相談されたりして困るだろうに、読むと結構、ほほ~と思うことが書いてあったりするんだからすごいよね、なんて傍観者的に感心していたのだけど、実は回答者はこんな風に回答を導きだしていたのか。

    思考の導き方という点では、とても参考になったし、自分自身も何か迷ったり悩んだりするときは、こんな風に視点を変えたり客観的になったりすればいいんだ、というヒントを得られてよかったのだけれど、悩み相談を読むだけの第三者としては、じゃあこの回答を受けて相談した相談者は実際どうだったのか、ということが知りたくなる。
    それに応えられているケースは一件だけ。実際の相談なのだから相手がある話で、それでどうだったかはいくらこっちが知りたいと思っても、相談者が知らせてきてくれなければどうすることもできないわけで…。まあ、そうなんだけどね。

    つまらないところで消化不良の、野次馬根性の私であった。

  • 朝日新聞に掲載の人生相談。
    岡田斗司夫が担当した分の回答と、回答に至るまでの道筋。
    毎度、岡田斗司夫の文章は明快だなと思う。
    考える上でのテクニック、思考ツール、
    その先にある(字数制限がある中での)文章作成。
    そして一番大事なのは、相手の悩みに応える際のスタンスの重要さ。
    自分が気持イイだけで終わらないための距離感と愛情。
    私自身も含めて、ブログやツイッターで「うまいこと言う」ときの
    自己満足の気持良さ(まさしくカラオケ)って物凄く大きい。
    でもそれは相手の悩み(でも社会問題でもいい)を使って遊んでいるだけ。
    その点をを押さえているか、いないかだけで、文章の色合いは大きく変わる。
    自分が冷静になるために、相手のことを思いやるために、
    まずこれだけのツールがあるよと教えてくれる。

  • 『人生相談と本気で格闘することで、問題解決のための分析力、思考力が身につく、画期的な書。 』

    まさに。もっといえば問題解決できなくてもいい。その前段階・・・、「何に悩んでるのか」、「どこで気持ちの折り合いをつければいいのか」、「どうやって折り合いをつけるのか」等々、そんな、心のつっかえを取る方法を手取り足取り教えてくれます。

  • おもしろいです。
    エンターテイメントとして楽しめて、そして、役に立つというのを徹底している。

    そして、この人は、どんどん前に進んでいくな~。ちょっと見ないでいると、前とは全然違うところにいる感じがする。
    だから、言うことも、やることも、

    「前とは違うじゃねぇか!!」

    ってことも多いんだと思います。
    でも、追いかけてみるとそれが全部、流れとしてつながっているのがわかって楽しい。

    このあたりの、まったく逆の主張になっているのに、流れとして(物語として)正しいというのは、小林 よしのりとかにも言えると思う。

  • -2013/06/03
    人生相談は、以下の3点から興味をそそられる。①所詮他人事で人の不幸は蜜の味。②3分で人の悩みを理解し5分で解決策を知る。たった8分で理知的になった感じがする。③傍目八目で悩みの坩堝を覗くこと。
    この人生相談集は②に欠けるため読み続けることが出来ない。

  • ネタバレ

    •依頼された仕事について、自分の求めることや、自分の立場を際立たせる方法を徹底的に考えること。ライバルの長所•短所から、自分のスタンスを決める。

    ◆ステージ1
    相談者の求めていること、役立つ答えは何か?

    分析1:証拠を求めながら読み込む。
    分析2:相手の気持ちを巡る。
    例→相手の書いた文を、同じように書いたり、打ち込んでみると、相手の気持ち(温度)が分かる。
    仕分け:本当に言いたい事は?
    フォーカス:具体的で可能な行動を提示

    ◆ステージ2
    相手と同じ温度のお風呂に入る

    •共感と立場
    同じ温度を共有しないと、上から目線の回答になり、信頼を失う。
    同じ気持ちになる、実感する→徹底的に味方になるということが重要。
    悩んでることは事実だから、否定は禁止。相手に言葉が届かなくなる。

    ピラミッド構造で考えること。
    どんな土台の上に、どんな背景や要素があるのか考えることで本質を見る。

    •悩みとは、複数の問題がこんがらがった状態→
    悩みを個別の問題へ仕分けて対処する

    ◆ステージ3 マイナスの世界
    他人の悩みは、
    現状OK!必要以上にこじらせないこと、を考える。

    •悩みの解決方法には、2つ。
    →問題の本質を解決する、
    →悩みのレベルを軽くしてあげる。

    ◆ステージ4 壮絶な悩みほど解決の糸口は見つけやすい

    •解決可能な問題を仕分ける
    悩みのジレンマに陥った時の対処方
    1-今すぐ『私が』手を打たなければいけない問題
    2-年内に『私or誰かが』手を打たなければいけない問題
    3-『人類が』いずれ解決せねばいけない問題

    1にフォーカスすれば、やれることは限られる。過去の不幸を棚卸して、それらを解決出来ないまま積み上げ、グルグル回すから、重たく感じる。

    •抱えられる問題の重さの差
    ある人はトラックみたいに大量の悩みを運ぶ(解決する)が、
    ある人は、軽自動車、もしくは自転車レベルしか運べない人もいることを
    意識する。

    ◆ステージ5 愛がある答えとは
    •深く深く考えるとには?
    自分の経験や知識だけの回答では深さが足りない。
    時には、全く違うことを考えたり
    遠くまで″考えの旅″をして、その帰り道に、今までの熟慮とこの問題はどんな関連性があるか考察してみる。
    どれぐらい遠くまで行って、帰ってこれるかが、深く考えるポイント。

    •仮説を立てる
    正しいか分からないけど、仮説を立てて考え、論理的に破綻するなら、戻って考えてみる。その繰り返し。

    •人間の持つ演技性
    人間は色んな環境に応じて、演者となっている。その場にふさわしい姿として。

    ◆ステージ6 腹を立てた
    •全体の問題として
    何か問題があった時、固有の問題ではなく、その分野全体の問題、そして自分への問題かもしれないという視点を持つことで視野が広がる。

    •老人の生きたい気持ち
    若い人は合理的に考えすぎる為に、老人の気持ちを蔑ろにしがち。
    全ての行動には、理由がある。これを頭から離さないこと。

    ◆ステージ7 悩みのるつぼ化
    原因1-ジャグリング→悩みがグルグル頭の中を回る。
    原因2-仕分け不足→本当の問題は?
    原因3-不可能へのチャレンジ
    不満度100%の現状を70%に出来れば十分。0%を目指すから無理が生じる。

    •自分の中にいる自分
    決意しても、すぐに怠けてしまうのは
    決意した自分以外の自分がやってしまうから。
    株式会社自分、が分かりやすい。
    社長の大号令に頷く社員、陰口を叩く社員。
    解決方法は、意志の強さは関係ない。環境を変えるしかない。

    ◆ステージ8 思考ツール
    ①分析・・・よく読む、聞く。相手の言葉をそのまま受... 続きを読む

  • 非常にいい本でした。
    朝日新聞の悩み相談コラムの回答者である筆者が、その回答にいたる思考を解説したもの。この切れ味が素晴らしい!他人の悩み事に遭遇したときのみならず、自分自身の悩み解決法としても参考になります。
    加えて、相手にどう伝えるか、という面でもとても勉強になる一冊です。筆者の「ことば力」は、とても素晴らしいです。以下、私がぐっときた表現です。

    ・幸せとは「不幸の回避」ではなく、「乗り越えるのが楽しい
     不幸」だと思います。
    ・「生きる」とは欲望と不安を受け入れること。無駄と混乱は
     あたりまえなんです。
    ・「こんなふうに生きたかったな」という想いを受け取ること。
     それが「相続」です。
    ・上から目線だけだと、相手に言葉が届かない。(中略)必要
     なのは”緩和剤”なんです。それが「愛」なんですね。
    ・悩み相談は「相談→回答」じゃない。「相談から始まる対話」
     なんです。
    ・必要なのは「今の君はダメでも、未来の君は大丈夫!」という
     ひと言。このひと言がない回答は、人生相談の回答たり得ない。
     愛とは「根拠のない信頼」のこと。
     ちなみに、恋とは「理由のない信仰」のこと。

    ちょっと残念なのは、本のタイトル。奇抜さが逆効果になっているのでは?もうすこし門戸をひろげたスタンスでも良かったように思います。

  • これを読んだからといって
    人生相談や思考方法が身につく
    とは思えなかった

    この本のおもしろさは
    何より著者の人生相談に対する回答だろう

    人生相談集なんてそうなさそうだけど
    集めてみるとこんなに面白い

    ものを捨てられない母親
    マンガ家になりたいといって漫画を読む子供
    これらの回答が白眉

  • 普段こういった実用書的なのはめったに読まないけど、なんとなくタイトルに引かれて図書館で借りてきた。

    大変わかりやすく読みやすかった。
    こういった悩み相談が来て、どういう過程でこの回答を出したのかと丁寧に書かれている。

    そのうち購入しよ。

  • ■概要
    元アニメ製作者、今は作家・実業家として活躍する岡田斗司夫氏による、論理的思考ノウハウ本。題材は、彼が朝日新聞で連載している、読者からの悩み相談コーナーの回答と、その回答に至るまでの思考過程。

    ■感想
    彼の悩み相談に対する回答には、道徳的に正しいけど実現のための敷居が高いような解決策はほとんど無い。あくまで、相談者にとって実現可能な案であり、人間の弱さ・ズルさを認めた上で、悩みとなっている問題のいくつかを「受容」したり、悩みによる心の負担を「軽減」する考え方を与えたり、時には他人に負担を「転嫁」することを勧めたりする回答だ。

    基本的な考え方は以下の通り。
    ・悩みは以下の3つに仕分けられる。
    (1)今すぐ「相談者本人が」手を打たなければならない問題
    (2)年内に「相談者本人か誰かが」手を打たなければならない問題
    (3)「人類が」いずれ解決せねばならない問題
    ・新聞投書の悩み相談で解決可能なのは(1)と(2)だけ。だから、1件の悩み相談の中から、既に終わってしまってどうしようもない問題をまず除外し、残った部分から(1)(2)を見つけ出し、それに的を絞って解決策を考えているとのこと。仕事や日常生活でも、この問題解決法は出来てるようで出来ていないので、心がけたい。

    ■私が一番好きな悩み回答
    [クラス内の人間関係に悩む女子中学生の相談]
    ・協調性が無くクラスで孤立している女子Aと仲良くすべきか。Aと仲良くしたら自分までクラス内で仲間外れになってしまう。でも、自分が無視する側になるのは心苦いし、Aが可哀そう。
    [回答]
    ・まず、(1)Aの性根を叩き直し協調性を高める、(2)Aから徐々に離れみんなと一緒に無視する、(3)Aに今まで言いたかったことを言ってAから逃げる、の3案しかないと言い切り、どれを取っても失う物があるのだと理解させる。そして、そのことを一人で悩むのではなく、クラスのみんなやA本人に悩みを打ち明けることで自分の心の負担を軽くすることを提案(悩みによる心の負担を他人に転嫁することを勧めている)。

  • 人生相談なんだけど、ありきたりな人生訓みたいな解答じゃないのがイイ♪
    そんな正論なら、相談してくる時点で皆解ってるちゅーねん。
    ってトコへ、目からウロコな、ゴモットモでいて実際的な解答たち。
    考えるプロセスまで惜しみなく曝してくれていて、とっても面白い。

    自分は「自分会社」の社長。
    社長の意志だけでは中々言うことを聞いてくれないもんなんだ…
    なんて考え方は、面白い上に、解り易過ぎる(o_ _)ノ彡☆

    あっこが「おもろいでぇ~」と置いてった本。
    アッコちゃんサンキュ♪

  • これ、友人に勧められて読みました。
    面白い!!相談ののり方の参考になりました。

  • 朝日新聞土曜別刷りbeに掲載される「悩みのるつぼ」は、毎週、読者からの切実な悩みに、4人の賢人が、それぞれの視点から時には励まし、時には叱咤してくれる人気のコーナーです(だそうです。)。

    朝日新聞の人生相談といえば、故・中島らも氏のファンタジスタばりの予想不可能な回答が大好きで、単行本は読破したものですが、

    岡田氏のそれは、ファンタジスタというよりも組織的なディフェンス。反論の余地なしというか、思わず「なるほど!」と納得させてくれる回答で、読後感もスッキリ。

    そして、その回答がどのような経路で出されたのかという経路図まで紹介してくれるというから

    理屈大好きな人にとってはまさにバイブル。岡田氏のをはじめとした理屈民族の思考回路を少し覗き見できる。面白い本だと感じました。

    あと、質問者の人生が波乱万丈というか、結構めちゃくちゃで・・・。自分なら「知るか!!」で済ませてしまいそうなものばかりなので、回答を読むのが楽しみになります。


    本文より・・・

    ・「悩みと回答だけでなく、岡田さんがどのような思考回路をたどってあの回答に行き着いたのか、それが知りたい」(P.6)

    ・本書は「人生相談本」ではありません。「問題に対する考え方」を教える本です。(P.7)

  • 朝日新聞土曜版別刷り『be』の人気連載「悩みのるつぼ」で、著者が担当している部分について、そのアプローチの仕方、考え方、解決というか軽減方法について、著者の思考方法がまとめられている。

    残念ながら、朝日新聞を購読していないので、この本を見るまで、そんな相談コーナーがあることを知らなかった。

    感想。とにかくおもしろかった。その一端を知りたい方は、書店で前書きを確認してみて欲しい。10代の女子高校生が、父親が大嫌いですという相談をしている。この相談に対する著者の回答は秀逸だ。そうきたかっという感じだった。

    こういう仕事をしていると、いろいろな相談事を持ち込まれることもある。そういう面では仕事にも役立ちそうな本だ。だが、他人の悩みを見ながら、著者の回答を出すまでの道筋、そして回答をなぞることで、自分の悩みにも充分に応用できる。

    こういう本は、小難しいことが書いてあったり、上から目線だったり、自分の経験を敷衍したり、つまり鬱陶しいものが多いという印象なのだが、この本は違った。

    その違いは、やはり前書きを読んでみて欲しい!

  • 書名に惹かれて購入しました。新聞の人生相談コーナーの回答者である著者が、どのように思考して相談者に回答しているのか、その思考過程(思考ツール)が学べます。「ここまで考えて回答されているのか」とその思考の深さに正直驚きました。読み物としても面白く、ビジネスにも役に立つ一石二鳥の良書です♪

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オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

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オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)の作品紹介

父親が大嫌い、Twitterで悪口を書かれた、女優と結婚したい……こうした悩みを打ち明けられたとき、どんなアドバイスができるか。朝日新聞beの人気連載「悩みのるつぼ」で、誰よりも相談者の気持ちに寄り添い、「役立つ回答」を編み出し、読者や相談者本人から絶大な信頼を誇る著者が、「回答」に辿り着くまでの思考経路を一挙に公開。人生相談と本気で格闘することで、問題解決のための分析力、思考力が身につく、画期的な書。

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)はこんな本です

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