大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 (幻冬舎新書)

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著者 : 辻田真佐憲
  • 幻冬舎 (2016年7月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984257

大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • 権力でマスコミをコントロールしている節のある現政権。その良い前例として戦時中にあった大本営発表があるとし、現政権のありように警鐘を鳴らす目的で書かれたという本書。権力と癒着した報道ほど恐ろしいものは無いと再認識させられる。

  • これを、「マスコミや軍の問題」だと他人事のように捉えてはいけません。会社や学校など全ての日本組織に当てはまる問題だと思います。日本の組織がクローズになった時、「情にほだされる」「体面を異常に気にする」などが原因で問題が噴出します。出来るだけ風通しが良いオープンさを保つ事が重要です。

  • 大本営発表にフォーカスした書。陸海軍がここでもつまらない対立を起こしていたことになんだか笑いが出てくる。勝勢だったためかもともとは正確だった初期は感心だが、中期以降は嘘の積み重ねに耐えられなくなっているし、国民も早い段階で真相にうすうす気付いていたよう。玉砕といった言葉が使われていたのは実は短い期間だった。軍と報道の癒着はなかなかに恐ろしいもの。

  • 旧陸海軍のいいかげんさがわかる。現在にも通じる話しだと思う。

  • ・大本営発表とは、日中戦争〜太平洋戦争にかけて軍部から発表されていた戦果報告のこと。
    ・今やデタラメな発表の代名詞として使われる「大本営発表」。これが実際どれだけデタラメだったか、何故そうなったか、そして教訓について詳細に、かつ分かりやすく書いた本。右寄りでも左寄りでも無くフラットなのがいい。
    ・これを読んで何故日本が負けたかと、今日本の製造業がダメになってるのか、凄く近いのではと感じた。
    ・勝ってる時は、正しい報告をすりゃ良かった。しかし、戦局が変わってから、戦意高揚という大義名分の元、水増ししたりしていた。後で帳尻合わせすればいいやと思っていたところもある。
    ・ベテランの兵士が次々戦死した結果、戦地から上がってくる情報の信憑性が悪くなった。煙があがっただけなのに沈没させた、など。それを現地で戦っている人間からの情報を訂正するとは何事か、という謎理論で修正しなかった。
    ・海軍と陸軍が完全に縦割りで、報道部も完全に分かれていた。互いのメンツを立てることに終始した結果、過剰な報告をしまくった。このままではヤバイと統合されたのは何と1945年。これでは救えない。
    ・結局、自分達が作った偽情報に惑わされて有用な作戦が立てられなくなってしまった。
    ・どっかの会社で聞いた話に近いな...

  • 2017年6月20日購入。

  • 17-6-9

  • 情報を大切にしない、ねじ曲げる大本営、機能しない新聞、まさしく戦犯。毎日新聞記者は東条英機に嫌われて懲罰召集、同郷の老兵が巻き沿いで徴収されて硫黄島でたくさん亡くなるとか考えられない。でもポツダム宣言受諾のあとに戦争継続しようとした捏造発表を、記者たちが「事務手続きがおかしい」とか「花押しが変だ」、「字が読めない」等と言って中止させたのがすごい。

  • これを読むと陸軍も海軍もどっちも似たようなもんだし、よくこんなバラバラの状態で戦争なんて始めたもんだと。

  • 政治と報道の一体化に注意しましょう。大本営発表がフクシマ原発事故で再現?歴史は繰り返すという著者の警告。マスコミ批判もよろしいですが、マスコミに政治介入する安倍政権にも気をつけましょう。との事
    「歴史の知識をただの消費対象としてとどめるのではなく、現在の社会問題と結びつけ、あるべき社会状態の維持発展のために役立たせたい」という著者の真摯な態度と細かな調査には信用がおける。
    本書の最大の疑問は高松宮はなぜ大本営の「デタラメ・捏造」を止めなかったのだろうという点。著者には調査を継続してどこかで発表して欲しい。

    <以下、新たに気づきとなった点>
    ・TVでよく出る12月8日の決然とした放送は後から取り直したもの。実際の生放送は「お通夜」のようだった。(アナウンサー本人回想)
    ・高松宮は大本営発表を「デタラメ・捏造」と批判していた。(本人日記)
    ・国民の三重目隠し「日本軍の情報軽視による戦果の誇張」「軍部の組織的不和対立による損害の隠蔽」「軍部と報道機関の一体化による機能不全」結果、「デタラメ・捏造」となる。(著者考察)
    ・1943年の攻守逆転で「撤退」→「転進」、「全滅」→「玉砕」の言い換えが始まり、国民も大本営発表を疑い始めた(特高内部資料)
    ・1944年末には大本営の脚色に効果はなく国民の戦意は急速に低下(戦後の米調査)

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