- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344982949
作品紹介・あらすじ
経産省在籍中に大胆な「公務員制度改革」を進めようとしたが、途中ではしごを外され退職。その後は大阪府の「エネルギー戦略会議」で活動するも、2012年9月にいきなり会議打ち切り命令が出るなど、さらなる不条理を経験。仙谷由人に恫喝され、橋下徹など時の権力者とも真剣勝負。その闘いの真相とは?無職になっても私利を顧みず巨悪と闘い続ける原動力とは?改革派元官僚が初めて明かす覚悟と哲学。
感想・レビュー・書評
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【ノート】
・他の本でも古賀さん書いてたけど、政治は国民が少しでも関心を持って行動することが大事。その具体例は、1000円でもいいから献金して、何をやってるかちゃんと見るということ。複数の著書で繰り返して言ってるってことは、結構有効なことなんだろう。
・また、本書では、官僚も政治家も結構普通の善良な人だという当たり前だけど曇りがちな認識を示しているのもよかった。自分もステロタイプな悪役責任論に陥りがちなので。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
官僚で恵まれた境遇にありながらも、自分の信念をつらぬく。 出来ない世界だなぁ。
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政治に参加すれば、日本は変わる。
ホントにそう思う。
まだ間に合うかもしれない。
あきらめないように行動しよう♪ -
テレビに出て,話をしているイメージとは若干違う感じがあります.どうも,テレビの方が辛口の印象を受けるのは何故でしょうか.
やっぱり,元官僚だけあり,賢さが醸し出されています.言葉が持っている意味をどれだけ読み取ることが出来るか試されているような気になるのは僕だけでしょうか. -
経済産業省をはじめ、国の政策に関わるプロジェクトや組織に積極的に関わっていた古賀さんの自伝といってもいい本。本の中でも言っていますが、古賀さん自身は信念を貫くという目的で今まで進んできた意識はなく、振り返ってみればそうだったなと思えるとのこと。
文章は非常に柔らかい語り口調で、著者の性格がにじみ出ているかんじがして非常に読みやすかった。
この本を読んで、正しいことを行う・伝える、ということの大切さ、自分自身を偽らないことの重要性を感じました。政治の嫌な面も忌憚なく書かれていて政治に対して嫌なイメージも出ましたが、それでも関わって伝えて変えて行かなければいけないと、自分の中に火を灯されるような本でした。 -
改革派(元)官僚として有名な古賀茂明さんの最新作。『信念をつらぬく』というタイトルの通り、官僚になる前の学生時代から、中央官庁で活躍したのち、閑職に追いやられ、フリーの立場になった著者の経歴とともに、今までの軌跡が描かれています。読後の印象は、その一貫したブレない姿勢がすごいな、というものでした。
「信念を曲げて生きることのストレスのほうがはるかに大きく、信念をつらぬくことによってこそ、「心の平穏」が得られるというのが本当のところだったのです。」という一節が強く印象に残りました。
批判ばかりしていて行動しない人が多い中、組織を変えよう、世の中を変えよう、そのためには何が必要なのかを考え、行動してきた人なんだな、と思いました。
組織に牙をむくあまのじゃくではなく、正しいと思ったこと、当たり前だと思ったことを通すために妥協することなく、突き進んでこられたんだな、という印象を受けました。
著者の主張する脱原発を含め、どのような立場をとるかは人によってさまざまであると思いますが、その生き方と信念のブレなさには、多く学ぶところがあると感じました。今後もその信念をつらぬいてほしいな、と思いました。