悪夢障害 (幻冬舎新書)

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著者 : 西多昌規
  • 幻冬舎 (2015年9月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983939

悪夢障害 (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • ■夢のタイムラグ効果
    ■睡眠中に人間の短期記憶は海馬から大脳皮脂に移されて長期記憶に変換されていく。
    ■ネガティブな感情の強い体験はタイムラグが長くなる
    ■PTSDにおける悪夢がトラウマ体験となる心的外傷を受けた直後には現れず時間が経つとともに頻度も強さも増して現れてくる。
    ■夢の「見る」以外の五感の要素。
    ・見る:96%
    ・聞く:25%
    ・動く:19%
    ・味わう:2%
    ・嗅ぐ:0%
    ■夢をよく思い出せる人の特徴。
    ・自分の精神状態やその変化に敏感
    ・不安度が高い
    ・物事を後ろ向きに考える
    ■夢は元々覚えるようにはできていない
    ■レム睡眠中は全身の筋肉の緊張が著しく低下しており,レム睡眠中に目が覚めてしまうと金縛り(睡眠麻痺)という現象が生じる。
    ■ノンレム睡眠
    ①うつらうつらしている「まどろみ期」(第1段階)
    ・アルファ波が徐々に消えていく
    ・目をつぶってじっとしているだけと感じる人も多い
    ②「軽睡眠期」(第2段階)
    ・音声など外界の刺激には敏感で電車のアナウンスで飛び起きることができるのはここまで
    ③ぐっすり眠っている「深睡眠期」(第3段階ないし徐派睡眠期)
    ・起こすには強い刺激が必要
    ■「まどろみ期」→「軽睡眠期」→「深睡眠期」→「レム睡眠」を一晩で4,5回繰り返す。
    ■睡眠の後半になるに従いレム睡眠が長くなる。
    ■レム睡眠の長さは全睡眠時間の約20~25%。
    ■ノンレム睡眠は「軽睡眠期」が一番長く全睡眠時間の50~60%を占める。
    ■白人,黒人,アジア人などは肌の色は全く異なっているが,「集合的無意識」では共通している(C・G・ユング)。
    ■悪夢のテーマ
    ・追いかけられる
    ・高いところから落とされる
    ・性的な内容
    ■「フロイトはレム睡眠を知らなかった」「ユングは人間の遺伝情報(ヒトゲノム)の共通性を知らなかった」
    ■「活性化ー合成仮説」
    ・レム睡眠では脳幹から夢を発生させる信号が生じ,急速眼球運動が生じており,この眼球運動によって脳の視覚屋が活性化し,断片的情報が合成されて夢になるという理論。
    ・目覚めているときに不安・抑鬱を調整しているセロトニン,意識や認知活動を司っているノルアドレナリンは,ノンレム睡眠中にはその分泌量が半分になり,レム睡眠時には完全に分泌を停止してしまう。
    ・レム睡眠中に活性化するアセチルコリンは脳の視覚や運動,感情を担う部位を刺激し,急速眼球運動を介して夢の視覚的なイメージ形成を引き起こす信号を伝達する。
    ■人間はレム睡眠中だけではなくノンレム睡眠中にも夢を見るが,恐怖や不快感が非常に強い悪夢は,殆どレム睡眠中に見ると考えてよい
    ■DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)
    ・ボーっとしているときの脳の活動
    ・安静閉眼や瞑想などを用いて脳活動を調べたところ何もしていない安静時でも脳内には活動しているネットワークが存在
    ・海馬や扁桃体など単一の部位ではなく広範囲の脳部位で形成されるネットワーク
    ■DMNが関与する安静にしているときの思考と睡眠中の夢には共通項が多い
    ■「サイバーズ・ギルド」=生き残りの罪悪感
    ■PTSDの前駆型
    ・外傷ヒステリー(ジャン=マルタン・シャルコー)
    ・外傷神経症(ヘルマン・オッペンハイム)
    ・驚愕神経症(エーミール・クレペリン)
    ■バーチャル自己体験後に徹夜を強いられた人は,十分眠った人に比べて,トラウマ体験を思い出すときの恐怖感や発汗など身体反応が和らぐ
    ■睡眠には日中に獲得した知識や経験を固定,更には強化する作用がある。
    ■危険な出来事に続いて起こるストレス性不眠は危険に対する警戒という意味だけではなく,不快な記憶の定着を妨げ,トラウマ体験による悪影響を防ぐ働きをしている可能性もある。
    ■悪夢のストレス治癒効果
    ■「ノンレムパラソムニア」=眠りにつきながら殺人を犯す
    ■「スリープスターツ」或いは「ジャーキング」=入眠期に四肢がビクッと動く現象
    ■「職場結合性うつ病」
    ・睡眠の問題と強い不安と恐怖感
    ・本人自身病気であるという自覚を持ちにくい
    ■不眠や悪夢は鬱の前兆
    ■鬱病患者の脳は深いノンレム睡眠中でも脳活動が抑制されず脳活動がある程度維持される(中途半端に活性化している)
    ■夢から得られた科学的発見
    ・アセチルコリン(オットー・レーヴィ)
    ・ベンゼン環(アウグスト・ケクレ)
    ・元素の周期率表(ドミトリ・メンデレーエフ)
    ・DNAポリメラーゼの二重螺旋構造(ジェームズ・ワトソン)
    ■記憶は睡眠中に整理される「逆学習」
    ■夜型人間は悪夢を見やすい
    ■悪夢を頻繁に経験する人の特徴
    ・敏感
    ・寛大
    ・創造的
    ■「日中残差」=夜の夢にまで持ち越されて処理しなければならない感情の要素(ジークムント・フロイト)
    ■金縛り(睡眠麻痺)から一刻も早く抜け出るコツは眼をできるだけ動かしてちょっと離れたものを見つめる動作を繰りかえること
    ■「明晰夢」=自分で管理できる夢
    ■悪夢に関して
    ・現在抱えているストレスが夢になって現れやすい
    ・悪夢が長期にわたって続くことで睡眠不足になり日常生活にも重大な影響が出ているならば鬱病の黄信号
    ・悪夢には,日中受けたストレスの処理や創造性の発揮などプラスの側面もある

  • 結局のところよく分からず。

  • 悪夢も癒し効果があるという点が面白い。

  • 精神科医であり、医学博士である著者が悪夢障害についての研究を書いた本。私自身、過去の虐待によってそのトラウマから毎晩、虐待されている夢を見るので悪夢障害かと思ったがどちらかと言うとPTSDなのかもしれない。悪夢については主治医に相談済みだが、悪夢障害とは診断をされていないので、どうなのかは結局のところ不明。悪夢障害の患者数の多さにびっくりしながら読了。

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悪夢障害 (幻冬舎新書)の作品紹介

「寝つきが悪い」「眠れない」「途中で目が覚める」など睡眠に問題を抱える人は大勢いるが、なかでも無視できないのが悪夢。「悪夢障害」とは「極度に不快な夢を繰り返し見ることで睡眠が妨げられ、日常生活に支障が出る」病であるが、この生涯有病率は7割以上ともいわれている。悪夢はうつ病の前兆でもありうるため、軽視は危険。また悪夢を見て叫ぶ場合はパーキンソン病などの可能性もあるので、注意が必要だ。悪夢にまつわるすべてを網羅した一冊。

悪夢障害 (幻冬舎新書)はこんな本です

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