わたしの山の精霊(リューベツァール)ものがたり

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制作 : ヘルベルト ホルツィング  Otfried Preussler  Herbert Holzing  吉田 孝夫 
  • さえら書房 (2011年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784378014944

わたしの山の精霊(リューベツァール)ものがたりの感想・レビュー・書評

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  • 精霊というよりも山の神の物語として、数々の民話に基づくものであろうし、筆者の山に登った実体験もかかれているのでそれは面白い。

  • 「クラバート」や「大どろぼうホッツェンプロッツ」のプロイスラーの本。子どもの頃のおばあさんから聞いた話が元のなっている。今はすむことのできない故郷に伝わる精霊の話。精霊のすむ山、とても豊かな感じがする。

  • 作者の自伝的お話と、語り継がれてきた民話が混ざり合って、山の神リューベツァールのプロフィールを描き出す。ほのぼのした童話集。

    古い民話のリューベツァールは王侯貴族のような立派さなのに、封建的社会制度が崩れた後と思われる頃には、もじゃもじゃ髭の粗末な格好をしたおじいさんになってくるのが面白い。

  • 『大どろぼうホッツェンプロッツ』作者が生き生きとした文章で描く、中央ヨーロッパの大山脈リーゼンゲビルゲの山の精霊・リューベツァールの物語。
    気難しかったり、イタズラ好きだったり、親切だったり、様々な表情を見せながらも基本的に鷹揚な性格のリューベツァールは気さくな神さまだなと思った。
    27の短いお話が集められていてどれも素敵だが、個人的には『利子なしで三年間』『黄金の手のひら』という二編がお気に入り。
    自分の力ではどうにもならない現実から逃げることなく、歯をくいしばって生きていこうとする人々を助けるリューベツァールの力強い言葉が沁みる。
    挿絵の雰囲気もとても好みだったし、表紙にリューベツァールがうまいこと隠れているのもとても微笑ましい。

  • プロイスラーによるリューベツァールの物語。
    12話と12話の伝承と、それを包む3つの思い出。
    まさかプロイスラーの新しい本を読めるとは!

    リューベツァールはボヘミアとシレジアのあいだにある山脈、リーゼンゲビルゲに住まう赤毛の山神。
    荒々しくて親切で鷹揚。いかにも土着の古い神様らしい。
    無礼者には容赦しないけど一度の間違いは許してくれる。
    人の話を聞くし、異教徒である自分の民のために骨を折ってくれる。
    その異教の神(の信者)は自分を排除しようとしているのに。

    時系列に並べてあるのか、人外らしい扱いの伝説から徐々に思慮深い話に変わっていく。
    終盤の話は終わりを感じさせて切ない。消え行く物の怪の風情。
    「今も、臨終の時も」は特に美しい。


    リーゼンゲビルゲはかつてドイツで、プロイスラーのふるさとだった場所。
    プロイスラーはドイツ人追放を経験していたのか。
    恐いものを描きつつ排除しない世界観はそういうところからも来ているのかな。

    訳がちょっと残念。読みにくくはないけれど美しくない。
    行き届いていない感じ。
    貴族も農民も同じののしり言葉で話す。
    新月は雲が無くても暗いと思うんだけど「朔のあと最初に見える月」の意味なんだろうか。それにしたって暗いだろうに。

    表紙が良い。山の化身で精霊で神様。

  • ヨーロッパの中央山脈リーゼンゲベルゲには、山の精霊リューベツァールがいるという。気難しいが、時に優しく時にいたずら好き。山に登ったらもしかしたら会えるかもしれない。それがラッキーなのかどうかはその人次第だけど。
    プロイスラーの名文で生き生きと描かれるリューベツァール。雄大な山の景色と不思議なその姿が目に浮かぶようです。

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舞台は中央ヨーロッパの大山脈リーゼンゲビルゲ。深い森に、山の頂に、はたまたふもとの村に、七変化のリューベツァールが現われます。精霊がくりだす魔法のいたずらに、村びとや山の旅びとたちは泣いたり笑ったり-。戦争によって生まれ故郷を追われたプロイスラーが、山の精霊と遠いふるさとを思いつつ書きあげた、リーゼンゲビルゲの山国への愉しくも切ない民話の旅。

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