「ファンドレイジングが社会を変える」

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著者 : 鵜尾雅隆
  • 三一書房 (2009年4月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784380082177

「ファンドレイジングが社会を変える」の感想・レビュー・書評

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  • これまでに、NPOのファンドレイズのプランニングを支援してきたことはあったが、今一度基本に立ち返ってどういったことをしなければならないか を学びたくて本書を購入した。
    結論からいうと、この本は間違いなく買いである。


    特に、
    第4章 7つの原則、7つのステップ、15の技
    には、NPO(のファンドレイザー)が意識・実践すべき内容がまとめられており大変参考になった。

    また、
    第5章 「おもしろい寄付」20連発! 
    は、ファンドレイズの手段について、視点を変えるのに役立つ。


    2020年、寄付10兆円時代の実現に向けて、自分のできることをやっていきたい。

    今後、ファンドレイザーは間違いなく必要とされる時代が来るだろう。

  • 日本のNPOは世界に類を見ないほど労働条件が悪いと言われています。NPOだけでなく福祉業界全体も低賃金です。
    本来、重要な役割を持った存在にはそれなりの報酬で報いることで、優秀な人材を獲得し、更に効果的な成果を挙げていくという好循環が望ましいのですが、現在のNPOの労働条件では優秀な人材が集まることはあまり期待できません。むしろ生活が出来ないから逃げていく有様です。
    NPOだから報酬を得てはいけないということはありません。労働に対してはきちんと対価を払うのがスマートな大人の社会です。
    大切な寄付を報酬に使ってはいけないという論理もありますが、ならば賃金を倍にしても、4倍の成果を挙げればよいのです。もし賃金を4倍にしたら、16倍の成果を挙げればよいのです。
    そのためにはお金が必要です。
    ところが、NPOの運営は寄付に頼らざるを得ない面が大きいのに、大抵のNPOはなかなか「お金を下さい」とは言えません。
    この本は、そんな寄付を中心に運営するNPO等の団体が、寄付を集める活動(=ファンドレイジング)をするときの、原則を紹介しています。
    著者は2020年に寄付10兆円市場を創ると宣言しています。現在が2000億円なので、実に50倍です。
    大きな夢ですが、ぜひ成し遂げて頂きたいと思いました。

  • 寄付の概念がかなり変わった。

  • ファンドレイジングに関する事例が多く、NPOの経営上非常に参考になった。

  • ファンドレイジングについての入門書・・・いや,啓発書 かな?
    得るものがなかったわけではないが,「こういう手法を採用することによってこのような成果が上がった」的な実例の紹介が乏しく,かなり残念だった。

    私は複数のNGO・NPOに継続的に寄付をしているのだが,頻繁にお礼や報告があり,「こんなものを作って送る労力や経費を本来の活動に振り向けてほしい」と苛立たしく感じるのが常だった。
    この本を読むと,そのような報告の重要性が説かれており,「だからこんなふうに,うるさいくらいに連絡してくるのか。私の感じ方が世間とズレているらしい。」と理解できたのが有益であった。(「そんなことより本来の活動を」という思いは変わらないが)

  • ファンドレイジング(資金調達)を体系的に紹介した本。

    ファンドレイジングは単なる資金集めの手段ではなく、
    社会を変えていく手段で、
    施しをお願いする手段ではなく、
    社会に「共感」してもらい、自らの団体のもつ解決策を
    理解してもらう行為である。

    日本はまだまだファンドレイジングの考え方が
    広まっていないが、適切なやり方をすれば、
    これから大きな可能性を秘めている。

    自分の中での考え方が
    変わったとともに、その変わった考え方ベースであれば、
    今後どのようなことを自分の団体ですべきか、分かった。
    まずは、ファンドレイザーの資格を取る。

    ☆Key Point
    ・日本は釣り銭型寄付が主流だが、欧米は社会変革型寄付が主流。
    *社会変革型寄付とは、"未来への投資"と思える(寄付したあとの変化を見ていきたいと思わせる)寄付。
    ある一定額における「変化」のイメージをしっかりと説明出来ることが重要な要素と成る。→寄付者に成功体験が生まれやすい。

    ・米国の大手NPO事務局長クラスの年収は2,000万円程度、日本の平均的なNPOスタッフの平均年収は150万円前後。

    ・ファンドレイジングの基本セットは、「夢」+「物語」+「場」だ。

    ・メッセージの3階層化=「活動受益者の変化」→「団体の事業分野、地域社会に及ぼす変化」→「国、行政、日本社会、日本人の価値観に及ぼす変化」

    ・寄付の理由;あいうえお(愛・粋・内輪・縁・恩返し/面白さ)

    ・ACTION フレームワーク(メッセージ出しの考え方)
    (1)Attention;相手の「共感」を得る仕掛け
    (2)Change;団体が引き起こす変化のイメージ
    (3)Trust;信頼性を補完する情報
    (4)Imagination;右脳を刺激するストーリー
    (5)Only One;新しい取り組みという印象づけ
    (6)Network;他の団体との繋がり

  • ファンドレイジングについて、ざっくりとした説明。入門書としてはグッド。 情報量はそれほど多くない。

  • アメリカでファンドレイジングのクラスを受講しているので、参考にと思い手に取った一冊。とても読みやすくて面白かったです。

    特に印象に残ったのが、ファンドレイジング成功のための7つの原則のうちの第一の原則「ファンドレイジングを「単なる資金集めの手段」ではなく、「社会を変えていく手段」として捉え直す。」。ファンドレイザーとしてはこの考え方、信念が最も重要なのではないかと思います。そして、このように考えると、資金調達の目的、方法、寄付者に対する考え方、接し方全てが変わってきて、ファンドレイジングをコミュニケーションの手段の一つとして捉え直すことができます。

    そして、よく言われる「日本には寄付文化がない」と言う通説に対しての著者の考え、「寄付文化がないのではなく、寄付の成功体験と習慣がないにすぎない」(第五の原則)というのにも同意。日本でもむしろ、仏教的価値観や協同組合的組織を根底にした相互扶助システムは昔からあって、寄付や会費を通して助け合いがされていた。ただ、欧米のようなチャリティーへの寄付習慣が根づいていなかったり、そもそもNPOの数が圧倒的にアメリカと比べると少ないので、「NPO に助けられた」「NPOがあって良かった!」と思える体験を普通の人たちがあまりしていないことが課題だと言うこと。

    さらに、寄付を「つり銭型寄付」と「社会変革型寄付」の2種類に分けて、これからは「社会変革型寄付」の流れが強まってきているし、それが必要とされているというお話し。

    日本のNPOの課題としては、よりHRや財政などのマネジメント力をつけて、社会に対しての存在感を強めていくことが必要になると思いますが、マネジメント力を一つの車輪としたら、もう片方の車輪がファンドレイジング力(資金調達力)だと思いました。どちらかだけが一方的に改善されていくと言うよりも、双方が支え合いながら双方の能力を伸ばしていくことが必要なんだと思います。

    個人的には、理論的部分(第1章〜第3章)が面白いと思いましたが、実務的には第4章、第5章の具体的なファンドレイジングのプロセスやスキル、おもしろ寄付20連発が参考になると思います。

  • ファンドレイジングの基本をわかりやすく教えてくれる一冊。
    文体が口語的なので、セミナーを聞いているようにスルスルと読めます。
    NPOを運営している人だけでなく、寄付や社会起業に興味がある人にも入門書としてお勧め。

  • 期待していた密度ではなかったので残念。

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