サイバー犯罪入門 国もマネーも乗っ取られる衝撃の現実 (幻冬舎新書)

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著者 : 足立照嘉
  • 幻冬舎 (2017年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984608

サイバー犯罪入門 国もマネーも乗っ取られる衝撃の現実 (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • 著者の足立さんとは一度、飲み会の席でご一緒させていただいたことがある。そのときに本書の中にもそれらしいエピソードが出てきた超VIPバンドのボーカルと一緒の写真を見せてもらったのが印象に残っている。とにかく世界を股にかけてご活躍されていると印象をもった。セキュリティ技術は、現在AIとともに価値の高い技術であることは間違いない。技術者が不足しているということではAIよりも需要は高いのではないだろうか。そういった業界の中で早くからグローバルでご活躍されている足立さんの著書であるので、楽しみ。

    内容はかなりかみ砕いたもので、専門的な知識を持っていなくても読みこなすことができる。サイバーセキュリティに関して世界でどのようなことが起きているのかの比較的一般向けだが意識が高い諸氏向けの警告書だ。最近のニュースを賑わせたものだけでも、ランサムウェア、IoTボット、などがある。IoT機器によるDNSへのDDoS攻撃で東海岸のネットが不全になったのは衝撃的でもあった。そして、それ以上に気が付かずにいるセキュリティ攻撃がごまんとあるということでもある。

    著者が強調するのは、現在のハッキング・ビジネスは経済合理性があるということだ。能力さえあればほとんどノーリスク・ハイリターンの魅力的なビジネスであるという。特に日本は著者の世界的な基準に照らしても、サイバー空間のセキュリティに対する意識が低いという。サイバー犯罪に関してはマスコミも正しく理解できていないため、一般人もその理解は進まない。経済合理性があるところでは、あなたがそうしなくても物事はそのように進む。通常の泥棒と同じく、サイバー犯罪者は対策が取られているところは避けて、弱いところを狙って攻撃をしかける。その方が効率がよいからだ。具体的に、宿泊関連、サービス業、不動産、医療関係などを挙げている。そういった狙われる側の人たちはこういった本も当然手にすることはないのだろう。その経済合理性のもとになっている環境を変えていかないといけない。それは、一般の意識を上げていくとことよりももっとシステマティックで強制力のあるものになるような気がする。

    ハッキングは、まさしく業界として成立していているようだ。サイバー犯罪を行うためのツールも簡単に入手できるし、それらツールを供給する業者の多数存在して、サポートもサービスまでついてくるという。守りと攻めでの情報の非対称性が大きすぎる。将来については楽観的になるべきだと考えているが、それも多くの人が痛い目に会ってからのことなんだろうなと思う。

  • 本書は、サイバー犯罪がローリスク・ハイリターンのオイシイビジネスになってしまっていることや、日本がおいしい市場としてハッカーから狙われていること等に警鐘をならしている。特に、2020年の東京オリンピックが危ないらしい。

    インターネットからシステムを切り離しても安全とは言えない。開発業者や取引業者ルートで侵入する手口がいくらでもあるのだとか。

    益々高度化していくサイバー犯罪・テロを完璧に防ぐことはできないし、掛かるコストも馬鹿にならない。結局、インターネットという無法地帯に悪いやからがいかに多いか、ということだし、今後が思いやられる。

  • 驚くほどわかりやすい入門書。
    特にp111サイバー攻撃の手法。専門用語が出てきたが工夫を凝らして砕いて説明してくれてるので拒絶反応が出なかった。
    サイバー犯罪怖い。

  • 東2法経図・開架 B1/11/459/K

  • 第5の戦場であるサイバー空間における犯罪について入門的なレベルで記載されている書籍。特に日本はインターネット普及率が高く、サイバー犯罪は身近なものとなっているが、セキュリティ意識の低さからその対策は進んでいない。著者によると、宿泊、サービス、不動産、医療機関は特に対策が進んでいないようだ。サイバー攻撃は弱い部分に付け込まれることにより成立する。弱い部分とは技術的な側面ではなく、人であることが多い。書籍ではサイバーを地政学と捉えつつあるという記載箇所があったのだが、あまり踏み込まれた内容となっていなかったため、調査してみようと感じた。

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