運を支配する (幻冬舎新書)

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983748

作品紹介・あらすじ

勝負でたまにしか勝てない人と、勝ち続ける人ではいったい何が違うのか-。麻雀でも、ビジネスの世界でも、懸命に努力したからといって必ず勝てるわけではない。勝負に必要なのは、運をものにする思考法や習慣である。その極意を知っている人と知らない人とでは、人生のあらゆる場面で大きな差がつくのだ。「『ゾーン』に入る仕掛けをつくる」「パターンができたら自ら壊せ」「ネガティブな連想は意識的に切る」「違和感のあるものは外す」等々、20年間無敗の雀鬼・桜井氏と、「麻雀最強位」タイトルを獲得したサイバーエージェント社長・藤田氏が自らの体験をもとに実践的な運のつかみ方を指南。

感想・レビュー・書評

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  • 「洗面器から最初に顔を上げたやつが負ける」
    仕事のレースで脱落していく人を順番にあげると、
    ①忍耐力のない人
    ②目標設定の低い人
    ③固定概念が強くて変化できない人

    力が入ると勝負に勝てない
    力んで仕事がうまくいかないタイプは、自分に執着している人が多い。「俺がこの仕事を取るんだ」とは「自分の目標を絶対に達成してみせる」といった感じで、俺が、自分が、というモードが全面に出ているのです。
    反対に自分のことより全体のことを考えている人、たとえば属しているチームが目標到達することを念頭に置いて頑張っている人は、不思議を力みがないものです。

    キレればそこでゲームオーバー

    二度続く成功パターンはない
    過去の成功パターンがうまくいくと思い込んでいる間にも、周りはもっと変化し、進化しています。
    その思い込みが強いと、やがて周りから時代遅れとだと思われ、人が離れていき、結局は運を遠ざけてしまうことになるのです。

    「想像すること」を軽く考えていないか
    ビジネスマンには3つの進化過程があると書いているのを見かけました。
    最初は「自分を相手にどう見せたいか」これは一番レベルが低い。自分のことにしか目が行っていないので、プレゼンで何かを伝えたい、売り込みたいと思っていても相手には何も伝わりません。そこから一つ進化すると、今度は「相手の立場を想像」し始めます。さらに進化すると、「相手から見た自分を想像」できるというのです。想像力を働かせて、相手のことを考えて思いやっていれば、仕事もできるようになるし、応援してくれる人も増え、おのずと運気は上がっていくと思います。

  • 運を支配する

    読む目的
    雀鬼の考え方の一端に触れるという目的で、紐解いた本。雀鬼桜井さんの言葉を藤田さんが解説するというような形式。一般的な言葉で語る桜井さんとそれを現代のビジネスの言葉に翻訳してくれる藤田さん。タイトルからは予想できなかったなかなか奥深い本である。

    以下注目点
    ・シンプルに考える。
    ・自分のタイミングで勝負しない
    ・負けは自滅
    ・自分の力を超えた無理なことをして自滅。
    ・逆風の時は限られた時間の中で色々と工夫をしていかなくてはならない。
    ・力まない
    ・見切る力を伴わない勇気は蛮勇
    ・運は無限
    ・切れたらそこでゲームオーバー
    ・気分がいいと運に恵まれる
    ・気の合う人と仕事することで、気分を良くする。
    ・とりあえず。絶対ではなく。
    ・仕事にはあそびが必要。がちがちに固めると、自由な発想は柔軟な対応ができなくなる。
    ・間違った流れでも我慢して、正しい姿勢を貫く。
    ・集中が囚われを生むこともある。
    ・雑用とは仕事の基礎であり、現場である。
    ・開き直りと覚悟は違う。
    ・無理なポジティブは逃げ。そのときのマイナスを素直に受け止める。
    ・これでいいと思った最後にネガティブチェック。
    ・心が囚われる前にスイッチを切る。
    ・考えるより感じる
    ・流れが悪い時は慌てず丁寧にやる
    ・保証や確証を求めない強さ
    ・真面目という名の牢屋
    ・借りを作らず。貸しをつくる。
    ・ミスはいったん受け止めて、そして忘れる。
    ・相手の目線を取り入れた準備
    ・自分の立場→相手の立場→相手から見た自分の立場
    ・不調こそ我が実力

  • 2023/11/19

  • 「運」の本というより、仕事と生き方の本。
    その辺りのことをふむふむと読むには良い本だと思います。
    ただところどころ退屈で寝落ちしてしまった。読みやすいんだけどね。
    要点は自然体で力を抜いて、目先の欲にとらわれず大局的に観ろ的なことでした。
    経験に基づいた話で、プロ雀士がどんなものの見方をしてるのかという点が面白かったです。

  • 運に対する考え方が変わった。
    これまでは、どこか他人事のように、「運やツキが降りてこないかな〜」と思っていた。
    つまり、運はコントロールできないことだと思っていた。

    しかし、本書を読んだことで、【運とは、他人から見た結果の1つの形】と思うようになった。

    正しい考え方で、正しい努力をした結果、凄い成果が出たとき、他人は運が良いなと感じると思う。

    すなわち、「己を律する」「正々堂々と戦う」ことで運を支配出来ると思う。
    ただし、並大抵の努力ではないので、今の自分には到底難しいことだが。
    でも、意識を変え、記載されていることを1つでも実践できたら、結果も運も違う形を示すと思う。

    “力み”
    “ツキと雑用”
    “基本”
    “なんとかなる”

    上記の内容が心に残っているので、この部分を意識して、生活してみよう。

  • 【総合点】8.0/10点
     20年間無敗の桜井章一さんとサイバーエージェント創業者、かつ麻雀大会でも日本一に輝いた藤田晋さんの本。対談というわけではない。あるテーマに対してそれぞれの意見を述べていく形式になっている。

     良いと思った箇所は桜井さんのアバウトが良い、というスタンス。きっちりかっちりしないというか、完璧主義に陥らないというか。「だいたい」「なんとなく」にする方が色々とうまくいく、というところは感銘を受けた。
     他にも直感が9割正しいとか、打つ手がないということはないとか、努力にとらわれないとか、不調こそが実力とか。色々役立つ考え方だった。

     藤田さんに対して凄いと思えたのは、サイバーエージェントの経営しながら麻雀やり直して、プロも含めての大会で優勝しちゃうっていうのはやばいなと。しかも面白いのは、しばらく麻雀触ってなかったにも拘わらず、久々にやったら腕が上がっていたとか。経営と麻雀に共通項があるっていうのは大きいポイント。

    【取り入れたこと】
     今までも結構アバウトに考えてきたけど、今後はもっとアバウトな姿勢でいこうと思う。やっぱり桜井さんは面白い。

  • サイバーエージェントの創立者であり社長の藤田さんと
    麻雀界ではプロとは違う領域でのレジェンドである桜井さんの
    共著である新書を読了しました。

    運という実体の無いものを否定する人もいます。
    世の中に起きていることは全て偶然であり、
    運というものはそれを事後的にあてはめて解釈しているだけだ。
    そういう人たちと自分は全く違う考えを持っています。

    運は確実に存在する。
    そしてそれを呼び込むことは努力・技術によって、
    充分に可能である。
    そう考えています。

    そんな自分にとっては気になるタイトルであり、
    著者がいずれも尊敬できる人物であれば、
    買わないわけにはいかない本でした。

    構成としては、桜井さんが持論で運というものについて、
    運の存在を感じさせる具体的な事例、
    運が悪い時の対処法、運が良いときに持続させる方法、
    そして運を呼び込む方法についてを
    テーマごとに桜井さんの視点で書いていきます。
    そして各テーマの直後に
    藤田さんがそれを自身のビジネスにおける経験にあてはめ、
    ビジネスの現場でどう振舞うべきかを書く、
    という感じになっています。

    同じテーマを連続で二回ずつ、違う人の視点でもって、
    かつ結果的には同じ視座に立った意見を聴くので、
    普通に一人の著者が書く本よりも
    どんどんと伝えたいことが浸透してくるような
    不思議な風合いのある本でした。

    正直、自分が麻雀から学んできたこと、
    そしてそれを仕事で当てはめてきたことで理解したこと、
    それが本当にそのまま書いてあった部分も多かったです。
    やはり自分は間違ってなかったのかな、との自信にもなりました。

    また、会社を創業・経営する視点でのあてはめは
    自分の経験にはなかったものなので、
    その点は新しい知見の収穫でした。

    麻雀がわからなくても、普通に読める本です。
    社会において、公平で平等なことなど一つもありません。
    ある意味、仕事をしていることとは、
    常にギャンブルをしていることといえるでしょう。

    そこで人より確かに自分を信じながら戦うために、
    運をつかむための準備が必要であり、
    努力が必要であり、実行が必要であり、
    そして後始末が必要である。

    そういうことが何となく理解できる本だったと思います。

  • 無敗の雀鬼桜井氏とサイバーエイジェント社長藤田氏が運のつかみ方を指南。両氏の域にはなかなか及ばないが自己の生きざまを考えるに極めて啓蒙の多い書である。

  • 雀鬼の人生論とそれを弟子の起業家がビジネス的にも解説していく自己啓発本

    一項目が数ページと端的に鋭い言葉で書かれている。
    運についてということであるが、勝負に関する心構えやアドバイスといった内容。

  • ビジネスマンとして働く中で忘れてはいけないことが詰まっている本。何か勝負所に迷ったらまた読み返す。負けてる時はもちろん頑張る、勝ってる時も頑張る。常に運を逃さないようにやり続けるだけ。強いビジネスマンになりたい

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著者プロフィール

1943年東京・下北沢生まれ。昭和30年代から、麻雀の裏プロの世界で勝負師としての才能を発揮。“代打ち”として20年間無敗の伝説を築き、“雀鬼”と呼ばれる。現役引退後は、「雀鬼流漢道麻雀道場 牌の音」を開き、麻雀を通して人間形成を目的とする「雀鬼会」を始める。
主な著書に『決断なんて「1秒あればいい』(ソフトバンク文庫)、『感情を整える』(PHP文庫)、『努力しない生き方』(集英社新書)、『体を整える』(講談社)、『「実践」で身につけた本物の教養』(クロスメディア・パブリッシング)、『超絶』『金メダリストの条件』(以上、竹書房)などがある。

「2021年 『瞬間は勘と愛なり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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