- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784378041360
作品紹介・あらすじ
南米北部の国ベネズエラでは工業化が進んで、首都カラカスには、大ぜいの人びとが農村部から集まってきました。そして、人びとは、町を取り囲んでいる山の斜面に、急ごしらえのそまつな家を建ててくらしはじめます。やがて、家はどんどんふえ、山のゆたかな自然はすっかりなくなり、子どもたちの遊ぶ場所もなくなってしまいました。そこで子どもたちは、子ども用の公園をつくってくれるよう、役所に願い出ることにしたのですが…。13か国語で翻訳出版されている、ベネズエラのロングセラー絵本です。
感想・レビュー・書評
-
もともとは1981年に出版されたベネズエラの絵本。子どもの声を大切にする「子どもアドボカシー」の好例が描かれているとのことで読んでみた。
開発されていく街で遊び場がない子どもたちが公園をつくってくれと声を挙げるストーリー。主たるアドボケイトは、最初に子どもたちに訴えを挙げるよう声をかけた図書館員かな。そして、子どもたちの思いに沿い、行政がなかなか動いてくれないからと自分たちで公園をつくり始めた親たち。
子どもアドボカシーの例でもあるけれど、一方で、なかなか動いてくれず動いたところで選挙の票狙いのような行政側の態度や、そういった世界に慣れて(当初は)あきらめムードだった大人たちの態度も印象に残る。そして、子どもたちもそうした大人のあきらめモードに染まっているんだなあとも思わされる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供たちが声を上げ、周りの大人が重い腰を上げる。
政治家の思惑も絡む、なかなか社会派なお話。
自分たちの街は自分たちで作るんだ!作れるんだ!ということに、子供が、気づいてくれそう。選挙や政治参加への意識をそのうちもってくれるといいな。 -
今から三十年ほど前のベネズエラ
悲しいことにいまでも同じような状態らしいです
それよりかさらにひどい状態のようです
作者はスイスの作家さん 訳は数年前のよう
この本のラストのようにそれぞれが頑張って
自分たちの公園ができるようになれればいいのに -
子供たちの遊び場をどうやってつくる?
行政だけに頼らず、地域の大人も一緒になって
解決していく物語。
絵本だとスッと入ってきます。 -
思いっきり遊べる公園がほしい。それが子どもたちの願い。
その気持ちに感化された大人たちが、公園を作ります。
ベネズエラが舞台です。実話に基づいているそうです。
外で思いっきり遊びたいのは日本の子供たちも同じ。日本にそのような場所がないのも、絵本の中の国と同じだな。 -
2013年10月19日
<LA CALLE ES LIBRE> -
道はみんなのもの。
公園はみんなのもの。
どうぞ楽しんでください。