35歳の教科書: 今から始める戦略的人生計画

著者 :
  • 幻冬舎メディアコンサルティング
3.48
  • (57)
  • (174)
  • (170)
  • (32)
  • (19)
本棚登録 : 1257
感想 : 228
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344996953

作品紹介・あらすじ

拝啓、終電帰りのビジネスパーソン様。35歳からは、ただ頑張っても報われません。サービス残業をしても、給料は上がりません。ポジティブシンキングだけでは、乗り切れません。そんな今こそ、あなたと家族がつくる人生が始まるのです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 35歳という具体的な年齢が書かれており、気になった。

    自己啓発本の年齢集めたら、結構な年齢ものあるんじゃないか説やな。

    確かに、35歳という年齢は、1つの節目のように思う。
    この年齢からは転職や結婚など色々なものが、今までよりは困難に思える。
    そんな年齢をどう生きるか。

    会社とプライベートとどう関わって生きていくのか模索するのに良い本だと思う。

  • 評価が高いのは、共感度の高さと、経験に裏打ちされた実践的な考え方やり方が沢山書かれていて、参考になる部分が多かったから。

    まとまりないとりとめのない感想です。

    会社員であり続けることのデメリットについて、とても共感できる。マネージャーに昇格すると給与は上がるけど、毎日8割以上を会議の調整や人事、指導などに費やし、生産的な仕事ややりたい仕事には1日2時間しか費やせないと。だから、ノーベル化学賞の田中さんはずっと年齢不相応の主任という地位で自分のやりたい研究を続けてきたのだと。

    著者は、フェローという自営業として勤めてきた会社で仕事することでやりたいことはやりながら自由を得ることを選んだと。アメリカではそういう勤務形態や給与交渉を行う文化があるらしいけど、日本にはないんだよなぁ。私も40代以降会社員でいたくない。というか、今の仕事や職場や人は好きだけど、拘束されすぎるのと仕事が多すぎるのが嫌。だから会社にはやりたい仕事をやり続けるために関わりつつ、サードプレイスを持ち新しい、社会的にやりがいのあるチャレンジをしたい。

    そのために無償でも経験となり血肉となる機会に飛び込むのは良いことだと書いていた。あとは天才の練習量10000時間とか100本をまずは目指そうとか。そういうことを、やっていこうと思った。

    その他メモ✍

    ・ライバルは世の中に沢山いるし継続して努力しなきゃいけないから、やってて楽しいことを選ぼう
    ・昭和天皇のウミムシのようにニッチなものや、誰もが反対することこそ選ぼう
    ・とにかくやる、やり方はめちゃくちゃでも先にやったもの勝ちというルールに世の中変わった
    ・継続してきたことが本当の武器になる
    ・ポジティブシンキングも続くと暑苦しい、たまにはマイナスイオンを発してポジティブなエネルギーを吸い寄せよう
    ・100本を基準にまず挑戦
    ・1万時間費やしてものにせよ
    ・最短時間でツボを見つけてレバレッジきかせて最大効果を得ることを考えよ
    ・人生において本当にやっておきたいことを考えよ
    ・ナナメの関係を大事にしよう
    ・演じる自分を持ちこれでいいのだと言い訳したり理屈付ける思考回路を持て

  • 自分の人生を自分で演じること、修正をしながらでOK、むしろそっちが良い。

    まさに35歳になろうとしている身としては、勉強になる内容でした。自分自身、時代の変化のスピードが速いことは分かっているけれども、何にもできてないな…と感じることが多く、悩むことも最近は多々ありました。

    が、悩みすぎだったのかもしれません。
    著者が言うようにやってみて、ダメだったら修正、ダメだったら改善、ダメだったら撤退。変化のスピードが速いからこそ悩んでる暇はないぞと思わせてくれました。

    35歳って、何かをするには遅いかな??と思ったりもしたのですが、著者のように40歳で大きな決断をする方もいるわけで、まだまだ何をやるにしても遅くはないと思えました。

  • 「正解はない。納得解を探せ」
    現在ズバリ35歳
    このタイミングで人生の先輩からアドバイスを貰いたいと思い本書を手に取りました。
    2009年の著書ですが、今の私にはピッタリとハマる内容だった気がします。この成熟社会において、まずは名刺無しで「自分は何者か」を答えられるような自分でありたい。

  • 30代以降の人生を、人によって異なる幸せを得るために、生き方を戦略的に考える必要があることを説いている本。
    日本社会の考え方が「みんな一緒」でよかった時代から「一人一人」の時代へ変化している過渡期である。
    前者のような考え方であらば、いい学校を出て、いい会社に入り、退職金でマイホームを買うような、幸せ像のようなものがあった。しかし、現在は誰もが幸せと感じるような像はなく、それぞれが幸せに生きていくために、戦略的に人生計画をすることの勧めが、さまざまな例を交えながら記されている。
    正解を見出すのではなく、納得解を見出していくこと、他人の意見をそのまま受け入れるのではなく、他人の意見を参考に自分の意見を構築することなど、自分の考えを振り返り、今後を考えるきっかけとなった。

  • オーディブル。
    著者の実体験から、「こんな生き方はどう?」という提案。よりも、個人的には学校での取り組み内容の方が興味深かった。自分の頭で考えることを当たり前にしたり、自堕落な休日を過ごし平日の質も落とすなら休日を有効利用しようという気づきとアイデアと行動。
    マネージャーという立場に対しては悲観的。同意できる面もあるが、職業にもよるのかな。自分の実現したいこと、明らかにしたいことを部下を複数持ってチームで取り組むのは楽しそうにも思うが、営業などではそうもいかないのかもしれない。ここはやはり自分がどうしたいか、将来どうありたいかを考えて決めないといけない部分なのだろう。

  • 正解はない。納得感を探せ。まさにその通り。

  • 日本の戦後の成長社会は、世界から見ると、
    かなり特殊な状況だったのではないかと思います。

    戦後何もないところから、
    復興していくタイミングで、
    いろいろな新しい技術革新が起こり、
    作れば物が売れ、産業が栄えました。

    成熟社会に移行した今は、
    知恵を絞って、よく考えないと
    売れなくなりました。

    そして、成長社会では
    みんな同じことをやっていれば生きていけましたが
    成熟社会では、ひとりひとり戦略をもって生きていく必要があります。


    本日ご紹介する本は、
    人生に戦略をもつための
    考え方を紹介した1冊。


    ポイントは
    「知恵を借りられるネットワーク」

    人生に戦略を持つためには、
    多面的な複眼思考ができることが重要。

    幼児期は、誰もが見えるものがすべてです。
    大人になるにしたがって、見える世界は広がりますが、
    自分以外の視点は自分では持つことができません。

    そこで、知恵を借りられるネットワークこそが
    最大の資産になります。


    本書の中で
     仕事に打ち込める時間の1/3を本業に投資し、
     残り2/3を戦略的に別のことに投資する
    という言葉があります

    実際にやるのは至難の業です。

    実務をかなりのレベルで効率化したり、
    アウトソーシングして成り立たせ
    空いた時間に戦略的なことをする必要があります。

    仕事1/3:戦略:2/3 は理想ですが
    常にこのような考えを持って仕事に挑みたいと
    思わせる良書です。

    ぜひ、読んでみてください。

    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    知恵を借りられるネットワークこそが、成熟社会の最大の資産
    成長社会では個人の人生戦略なんて必要なかった
    成熟社会の手本はヨーロッパ
    ”自分の技術はなにか”について自分と向き合って話して見ること
    大切なのはもう一人の自分がどれだけ育っているか
    どのフィールドでどれだけの練習量を重ねるかが未来を左右する
    自分にしかできない仕事をいかに続けるか
    次の時代の武器を手に入れたいなら、お金を払ってでも自分を鍛える場所に飛び込むことが大切
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    1 総論―なぜ、人生に戦略が必要なのか?
    2 戦略―戦略的ライフプランニングのすすめ
    3 知恵―戦略作成の基礎は、クリティカル・シンキング
    4 武器―自分だけのキャリアが身を助ける
    5 コミュニティ―つなげる力で仲間を増やす
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  • 『35歳の○○』という本が書店でたくさん並んでいるのは、それだけこの年代が迷える年頃で、出版業界にとっても狙い目ということなのだろう。

    成長社会から成熟社会へ、正解主義から修正主義へといった流れはだいたい実感している通りの内容が述べられていて、それに対する人生戦略というのも個人的にはすでに実行している内容だった。

    30代も半ばを過ぎれば、いかにやらないことを決めるかが重要になってくる。キャリアアップ幻想から抜け出し、ある程度の密度で仕事できる能力が身に着いているのであれば、何ら不安に思うことはないのであろう。

  • コンサル会社出身の著者。

    内容はタイトル通りだろう。

    ・残業人間に、仕事ができる人はいない

    ・遅刻するというのは、殺人と同じである

    ・プロとアマの違いは、すべてにおいてあきれるほどに当事者意識を持っているか否か。

    ・現在群がっているグループで一生が決まる。
     10年後は5人の平均になる。

    ・情報を知識に、知識を知恵に昇華させるのが、人間の仕事。

全228件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤原和博の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×