「世界で戦える日本」をつくる新発想

著者 :
  • 幻冬舎
2.17
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344996175

感想・レビュー・書評

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  • 家元制度は輸出できる。美容業界で成功を収めた著者が提案する経済活性化のアイデアはとてもユニークだ。

    美容業界でフランチャイズ形式で店舗を拡大する吉原氏は、海外での経験も踏まえ日本のおもてなしと職人的技術力は世界トップレベルであると説く。

    近年少子化などにより日本経済の没落が叫ばれて久しいが、海外に目を向ければ中国13億人を始め、毎年人口が増え続ける世界市場が存在する。


    今までは車や家電製品のように形ある物が日本の輸出産業を牽引してきたが、新興国の追い上げは厳しい。
    しかしクールジャパンに代表されるようにアニメや漫画、日本の食文化や原宿などで生まれるファッションは海外でも評価が高い。

    著者はこれからは形ある物だけでなく、おもてなしや職人の技術力、文化的なコンテンツなどをブランド化し海外展開するべきだと提案する。

    誰でも作れるものはやがて海外で安売り競争に巻き込まれるだろう。
    これから日本が勝負すべきは、誰もが容易に真似できない美しさやアイデア、感動を与えるサービス、など独創性にあふれ感性に訴えかけた商品となるだろう。

    日本は下り坂などではなくまだまだ上がって行ける。そう感じさせる一冊です。

  • 期待が大きかっただけに、裏切られるかたちとなったが、
    じっくり読んでいくことで、
    費用を回収したい。

  • 美容院のフランチャイズ化を成功させた著者の本。

    言いたいことは、日本の美容技術や平均レベルの高さを世界発信していきましょう。ってこと。

    人の本質は善とする性善説、悪とする性悪説と、置かれた環境やポジションによって、善にも悪にもなる性白紙説がある。

    クオリティが高いものを生み出し続ける仕組み作りが必要。

    国際的な家元制度を導入。日本の信頼性や品質をライセンス化していこうというものか。。

  • 著者は美容師に向けて発破をかけている。
    もっと世界に目を向けろと。

    美容サロン業界を代表する経営者、アルテサロンホールディングス代表吉原直樹氏によるもの。

    --------
    日本の美容師は世界最高レベルの「人財」だからもっと世界にアピールすべきだ。
    日本人がもつ「職人的技術」と「おもてなし精神」は、世界でも通用する。

    これを世界にアピールするなら組織と仕組みが必要。
    人材育成と組織体制を確立しなければならない。

    そして、世界(特にアジア圏)で戦うための方策を提案している。
    「日本」ブランドを活かして、ライセンスやディプロマをアジア圏に売るという「国際家元制度」をつくるというもの。
    ただ、これは誰にでもできるものではなく、アジア人に認知される規模と企業のブランド力が必要。
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    おっしゃる通りではあるが、現状でこれができる美容サロンはごくわずか。
    著者がこれから進めていきたいことを整理してみたという感じ。
    結局はうちの会社ならこれができるよというアピールになった感は否めない。

    考え方はとても興味深いので、野心の強い美容師さんは一読の価値はあります。

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著者プロフィール

吉原直樹(よしはら・なおき)
1948年生まれ。東北大学名誉教授。著書に『モビリティーズ・スタディーズ』などがある。

「2022年 『ポストモダニティの条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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