人間の煩悩 (幻冬舎新書)

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著者 : 佐藤愛子
  • 幻冬舎 (2016年9月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984288

人間の煩悩 (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • 今までの佐藤愛子さんの小説、エッセイの中から項目に添った文を抜粋した本になっています。

    抜粋した本のタイトルが書かれていて、それを見ると今まで読んだ本ばかりでしたが、見事にどの話も忘れていました。
    だけど、多分、その時読んで思ったのは共感できるな、とか好感がもてるものだったように思います。
    今回この本を読み終わって感じたのもその通りでした。

    そして、佐藤愛子さんは私の先を歩いている方だと思いました。
    もちろん、人生の先輩なのだからその通り、当たり前のことですが、ただ年上の人で色んな事を書かれていても腑に落ちない・・・というものがほとんど。
    だけど、この本に書かれていることは共感できるものも、私の考えとは違うな・・・というものも何となく腑に落ちてしまう。
    これはこの本に書かれている言葉によると、私の「波動」が佐藤愛子さんの「波動」に共鳴できるからじゃないかと思います。

    例えば、「何故人を殺してはいけないのか」という質問に対して。
    以前、そんな質問をされた事がありますが、それに対する答えが私がその時答えたものと全く同じで「わぁ!」となりました。

    こういう本は読んだ時の心理状況とか、年代によって響くものが変ってきますが、私が今回印象に残った話は死後の話について。
    以前はこういうのは眉唾ものだと思ってうさんくさい・・・と読み飛ばしていたものが、へそくりの行方が気になるというそんなささいな事でも成仏できない霊がいる、霊という存在について、死後人はどうなるのか、という話が印象的でした。
    そういうのがある、ないに関わらず、執着やら思いを残したくないものだ、そういう生き方をしたいと思いました。
    また、「神に願い事をしてはならない」という言葉も興味深かった。
    神様というのはそこに存在しているだけ。だから感謝の念を送るだけでよいのだと。
    その感謝こそが先に書いた「波動」を上げることなのだ、とあり、「ああ、そうだな・・・」と素直に思いました。

  • 何がめでたい、が流行った時に読みそびれたので、それより新しい本書を図書館で順番待ちしていました。

    中身を確認せずに予約していた私が悪いのですが、この本は書下ろしではなく、著作の断片の寄せ集めで・・・要するに流行に乗った便乗本でした。
    別に便乗本でも面白いならよいのだけど、90歳を超えた現在の考えが語られているのではなく、40年も50年も前のことから最近思ったことまでいっしょくたに編集されており、抜粋も唐突で、これで著者はよくOK出したなあ、なんて考えてしまいました。
    しかも、その出版年の記載もないから、それはいつの出来事なのか、何歳の時に感じたことなのかが分からず、当時の世相などを想像することも出来なくて、更に読みづらく感じました。
    お年を召してからの発言なのか、離婚前の話なのか、バブル期のことなのか、等々何もわからず読ませるって・・・これでいいの?

    出版社は・・・またもや幻冬舎、でした。

  • 度々「すみませんでした」と
    謝りながらも最後まで
    楽しく読ませていただきました。

    そして愛子さんの文章の
    芯のあるユーモアで
    元気も出ました♪

    長生してくださって
    あざーす!

  • 理路整然と感じた無さことを率直に述べられる。煩悩をおかしく痛快にちょっと考え深く表現されている。

  • 【最終レビュー】

    予約著書。約、半年弱待ち・図書館貸出。

    今、旬の女性作家を挙げるとしたら

    一番に、佐藤愛子さんとキッパリ言い切れるぐらい…

    ◇昨年・11月既読:九十歳。何がめでたい

    *既読レビュー

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4093965374

    ◇二冊目・既読レビュー

    昨年11月・既読:ああ面白かったと言って死にたい―佐藤愛子の箴言集

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4759312668

    これらの既読著書の土台があったからこそ

    今作、こうして短期間で既読できたのかもしれません。

    《愛子さん流:『喜怒哀楽を一つ二つ、培った人生』並びに、あらゆる時事に精通している『見識の広さ』》

    グサリ、時には、客観的に、時には、エネルギッシュさ全開の叱咤激励が存分に込められた

    『究極に溢れたメッセージの数々』

    自分の中で、何度も何度も繰り返し、ただただ頷くだけでした。

    まさしく

    『賛同の嵐が吹き荒れている』かのように…そんな想いでただ、読み進めていました。

    普段、心底で淡いながら感じつつも抱えてこんでいた『率直な想い』

    《十二分に代弁して頂いた》

    至ってそれだけなんです。

    既読した金美齢さんと同様

    《肝が据わり、芯の強い女性でありながらも、懐深さが備わった『心構え』》

    普段からしっかりと植え付けている。

    だからこその

    [表紙裏での万弁の笑顔]といった感じと

    同時に『清々しさ』さえも覚えるぐらいに

    怒り、心強く、優しく問いかける

    《愛子さんワールド・フルに全開!》

    とことん伝わってきました。

    ラスト、ネタバレに触れない程度に

    インパクトの高かったキーを幾つか挙げながら、レビューを終えます。

    *平等はない!

    *傲慢に対する怒り爆発!

    *優しさ=4つの○○力で『培っていくもの』

    *精神の強さ:4つのコマを土台に、どう、折り合いをつけるか

    *愛子さん流:カッコいい男とは…

    *思い込みの恐ろしさ

    *愛子さん流:イジメ撃退法・人の『死』とは…

    *感性の有無による明確な『差』

    《わかる奴はわかる!わからぬ奴は、分からなくていい》

    愛子さん、本当にありがとうございました…

  •  人として長く生きている人に尊敬の念を持てなくなったこの世の中、それでも言いたいことは言うという精神に感服する。

     これだけ勢いのある老人がこの国にはもっといるはずなのだが、このご時世成りを潜めてしまい残念で仕方がない。

     本作でいえば本当の著者の念をとらえるのは難しいだろう編集の作為も感じられる。

     改めて著者の本を一から読んでみたいと思わせるようになったのは編集の力によることだろう。

  • 90歳何がめでたいに続けて読んでみた。
    生きること、死ぬこといろいろ考えさせられるが、逆に何事もあまり深く考えなくても良いのかなと思ったりも。
    短い文で臨場感を伝えられるのは本当にすごいと思う。

  • 大正12年生まれ、今年94歳の佐藤愛子さんの「人間の煩悩」、2016.9発行です。人間とは、人生とは、男と女とは、子供とは、あの世とは、長寿とは、の6つの章立てです。著者の92年の人生経験から、人間の本質を突いたエッセイです。第1章の「人間とは」で登場する作家仲間の話がとても面白かったです。特に遠藤周作さんが佐藤愛子さんの娘さんの結婚披露宴で話した祝辞は白眉編だと思います(^-^)著者と遠藤周作さんは楽しい付き合いだったんだなと思います。この本で一番多く登場するのも周作さんだと思いますw。

  • エッセイに分類されていますが箴言集ですね。

    人によりグッと来る言葉は違うでしょうがさらっと面白く読めます。
    きっとこれを足掛かりに、今まで佐藤作品を手にとって来なかった読者を開拓したい意図があるのでしょう。と感じさせる編集です。
    そしたら出典著作一覧にもそんなことが書いてありました(笑)

    「微笑することによって(悲しみを)耐えようとする人もいる」
    「急いで帰らなければならないということは本当に幸せなこと。自由のなさにジレて怒ってばかりいた時が一番幸せだった」
    「人には『恐れ畏む』存在があった方がいい」
    「人生は寂しいものと決まっている。寂しくない方がおかしいのである。」

    自分が響いたのはそんな言葉でした。
    個人的には大好きだった遠藤周作先生のエピソードがたくさん出てきたのが楽しかった。

  • 2016年9月に幻冬舎新書から刊行。過去に発表した小説、エッセイから、抜き出したフレーズで構成されています。佐藤さんではなく、編集者を感じてしまい、あまり楽しめませんでした。

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