作家の収支 (幻冬舎新書)

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著者 : 森博嗣
  • 幻冬舎 (2015年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984028

作家の収支 (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

  • 2017年3月13日購入。

  • 予想以上に面白かった。
    今までの人生で一度でも小説家に憧れだ人なら楽しめるんじゃないかと。

    淡々とした口調でひたすら小説家に関するお金の話をしているんだけど、嫌味じゃないのがすごい。
    大学の先生とかにこうタイプいるなーって森さんは昔大学の先生か。

    好きな箇所は教育目的のところの『作者としては、「べつになにも言おうとしていない」と密かに思うのだが』のくだり。
    それな!って思ってニヤニヤしたわ(笑)

    こういうシュールなジョークが散りばめられていてお金の話だけどスルスルと読めた。

    森さん……小説以外も面白いな……。ある意味すごいわ、ほんま。

  • 森博嗣個人の収支が図表等も交えつつ淡々と解説されている。
    小説家と言うと、「小説家になるのが昔からの夢だった!」みたいな人ばかりかと思っていたけれど…。そうじゃないんだなあ。
    こんなふうに、ビジネスとして作家・小説家が語られるのを始めて読んだので、たいへん興味深かった。

  • 目に留まり、興味本位で読んだのですが、予想以上に楽しめました。

    売れ方が別格であることは承知していたので、数字に驚くはずではなかったのですが、のっけからびびりました。
    印税や部数ではなく。
    1時間で6000字――1時間で6000字? =20枚。
    二度見どころではなく五度読みくらいしてしまった。
    速!

    辛辣と感じるまでにドライな書きぶりは、以前にエッセイを読んでいたので問題なく馴染めました。
    そんな中にも(だからこそ?)笑ってしまったり和む記述もちらほら。
    メフィスト賞のホームズ像や、テレビ関連グッズ「マグカップとお菓子(ゼリィ)」の印税が数百円振り込まれた件、特典というか役得の話も楽しかったです。

    出版やメディア、小説家という職業に対する意見は、フラットで、説得力があります。
    また、説得力以上のエネルギーで働きかけてくることも書いてあって、読んで良かったと思いました。

  • タイトルに偽りなく、作家が自らの著作でいくら稼いでいるのか、収入について原稿料から印税は元より講演料やテレビ出演に至るまで隠すことなく赤裸々に綴っています。それに対して支出は、極論、紙と鉛筆があれば文章は紡げるので少ないのは分かりますが、作家として生計を立てるにはある程度の知識や経験が必要になるので、今までの人生の総額と言えなくもないでしょうね。
    何にしても、職業の一つとして、どれぐらいの売り上げがあって、どらぐらいの間隔で作品を発表して行けば作家として生計を立てられるのか。考えたこともなかったことを具体的に考えられるようになったのは、見聞が広がった気がします。

  • 作家の収支を包み隠さず語った本。もともとこの作者のエッセイは好きでしたが、ここまでハッキリと書いてくれると出版業界は厳しいと言われつつも夢があるなと思わされます。リアルに作家を目指している人は読んだ方がいいです。

  • 予想していたよりもはっきりと数字が書かれていて、やっぱり稼いでいらっしゃるのだなあ~というのが率直な感想です。ご自分ではマイナ作家と仰ってますが、今の日本でこれだけ稼げる小説家ってほんの一握りじゃないかな?執筆に関しても、創作活動というよりも、完全な「仕事」としていて、今は引退したから1日1時間しか執筆しないとか、びっくりぽんです。それで、シリーズものを手掛けているのだから、誰にでもできる芸当じゃありません。奥様の小ネタなども、初めて知ったことばかりで面白かったです。

  • タイトルどおり作家という仕事でどのくらいのお金が儲かるかという話。

    下世話な話になりそうだがそこはさすが森博嗣。

    淡々とそして的確な分析力で作家の収支を語っていきます。

    森博嗣氏には速くシリーズ物はさっさと完結してほしいのですが、こういう小説じゃない単発ものも嫌いじゃない。

    非常に面白く読めました。

  • 読み手を選ぶ本。
    興味が無ければ、面白くも何ともないだろう。

    タイトル通り、作家の収支について、自身の状況を冷静に分析して客観的な視野のように述べているだけなので。

    興味がある人へは、非常に面白い読み物。
    理路整然と簡潔に淡々と書いてあるので、スラスラと読み進めることができ、また、非常に読みやすい。
    教授の経験があるからか、性格なのか、説明が上手いと思った。

    また、作家志望が少しでもあれば、ぜひ読んで欲しいと思う。
    その上で、冷静に自身の作家志望の理由を明確にし、書き続けることが出来なければ、森氏はいつまでも雲の上の存在でしかないだろう。

    2016.12 読了

  • @4000~6000 (漫画なら~15000)印税10~12%
    試験問題 創作は情報と違う、無料ではない。エンタテインメントのコンテンツは蓄積される。

  • 森博嗣の新書初めて読みました。この本読んでいると小説書いてみたくなるね。収支と発行部数がはっきり数字で書かれています。とりあえずビジネスとして書き物は効率がいいというのと意外とシンプルでネットがある分リスクも昔ほどないという話。

  • 2014年にはデビュー作「すべてがFになる」もドラマ化されたベストセラー作家の森博嗣さんが、自身の印税や刷られた数を惜しげもなく披露されている。その惜しげもなくの度合いが、詳細に刷られた冊数や印税、また先述したドラマの映像化などの金額感も書かれている。まさにタイトル通りの『作家の収支』が淡々と書かれています。
    本の中では、小説家は漫画家と違い、1人で作り上げられるものということで、とても効率のいい仕事だと書かれていますが、はたして森博嗣さんほどの本が売れる作家になるのはどれだけ難易度が高いことなのか。。
    そう思いながらも、リアルな作家の収支が見れる本は、なかなかないのではないでしょうか。

  • 「人気作家の森博嗣に印税をあげたくないから」と彼の本のほとんどを中古で買い集めているのだが、そんな些末なことどうでもいいわ、とばかりに稼いでいて、何やら恥ずかしいばかり。

    しかも本作を読むと、「この本買っちゃおうかなぁ……」とか「森博嗣って意外と親しみやすい人?(あくまで人格の話)」とか思わされてしまい、まんまと戦略にはまっている気がしてならない。

    特に前半の「作家の収入という漠然としたイメージ」にはっきり数字を与えてくれる部分は嬉しく、目を覚まされる面白さがある。大変興味深い内容だった。

  • 20161016


    森ひろしの作品は一冊も読んだ事は無いが、とにかくこの本は面白かった。
    小説家がこんなに儲かる商売だと知って驚かされた。

  • 作家 森博嗣がこれまでに稼いだ収入を包み隠さず公開する。人気小説家ともなるとその時給は100万円にもなるのか。

  • もしかしたら森先生のエッセイ読むのは初めてかもしんない。

    森先生もうかってるなぁー。

  • どこまで本当かはわからないけれど、興味深かった

  • 書籍だけで15億。その他収入を合わせれば、20億は稼いでいるだろう。で、引退を決意し、田舎暮らしで隠遁生活していたら、社会への感謝の気持ちを抱き、社会と関わりを維持していこうという気になったらしい。なら使い切れないカネを寄付するとか慈善活動でもすればよいと思うのだが、やはり職業作家としての承認欲求が捨てきれないかなという印象を受けた。一見淡白と思える著者ですらそうなのだから、人間の引き際って難しいな。

  • テレビドラマの原作料を面白く思ったが,そこらに引っ掛かった編集者もいるんだね~原稿料:小説雑誌4,000~6,000円(単位は400字詰原稿用紙)→50枚の短篇だと20万~30万。漫画の場合は6,000~15,000円/枚(中には50,000円あり)。新聞のエッセィ20,000~50,000円/作。新聞連載小説50,000円/回。400~600枚の長編は200~300万円。印税8~14%。普通は10~12%。未発表(書き下ろし)が12%で,雑誌掲載後や文庫化で10%。計算は印刷された時点で,出版社が著作権を利用したという筋道。単行本が出て約3年後に人気のあるものが文庫になる。値段は半額。3年が単行本の賞味期間で,ファンは多少高くても買うというのが日本のマーケッティング。単行本の6倍以上文庫が売れる場合は,文庫書き下ろしとして文庫で12%を貰った方が作家は得。森の累計部数:単150万2000ノ403万1700文791万3700新45万2500絵12万3000。1000円の本を1万部作り,印税が100万円,制作費300万円,取次等のマージンで出荷価格は700円程度になり1万部売って出版社の利益は300万円,6割しか売れなかったら売上420万円で利益20万円。実は多くの書籍が赤字。日常的に小説を読むのは数十万人と少ない。森の印税収入ピークは2008年で1億1222万円,1996~2014累計11億9087万円だが,電子書籍の印税は15~30%,もっと高くても良いと思う。印税だけが収入ではない。講演は40万円/時間と決めていた。テレビの原作料50万/時。コカコーラの依頼で書いた「カクレカラクリ」の執筆は1000万円。教科書にエッセイが載って年間50万円くらい。支出の方は…人件費も掛からず殆どなし。印刷出版した本は278冊,総部数1400万部,稼いだ総額は約15億円,1冊当り約5万部売れ540万円を稼いだ計算。2008年引退後,収入も半減したのは仕事量に比例する~ライトノベルズって成る程,イラストがついてナンボって奴で,2%の印税がイラストレーターに入る!「…在庫は処分されることになる。在庫は課税対象になるからだ。処分するくらいならば,新古書店などに安く出荷する方が良い気もするのだが,そういうことは,表向きにはできない(裏の事情は知らない)。」(p37)森はメフィスト賞に応募せず受賞し(突如創設),賞金なしで本になることが報酬,小さなホームズ像はロンドンのシャーロックホームズ博物館の土産で£10

  • 書店でたまたま見つけて、さらっと立ち読みし面白そうだなと思って購入。
    小説は好きでよく読みますが、業界内ではこのようにお金が動くのか……と初めて知ることが多かった。

  • 【読書】森博嗣さんの懐事情。お金の話というより、仕事のスタンスがおもしろい /

  • これは面白い。本当にここに書いているほど「小説を書く」という事に情緒的な思い入れが一切ないのかなあ?でも『お仕事』としてプロ意識もって戦略立てまくって、なんとそれを成立させてしまうって物凄い事だよね。

    あけっぴろげにそれを公開してしまった本文部分よりもその辺の描写に色々考えさせられてしまった。収支の部分も物凄く興味深い。

  • すごく興味深くて、ものすごく羨ましいと思った本。そう、お金に関して。

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