民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版 (幻冬舎新書)

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著者 : 文部省
制作 : 西田 亮介 
  • 幻冬舎 (2016年1月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984103

民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版 (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • 分かり易すぎる。

  • 高橋源一郎さんが紹介されていた1948年〜53年にかけて使われていた中学・高校社会科教科書のエッセンス復刻版です。

    〈圧倒された。これは教科書以上のものであり、また「論」以上のものである〉と高橋さんの言葉が帯で紹介されていますが、読んでいる間中からずっと「目からうろこ」状態というか本の持つすごさを感じ続けていました。

    時代状況から向き合わざるを得なかったとは言え、格調高く「民主主義」について基本的なあり方を問う内容は、現代にも通じるし現代こそその理念を実現させなければならないと思います。

    「民主主義は単なる政治のやり方ではない。すべての人間を個人として尊重することその基本がある」。根本は、この言葉に収斂されていくわけですが、目次を読んでもわかるように認識を深めていく視点がちりばめられています。政治に対してはもちろん、自らの生活や事業や運動の中できちんと生かすことができているか、検証していくことが大事ですね。

    必読の本、お勧めです。

    目次
    第1章 民主主義の本質
    第2章 民主主義の発達
    第3章 選挙権
    第4章 多数決
    第5章 目ざめた有権者
    第6章 政治と国民
    第7章 社会生活における民主主義
    第8章 日本における民主主義の歴史
    第9章 日本国憲法に現われた民主主義
    第10章 民主主義のもたらすもの
    補章

  • 基本。原点。

  • 民主主義 西田亮介編 幻冬舎

    高橋源一郎さんの推薦もあって読み始めたが
    期待に反して腰砕けで現状に甘んじた堂々巡りの内容であった
    まず国家だの政党だの主義だのという縄張りに
    執着しながらの民主環境などありえないし
    成長し続けるもので最終的な答えなど無いと伝えるべきである

    民主主義の理念を語っている前半と後半は
    かなり筋も通っているように見えたが
    それでも対立した主義という狭い視野にサエギラれ
    縦社会の依存による縄張りと
    個々の自律を目指す対等な集いを混同しているし
    自由勝手と自由自在や平等と対等などの違いを
    あるいは愛や美という理念についてあやふやであり
    平和という無気力な言葉にごまかされているが
    調和という前向きな流れの中での繋がりで
    あるべきなのでないだろうか

    又資本主義にしろ共産主義にしろ
    物質至上主義に邁進し意識の成長を放り出し
    民主主義の名前だけを看板にしたところで
    油が水を相容れることはなく建前として騙っているに過ぎない
    ソ連も中国もその共産性は偽物であり
    官僚支配による君主政治と何らかわるところがない
    あえて言えばキューバだけが曲がりなりにも共産主義を
    追求できたのではないだろうか

    更には71から132ページの具体的な現象面の話になると
    本質である無限性を期待しただけに読むに耐えない
    まるで民主思想すら忘れたかのように現状に翻弄されだし
    あきらめなのか欲得への執着からなのか背骨がとぐろを巻き
    シナヤカサと優柔不断を取り違えているようで話にならない

    民主という究極の思想は限りなく広い視野と意識の深さを
    求め続ける精神的に常の新鮮な調和の流れを切磋琢磨することで
    創造するために集う柔軟な関係を言うのであって
    目先の正義や答えを争う主義主張ですら無いはずである

    金融支配のNWOを唱える現在に至るまで
    自然の摂理に従うインディアンの小規模な部落によって
    横に繋がる制度に見る全員参加型の運営をしてきた所以外で
    自主的に民主性を追求した組織は見当たらない

    経験から知識を蓄積する大脳を発達させた生命の中で
    不安恐怖による依存搾取を卒業して
    一人ひとりが心を解放させてお互いを補い合うために集い
    自ら視野を広くして全体観を養う前向きな生き方を身に付けて
    過去の権利を競うことから卒業し
    今を切磋琢磨する喜びの解放感に気付けるまで
    民主の関係を目指すことはお預けなのだろう

    多分この心の解放に気付きを得ることは
    完全無条件によるベーシックインカム制度の導入によって
    外目線の弊害に気付き嘘と秘密による競争を卒業できることで
    ダムの堰が切れたように一人ひとりの民の心を
    解放感と自主的情熱で満たせると思えてならないのだが

    今の私の答えをあえて言葉にするならば
    民主主義とはこの世という相対性時空間で
    限りなく物質性と精神性のバランス点へと向かう行為であり
    その生命現象の中で社会現象としてその姿形を成長させながら
    表し続ける流れの断面断面のことである

  • 民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版 文部省 西田 亮介
    戦後占領下で文部省が作成し実際に使われた「民主主義」の教科書。民主主義とは何か、民主主義の意義とはなにか、民主主義が維持されるための要件は何か、といった、民主主義にまつわる基本的な事柄を丁寧に説明している。中学生・高校用とはいえ妥協のない作りだし、現代では考えられないくらい突っ込んだ記述も多いので、読み物としておもしろい。
    去年の安保法制といい、選挙年齢の引き下げといい、民主主義をもう一度考え直してみるには今は良いタイミングなんだろう。
    7

  • いろいろ違和感はあり。編者の言葉を借りれば75点の及第点といったところか。敗戦直後という時代背景を考えると致し方がないとも考えられる。例えば補章のところで、世界の安全保障は他国に任せ、日本は経済発展すれば良いのだ、というところは、結局現在に尾を引く辺野古の問題や、安保法制問題に関係しているのではないか。などなど、編者のいうように全てを鵜呑みにはできないが、改めて日本の民主主義を考える上では良い材料にはなると思う。

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民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版 (幻冬舎新書)の作品紹介

民主主義を単なる政治のやり方だと思うのは、まちがいである。民主主義の根本は、みんなの心の中にある-一九四八年〜五三年に中学・高校用社会科教科書として使われた『民主主義』は、民主主義とは何か、選挙権の意義、多数決の功罪など幅広い内容を、当時の一流の学者陣がやさしく格調高い文章で解説。民主主義に最も真剣に向き合った時代の日本人の熱い志に溢れ、戦後社会の大きな転機を迎えた今、ますます輝きを放つ。この知る人ぞ知る名著から重要な部分を厳選した、中学・高校生から大人まで必読の一冊。

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