仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える (幻冬舎新書)

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著者 : 泉谷閑示
  • 幻冬舎 (2017年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984479

仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • 日本てのはなぜこれほど情報過多な国になったのかわかりませんが、その辺に疑問を持って生きている人なら共感することがたくさんあるんじゃないかなと思います。遊ぶことだって、芸術を嗜むことだって、消費システムに組み込まれているもんね。「がんばってがんばって遊び♪」ですから。一方でつげ義春を読んでいると、仕事と生きがいを結びける難しさも感じますね。これも現代に生きる両義性に挟まれるせいかもしれません。

  • 仕事というものは本来人類にとってどんなものだったのか。それが如何にして労働に組み込まれ、人間的な手応えから半れていったのか。「働く」ということに係る歴史的変遷と文化的バックグラウンドを紹介したうえで、「そのように」なってしまった今、如何にして人類は生に意味を見出していくか(意義ではない)を解説している。医学、科学、哲学、心理学と多方面から考察を深めているが、結局落ち着くところは『何者になるでなく、ただ何かと戯れる』というシンプルかつ唯一解。おそらく、重要なのは、その着地点よりも、それに至る複雑なプロセスの中で自分に響く部分を見つけ、それを主体的に昇華することなのだろう。それこそが、面倒臭いことをして人生を楽しむ、ということ。

  • 今日我々は古代ギリシャの奴隷制のようなことは出来ないしすべきでもない。しかし、奴隷制の代わりとなるはずの機械化・情報化が高度に実現されたのにもかかわらず、我々は一向に「労働する動物」という奴隷以下の状態から解放されることなく、むしろITの奴隷のように「長時間労働」に従事させられているという、かなり本末転倒な状態に陥っている。労働には軽蔑する傾向と、生命の喜びが得られる傾向の両面がある。イソップ童話のアリとキリギリスのアリは元々「今を生きること」を犠牲にして禁欲的にお金を貯めこむ人間たちだった。

  • 看板と中身が大きく違うなぁ。著者の言いたいことはもちろんわかるんだけど、ならば、そのことをもっとタイトルにきちんと表現してもらいたい。

  • 自分は今まで、ハングリーモチベーションで生きてきて、ここにきて行き詰っているのだと認識した。実存的な問いにぶち当たっている。ハングリーモチベーションだけで働いてきて、今の仕事は「労働」に成り下がってしまている。ときに誠実さを欠く。活力資産も減ってきて、精神が疲弊している。ここらでギアチェンジしたい。
    自発性や愛が大切ということは分かったけれど、その先は少し難解で自分には理解が追いつかなかった。そこから芸術につながっていくところが難しい。ここが授業やカウンセリングや行動、と「ただ本を読む」との間に横たわる大きな溝だと思う。

  • <目次>
    はじめに
    第1章   生きる意味を見失った現代人
    第2章   現代の「高等遊民」は何と闘っているのか
    第3章   「本当の自分」を求めること
    第4章   私たちはどこへ向かえばよいのか
    第5章   生きることを味わうために

    <内容>
    言いたいことはわかった。「ハングリー・モチベーション」の時代(いわゆる”高度成長期”)は、「生きること」=「仕事」で、そこに生きがいを求めることもあながち間違えではなかった。しかし、もはや満ち足りた現代、「生きること」ために「仕事」を死ぬほどにやらなくてもいいではないか、と著者はいう。
    成熟社会において、人間は次の目標を見失っているようだ。著者は古今東西の本を引っ張り出して説く。生活を遊べ、と。

  • 『ワークライフバランスがー』、『プライベートの充実がー』といった今の労働問題を取り上げたものではなく、精神的自立を説いた本。

    『この問題を解決すれば幸せになれる』というハングリーモチベーションの時代は終わり、満たされてしまった故に『仕事』にアイデンティティを見出せない時代に移り変わった。

    『新型うつ』なども、原因の1つがこれではないかと言われているらしい。

    そう遠くはない仕事をリタイアした後の人生も決して短くはないので、『自発性』を身につけ何かにもたれかからず生きたい。

  • 精神科医である著者の臨床現場での実感から、生きることの意味・生きがいを見出せない人が増えている理由と、どのように解決していけばよいのかが論じられている。
    労働に価値創出を見出しづらくなり、効率や有意義であることがひたすら追求されてしまう現状を指摘し、芸術や遊び、意義ではなく意味のある今を生きることのために、「頭」と「心=身体」を協働させること、即興に身を委ね、面倒臭いことの豊かさを楽しむことを提案する。
    自分本位や無駄の大切さなど、直前に読んだベネットの主張との重なりに驚くが、本書の方は漱石やニーチェ、フロム、フランクルなどの思想を多く引用しての説明であることから、(もちろん著者の主張を補強するための、ある意味、都合の良い引用ではあろうが)納得感は高かった。
    17-28

  • タイトル一点買いだが、当たりだった。
    漱石やアレント、オスカーワイルドなどを引用しながら、仕事について、また生き甲斐とは何かについて考察した本。
    自分探しを外に求め、しかも職業という狭い範囲に求めるのが間違いというのは腑に落ちた。
    仕事は人間の活力になるはずのものだったのだが、いつのまにか労働教に堕してしまった。
    いまや人間らしさを取り戻すべきだ。

    道徳は「お前は不快だ」の言い換え。

    後半が抽象的で分かりづらいが、
    そもそも現在の我々に支配的な、量の概念から離れたことを言ってるし、生き甲斐とか充足感も抽象論の話なので、しょうがないかもしれない。
    与えられた価値に振り回されず、自ら価値を探していきたい。

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