仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982994

感想・レビュー・書評

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  • 前向きな言葉である「モチベーション」が、問題のある状況で使われがちというのに、なんか納得した。
    モチベーションは、思考停止ワード。
    本題の本質を見ずに、とにかくモチベーションのいう、ある意味個人の心の問題にしてしまうところにこそ、問題があるのではないか。
    モチベーションは後からついてくるもの。
    なんでもかんでもモチベーションという言葉で済ませようとしている今の会社の在り方でいいのか。まあ、よくないんだけど。

    モチベーションを上げることに努力するなら、基本に忠実に、仕事をルーティン化して淡々と進められるように、仕事のやり方を整備しようと思った。

    モチベーションって、上げようと思って上げられるものじゃないよなあ。

  • 面白かったが大企業向き

  • <感想>
    モチベーションを問題視しない働き方「モチベーション0.0」。

    人材育成がテーマだが、下手な自己啓発本より精神状態に良い効果がある。

    「モチベーション」という言葉を聞くときに感じていたモヤモヤを見事に言語化している一冊。Howのついては「習慣化」で説明されいるため、具体的な対策を求めて読んだ人にとっては物足りないかもしれない。個人的にはWhyの詳細な解説が参考になった。行動の意図が腹落ちすることで迷うことがなくなり、行動が継続できるからだ。

    モチベーションは気分であり、モチベーションを高めるより、考えずに手が動く状態を作る方が重要なのだ。
    仕事は自己実現の場ではない。
    仕事は「自己完成」を目指すべきだが、「自己実現」を目的としてはいけない。


    <アンダーライン>
    ★「モチベーションが上がらない」「やる気がでない」とは、食うに困ららぬ立場にいる人の贅沢な悩み
    ・モチベーションは会社員特有の問題
    ・モチベーションという言葉が頭に浮かぶシチュエーションとしては、「弛緩した状況」にある時
    ★ハイパフォーマーは割り切りができる(パレートの法則)
    ★モチベーションの高い人は要求水準も高いため、自分自身を追い込む傾向がある
    ★成果があがるかどうかは、モチベーションの一定状態の持続ではなく、緩急である
    ★★仕事は辛くて当たり前
    ★デキる人は「型」と「習慣」で身体を動かす
    ★仕事なんていうのは、やりたくないことの方が圧倒的に多いわけだから、やる気なんてなくて普通
    ★★そういう考えでいると、少しくらいやる気が出なくてもそのような状況をいちいち問題視することもなく、かえって安定的に職務を遂行できる
    ・モチベーションが先ではない
    ・「何のために」を必要以上に考えない
    ・余裕病
    ★★あまりに自由であり、選択肢が多く、それゆえ迷いが尽きない状況は心身を疲弊させる
    ★★ある程度の制約があった方が心の安定が得られやすい
    ★★★「その部分でいくら悩んでも満足な結果は得られない」ことについて考える必要がない
    ・ハイパフォーマーに見る、モチベーションに左右されない働き方の特徴は「ルーティン化」
    ・「道」としての労働

  • デキる人は「型」と「習慣」で身体を動かす 「ルーティン化」
    結局、何時に起きて、何時にごはんを食べて、何時~何時に仕事をして、などそういうこともきっちり習慣化しているほうが強いのだろう。思い出してみると、浪人生時代、よい習慣を持っていた人はちゃんと力をつけて、自分の目標としていた学校に合格していた。
    やりはじめた最初は苦痛だけれど、淡々と習慣化したときに自然と力もつくし、そのときにはモチベーションなんて関係ない世界にいるのだろう。
    自分はこの習慣化ってやつが苦手…
    やりがいのある仕事とか、自己実現とかではなくて、企業として何を目指しているか、そのために必要なスキルを考えたほうがよい、ということか。
    「道」を究め、「つながり」を重視する
    つまりは「守」「破」「離」、ってことなんだろうな。
    モチベーション云々ではなくて、飄々とやるべきことをやっていく。
    習慣化もうまくできている人をマネしながら、それから目的志向で行動する。

  • モチベーションという言葉に踊らされているという戒めの一冊。

    確かに、モチベーションなんて言葉を意識し始めたのは、最近で安易に使ってしまっている感はある。
    まぁ、でも自分のやる気の原動力は何かを今一度考えたくなる。

  • *欧米の企業では少なからず、「残業は恥である」と考える風潮がある
    *ハイパフォーマーの多くに共通する特性を上げるのではあれば、人一倍の成果思考でもなく、競争心でもない。柔軟性である。
    *仕事に必要以上の理想を抱いていない。達成感を得たいとか、満足を得たいとか、個人的な欲求を満たそうという方向性ではない
    *労働という行為を通して自らの成長を図り、社会に還元していく方向。何かを極めたいという欲求は、誰しも根源的に持っている。プロセスを重視。
    *行動の中で「ルーティン化」している
    *どういう場面でどうするという「型」を決め、「習慣化」する
    *やることが当たり前だからやるということ以上のものではない
    *やりたいことだけで成立する仕事はないので、できる仕事はなくなってしまう
    *未熟な段階においては意味がわからないまま、あえてその意味を問うこともなく、ひたすら繰り返し行うことで型を身につけて行く。そうする中でそれまで見えなかったものが見えるようになり、徐々に意味がわかるようにもなり、それと共に自然に身体が動くようになる
    *道を究め、つながりを重視する考え方

    【コメント・感想】
    構成がわかりやすい。欲しい結論にいたるまでの本論がしっかりしていて、納得感がある。
    モチベーションに左右されないで働ける人ってどうしているんだろう、という私の疑問に対する答えが、具体例も交えながらしっかり出ていて、そうだったのか、という目から鱗状態でした。
    大変参考になる本。就職する前に読んでおきたかった。

  •  これは星10個くらいの良書。
     読み返せるように購入予定。

  • 仕事ができるひとは、モチベーションではなく
    人とのつながりを大事にしていることがわかった。

  • モチベーションって悪い意味の言葉だったのね

  • 特に目新しい事はないと思うが、こうして本にまとまるといちいちなるほどと思う。
    できればやる気をそぐ不公平感の解消など、具体的な対応方法をもっと書いてあると良かった。

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著者プロフィール

人事・組織コンサルタント。株式会社HRアドバンテージ代表取締役社長。早稲田大学大学院社会科学研究科博士前期課程修了。
マーサージャパン株式会社代表取締役副社長を経て現職。人材の評価・選抜・育成および組織開発に関わる企業支援を専門とする。
主な著書に、『会社人生は「評判」で決まる』『ハイパフォーマー 彼らの法則』『仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか』などがある。

「2021年 『職場の「感情」論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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