人間ドックの9割は間違い (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983786

作品紹介・あらすじ

著者のクリニックでは、例年50人弱の患者にがんが見つかるが、ある年の1人を除いて全員が克服している。一方、毎年人間ドックを受診していながら、命を落とす人は多い。胃のバリウム検査、服部超音波検査、便潜血検査、胸部エックス線検査で、がんの早期発見は無理なのだ。著者が患者に勧めているのは、がん、心疾患、脳疾患などの病気を確実に早期発見する「精度の高い検査」。内容は全身CT、胃と腸のカメラ、脳MRIだけ。人間ドックで安心していたら、自分の命は守れない!健康に長生きするための決定的な提言。

感想・レビュー・書評

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  • 読みかけとなっていた本です、最後まで読みたいと思っておりますが、現在このような本に部屋が占領されてきており、苦渋の決断ながら処分することに至りました。近い将来、この本を読破できる機会が来ることを願っています。

    2018.1.3作成

    途中までですが、気になったポイントです。

    ・胸部エックス線検査は被爆の可能性ありで効果は殆どなし、胃部バリウム検査は被爆かなりあり、効果はほとんどなし(p25,26)

    ・スティーブジョブズ氏は、免疫療法や食事療法に頼って、手術を薦める周囲の声に耳を貸さなかった、膵内分泌腫瘍ときいてノンビリ構えてしまったのか(p61)

    ・受けるべき検査は、1)首から下腹部までCTで輪切りにして見る、2)胃と腸は内視鏡で粘膜を直接見る、肺がんや胆のう、すい臓、卵巣がんは超音波んでは見つからない(p122、127)

    ・50歳過ぎたら、冠動脈CTを受けるべき(p137)
    ・HDL値は高い人ほど長寿と言われている(p159)

    2018年1月3日作成

  • タイトルに共感して手に取ったひとは、結局、人間ドッグを受けるべきか止めるべきか全く答えがでない。結局受けなきゃいけないし。代替を提案してくれるわけでもないし。

  • キャッチーなタイトルだけど、中身はちゃんとしてた。

    ・胃のバリウムはあまり意味がない。腕の良い医者の元で、内視鏡をやるべき。
    ・大腸も内視鏡か最新のCTでやるべき。これも腕のよい医者の元で。
    ・腹部エコーはあまり意味ない。CTやるべき。全身CTで見てもらうことが、膵臓がん、堪能がんなどを発見する上で大事。
    ・胸部エックス線も意味ない。肺がん発見のためには胸部CTが必要。
    ・乳がんは男性も1%程度いる。これも全身CTすればわかる。
    ・血圧やコレステロールだけでは足りない。MRIで直接脳の血管を見るべき
    ・糖尿病はなってしまうとならない。境界のタイミングできちんと治療すべき。
    ・腫瘍マーカーはPSA以外は意味ない。60歳超えたら受けるべき。
    ・血液検査、尿検査、血圧はちゃんとやるべき。
    ・50歳過ぎたら冠動脈CT(心臓CT)をすべき。
    ・脳はMRIで検査すべき。
    ・糖尿病には気をつける。一番注目すべきはHbAlc値
    ・抗AGEでシワ・シミを抑える
    ・炭水化物の取りすぎには注意。

    取りあえず牧田AGEクリニックに行ってみようかなと思える本だった笑

  • 参考になりました。

  • 牧田善二氏の「人間ドックの9割は間違い」、2015.3発行です。胃のバリウムや肺のX線などの検査では、癌が見つかったときはもうほとんど手遅れ(早期癌は見つからない)とのことです。著者が推薦する検査は、基本の血圧測定、血液・尿検査のほかに、首から下腹部までのCT検査と胃・腸の内視鏡検査だそうです。CTは6mm刻みで撮影するので6mm以上の癌細胞はチェックできるそうです。内視鏡検査は病院、施設より腕のいい医者かどうかがポイントだとか。確かに、私も天と地の差を経験しましたw。
     検査に関しては、①血液検査、尿検査は毎年受ける価値がある ②医者は人間ドックを受けていない(人間ドックに意味はない)③早期発見は、全身CT、胃と腸はカメラ、脳MRI。毎日の暮らしに関しては、①予防に運動と食事(生活習慣)②血流を促進する血管系疾患の予防が特に重要 ③血圧は自宅で測定し掌握 ④主治医を。

  • 人間ドックは受けた事はないが、職場で受ける健康診断についても同様な検査、バリウムや真空管による血液検査等、受診者の事よりコスト重視で取り敢えず受けさした事実が欲しいのが実情と思う。
    人任せにせず、自分で情報収集し、考える事が何事も大事であると改めて思った。

  • 少し前に、元女子プロレスラーのタレントが毎年がん検診を受けているのにガンになったという話題があったが、その普通のがん検診(人間ドック)に対する問題提起の書。

    普通にやってくれる検査の9割は間違いというか、ガンに対しては手遅れで(バリウムや超音波検査など)、残りの1割に入るものとして挙げられていたのは、血液検査とPSA(前立腺がん腫瘍マーカー)くらいだったか。

    それなら、PET検査の話でも書いてあるのかなぁ・・・と勝手な先入観がありましたが、
    「PET検査」はもう古い
    と、あっさり一蹴。

    ただ何が良いかは、「全身CT」,最新の「胃カメラ」「大腸カメラ」あたりなんだが、誰にやってもらうかが重要というあたりがポイントで、そうなると「牧田クリニックを予約して下さい」と言わんばかりで、普通の庶民にはどうかな?となってしまう。

    会社を退職してからというもの、半強制的に受けさせられていた健康診断がなくなり、今年からは、国民健康保険で自発的にやっていくことが必要になったが、本書を読んで、普通の検診にはほとんど意味が無いなぁ・・・と考えさせられるうちに、国民健康保険の特定健康診査サービスの受信期限(10/31)が終わってしまいました。

    (2015/10/15)

  • 参考になった。
    人間ドックは確かに、がんを見つけることが難しいのかもしれない。
    全身CTスキャンを受けるべきかもしれないが、一般的ではないように思える。

  • 北斗昌は毎年がん検診を受けているのにガンになったそうだ。検診の正しいあり方について興味があったので読んでみた。
    ・「がんを早期に見つける」という目的を、そもそも人間ドックは果たしていない。→えーと思ってしまう。
     胃のバリウム検査、便潜血査はあてにならない。内視鏡検査が一番効果がある。
    ・胸部エックス線検査では早期がんは見つからない。胸部CTで検査していればずっと小さいうちに見つかる。
    ☆受けるべき検査
    ・首から下腹部までCTで輪切りにして見る。
    ・胃と腸は内視鏡で粘膜を直接見る。
    ・脳のMRI
    ・心臓の冠動脈CT
    ・前立線がんを見つけるPSA

    ネットや書籍で調べて、これはと感じる機関があったらどんどん問い合わせとしてみましょう。か、そうだよな。

    著者の牧田クリニックのことも書いてあった。
    ただ保険が聞かないみたいだから費用が心配。
    検査相談料が2万
    日本唯一の最高の冠動脈CTの機械を導入しているのが
    聖路加国際病院では紹介状を添えれば12000円で検査可。確実に心筋梗塞を予防するためは必要。

    自分の身を自分で守るためには
    絶えず情報収集しなければと強く思った。

  • ◆血液検査・血圧測定・尿検査など基本的な検査は定期的に受ける。

    ◆首から下腹部まではCTで輪切りにして見る。

    ◆胃と腸は内視鏡カメラで粘膜を直接見る。
     胃カメラは口から入れる方が望ましい。
     小さな腫瘍ならその場で切除できるから。

    ◆脳はMRIで見れば脳卒中も予防できる。

    ◆心臓の冠動脈CTを加えれば、心筋梗塞も予防できる。

    ◆男性はPSAで前立腺ガンを予防できる。
    ◆女性は子宮頚部の細胞診で予防できる。

    糖尿病患者はガンの罹患率が健常者の3.1倍にのぼるため、年に1度の全身CT検査が望ましい。

    ★★★予防医学に必要なのは栄養学。

    ビタミンを摂る。
    トマト、ブロッコリー、キャベツ、玉ねぎ、ニンジン、大根、ゴボウ・・・・。

    カレーライスやパスタ、大盛りゴハン、丼、ケーキなど、炭水化物に偏った食事をやめる。

    ドーナツ、フライドチキン、ポテトチップス、インスタントラーメンなど、トランス脂肪酸を避ける。

    サバ、アジ、イワシなど青魚に含まれるEPAエイコサペンタエン酸は、動脈硬化を抑えるので積極的に食べる。

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著者プロフィール

牧田善二(まきた ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長。糖尿病専門医。医学博士。1979年、北海道大学医学部卒業。
ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行う。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』等のトップジャーナルにAGEに関する論文を第一著者として発表。
1996年より北海道大学医学部講師。2000年より久留米大学医学部教授。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業し、延べ20万人以上の患者を診ている。
著書は『決定版 糖質オフの教科書』『老けない人はこれを食べている』(ともに新星出版社)、『医者が教える食事術 最強の教科書』『医者が教える食事術2 実践バイブル』(ともにダイヤモンド社)、『糖質中毒』(文藝春秋)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎)などベストセラー多数。

「2023年 『医療に殺されない 病院・医者の正しい選び方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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