トマスと図書館のおねえさん

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制作 : ラウル コローン  Pat Mora  Raul Col´on  藤原 宏之 
  • さえら書房 (2010年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784378041230

トマスと図書館のおねえさんの感想・レビュー・書評

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  • ブラウンをベースにしたラウル・コローンの絵がとても柔らかく幻想的。
    技法はよくわからないが、パステル画(たぶん)の上から細かなラインが入っていて、
    独特のクラシックな味わいを醸し出している。
    そしてこれは、実話なのだ。

    お話の主人公のトマス・リベラは(最後に写真入りで登場するが)1935年テキサス生まれ。
    両親は移民系労働者だったという。
    日本人にはあまりなじみがないが、野菜や果物の収穫時期に合わせて
    アメリカ国内を移動しながら農家の仕事を手伝うらしい。
    貧しさとその境遇ゆえに満足に学校にも通えないトマス。
    ただ彼には幸運な点があった。
    両親が教育熱心だったということと、お話好きなおじいさんの存在があったということ、
    そして、優しい図書館員さんに出会ったこと。
    この図書館のお姉さんとの出会いが、このお話のメインだ。

    もっとたくさんの話を知りたいなら図書館に行くといいと、おじいさんに言われても、
    なかなかその扉を開ける勇気が出ない。
    図書館の周りを何周も歩いて、息が苦しくなるトマス。
    ここの場面が、遠い日の自分のようで切ない。
    これまで見知ってきた世界とはあまりにかけ離れていて怖くなるのだ。
    でも、チャンスは向うからやってきた。お姉さんが声をかけてくれたのだ。
    トマスにとって、知的好奇心が満たされる至福の時間が、ここから始まる。

    本の中では次の収穫時期に向けて旅立つところで終わるが、成長後トマスは
    カリフォルニア大学リバーサイド校の学長にまでなる。
    知への憧れと探求心を忘れなかったトマス。
    そのモチベーションはいつも、心優しい図書館のお姉さんにあったことは間違いない。

    一度目に読んだときはさほどの感動はなかったのに、再読するたびに
    当たり前のように本を読める感動がふつふつと湧き上がる。
    すべての子どもが、トマスのような幸運にあずかれますように。
    約8分。中学年以上、かな。

  • 可能性は誰にもあります。

    ただ、その可能性は扉を開けないと成長しません。

    トマスが読書の楽しさに目覚めたのは図書司書のお姉さんのおかげだと思います。

    きっとトマスが学んだのは読書の楽しさだけではないでしょう。

    子どもの可能性の扉を開ける手伝いができるのは保護者や先生と呼ばれる人だけじゃないってことですよね。

  • 資料番号:020209987
    請求記号:E/コロン

  • メキシコ移民で、カリフォルニア大学学長にまでなったトマス・リベラをモデルにした実話。本の力がいっぱいつまった絵本です。

  • タイトルにひかれて、図書館で借りた

    1935年に生まれた、作家・大学教授であるトマス・リベラが、移民労働者である両親に連れられて行ったアイオワで、図書館のお姉さんに本を読む楽しさを教えてもらうお話

    絵が独特の世界観を醸し出していて、煙の中に迷い込むよう
    前書きが嬉しいと共に頑張ろうという気になる
    この「図書館のおねえさん」は、ほんとうにすてきだ
    (昔だからかも知れないけれど)融通が利いて、絶妙な距離感を心得ている
    トマスもこんな図書館員に逢えて幸せだったろうな、と思うのに加えて、トマスが割と自然に図書館に新しい世界を求めにいったのが、やっぱり良かったのだと思う
    良い話だなぁ

  • こんな風に広がったらいい

  • 図書館のおねえさんの対応が素敵。

  • 12【4/25】近図。(男の子、図書館、司書)

  • トマスの両親はメキシコからの移民。アメリカ国内を移動しながら農家の仕事を手伝っての生活のため、トマスは満足に学校に通うことも出来ずにいます。けれど家族は教育を疎かにはしませんでした。
    ある日、トマスは図書館に行きます。お水をもらい、大好きなトラや恐竜の本を読んで1日を過ごす。本で読んだことを家族に話してあげる。図書館のおねえさんに、メキシコの言葉(スペイン語)を教えてあげる。そんな楽しい毎日は、夏といっしょに終わります。トマスはまた、移動労働者の両親とともに引っ越します。
    トマスは読書の楽しみを知りました。
    そして、大人になってカリフォルニア大学の学長にまでなりました。アイオワの図書館で親切な図書館員に読書の楽しさを教えてもらった少年の絵本。

  • カリフォルニア大学学長トマス・リベラの子ども時代をもとにして書かれた絵本。
    トマスの両親はメキシコからの移民労働者で、アメリカ国内を移動しながら農園で働いている。
    トマスはアイオアの図書館で、親切な図書館のおねえさんと出会い、図書館に通うようになる。

    本はいつだってトマスを居心地のいい世界へいざなってくれました。
    読むことの喜びを伝えてくれる一冊。

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