- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344992047
作品紹介・あらすじ
作家でありながら、科学者であり政治家。
82歳で死ぬ直前まで女性と旅を愛したゲーテが教えてくれる人生のヒント。
著者-明川 哲也
作家・道化師。1962年東京生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒業。放送作家などを経て、90年ドリアン助川名で「叫ぶ詩人の会」を結成。バンド活動を行う傍ら、数々の著作を発表する。99年バンド解散後に渡米。2002年に帰国後は、明川哲也名義で小説や詩、エッセイを執筆する。また、道化師ドリアン助川として、毎月全国のどこかでライブを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感想・レビュー・書評
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もう一度読んで心に落とし込みたい。手元に置いて時々めくりたい一冊。
●意思の力で成功しないような場合には、好機の到来を待つほかない。
・何事にもバイオリズムがある。待つという姿勢は、行うということと等しく重要。
●一つ所に執着するな。元気よく思いきって、元気よく出でよ!頭と腕に快活な力があれば、どこに行ってもうちにいるようなもの。太陽を楽しめば、どんな心配もなくなる。この世の中で気晴らしするように。世界はこんなに広い。
・所有の執着を脱した者が、逆にとてつもないものを手に入れてしまうことがある。世界と自分とは不可分だという感覚。世界と自分「区別する者は、欠乏の恐怖からやたらなにものかを手に入れたがる。だが、世界とは自分なのだという認識があれば、何も手に入れる必要はない。初めからあたえられているのだから。
●肉体に疲労があるように、精神にももちろんそれはある。肉体ならマッサージやゆっくりと休むことでエネルギーを取り戻せるが、精神が悲鳴を上げた場合、そしてその理由が長きにわたる主体性
の欠如であった時、リフレッシュ休暇どころではどうにもならなき虚無が心を覆っている。そんな時に安寧を呼び込むのは、自らの幹をもう一度立て直すことだ。主体性的に企て、意思を持って働きかけるその過程だ。このこういによってのみ、私たちは自由な精神を取り戻せる。小さな旅でもいい。あなたの感性がそちらに触れたのなら。そこを歩むべきである。与えられた道ではなく、選んだ道を一歩一歩味わっていくことが、生きる実感の裸の姿である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明川哲也名義のものを久々に読みました。
ゲーテの言葉がありがたいのではなく、それをもとに紡ぎ出される明川さんの物語が素晴らしいのです。 -
つらいときに読み返す
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雑誌「GOETHE」の連載を読み、欲しくなって買った。ゲーテの言葉一つ一つに刺激を貰えた。人生の最後まで創作活動を続けたゲーテの生き方や言葉が参考になった。