知的生活を楽しむ小論文作法―高校生からの小論文 (三一新書)

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著者 : 鷲田小彌太
  • 三一書房 (1992年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784380920059

知的生活を楽しむ小論文作法―高校生からの小論文 (三一新書)の感想・レビュー・書評

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  • 哲学者 鷲田小彌太による、小論文(主に受験用小論文)の書き方指南。高校生からの、と銘打ってはいるが、まえがきにて宣言されている通り、すべての人を対象とした内容。技術論にとどまらず、小論文をはじめとする「書くこと」の意義、「書くこと」を身に着けるために小論文から始めることの有意性などを説いた一冊。

    技術論の部分では、「問題意識」の重要性に言及している点が興味深かった。
    与えられた「テーマ」を、各自の「問題意識」によって論じていくのが小論文だという解釈には大変得心がいった。
    「問題提起」「意見提示」「展開」「結論」といった、小論文における基本的な段落展開についても覚えておきたい。

    「書くこと」についての論説部分では、「意見は、書かれて初めて自分の意見となる」といった内容が身につまされた。書くこと、意見を表明することを恐れぬようにしていきたい。

    また、真似したい文章の例として、梅棹忠夫の文が推されており興味をひかれた。

  • 高校生や大学受験生だけでなく、すべての人に向けて小論文入門。

    樋口裕一の提唱している四部構成の定型から抜け出すための視点を与えてくれる本。樋口式の小論文を一通り知っている読者は、「7 小論文の構成と展開」にざっと目を通してから冒頭にもどるのがよいと思う。

    樋口の四部構成とは、第1部「問題提起」、第2部「意見表示」、第3部「展開」、第4部「結論」という構成で小論文を書くスタイルで、分量はそれぞれ10%、30%、50%、10%というのが標準とされている。著者はこうした定型的なスタイルを脱するために、小論文の6つの基本要素をあげて、そのうち何を中心にするかを決めることが重要だと述べている。6つの基本要素とは、(1) テーマ、(2) 問題意識、(3) 主張、(4) 論争、(5) 論拠、(6) 結論であり、「6 小論文の基本要素」でそれぞれについて詳しく説明されている。さらに、6つの基本要素の中から中心部分になる要素を複数選んでもよいし、中心部分がなくてもよいというアドヴァイスがなされている。これらも、定型を崩すためのやや高度なテクニックとして受け取ることができる。

    前半が若干冗長に感じたのと、模範例があげられていないのが残念な点ところ。

  • 研究論文であるかどうかの最大のポイントは、研究の課題、素材、方法、プロセス、ツール、分析、解釈、結果で独創性を示すことができるかどうかにある。
    小論文は教養をベースにしている。
    問題意識とはテーマを絞り込む。絞り込むためにはそのテーマをどのように支店から、どのように主張し、論拠づけ、展開し、結論付けようとするのか、という枠組みが必要になる。
    教養は栄養と似ている。つければつけるほど身に着く。

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