僕とカミンスキー

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制作 : 瀬川 裕司 
  • 三修社 (2009年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784384041958

僕とカミンスキーの感想・レビュー・書評

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  • 映画も、この摩訶不思議な二人のすてきなロードムービーでした。原作にあたるこの本は、人生のフェイクだったりどうしようもなさも素晴らしい描写でうなります。二人の交流も滋味深い。良い一冊に出会えました。

  • 主人公がかなり面倒臭い思考回路を持っているので、感情移入はムリかな……。この作家さんの文章は好みなので違う作品も読みたい。

  • 最近芸術家を主人公とした小説を何冊か読んだが、それらは実在架空に関わらず、真の芸術家であったのに対し、この小説の画家カミンスキーも、彼の伝記をものして名を上げようと企むツェルナーも偽物感が半端ない。ドイツ文学の十八番の主人公が成長する教養小説の正反対のタイプの小説だな。

  • この物語の語り手であるところの主人公が、ほとんど感情移入できない(し、したくもない)ような非常に嫌な人物だったので、読んでいてずっと不気味な感覚がした。異化効果といえば聞こえは良いが、ただただひたすら「いらいらした」と言ってしまえばそれまでだろう……。それにしても読書でこんないらいら感を抱くのは珍しい体験だった。(非難しているわけではない。むしろ良い意味で。)
    現代アート市場や今日の芸術研究についての痛烈な皮肉が見てとれるわけだけど、その点に関しては意見を同じくするところが少なくなかったし、身につまされる場面もあった。
    映画化に期待。

  • 主人公とカミンスキーのキャラと設定がつかみきれずわたしには読みとくことができなかった。
    もっと年とってからまた読んだら、しみこんできそうな気はする。

    画がきれいな水の多いアクリル画みたい。
    映画っぽい。
    実際映画化するんだかしてるんだかしてるらしい。

    でも、これ映画化してもわたしの好きな映画にはならないだろうなぁ…。

  • 推薦理由:
    芸術で挫折した美術評論家の青年と、かつて話題になった事がある老画家の奇妙な旅を綴った物語。個性的で身勝手な人々の織り成す滑稽な人間模様が、現代の文化産業への風刺も込めて描かれている。
    上記の『世界の測量』は、この作品の2年後に発表された同著者の作品である。
    内容の紹介、感想など:
    主人公は31歳の無名の美術評論家ツェルナーで、物語は彼の一人称で語られる。しかしこのツェルナーは、冒頭のエピソードでも示される通り、周囲に不快感をもたらす自己中心でご都合主義な性格であるにもかかわらず、自分では洗練された魅力的な人物であると確信しているという誠にイヤな奴だ。ツェルナーは飛躍のきっかけを得るために画家の伝記を出版しようと思い立ち、「盲目の画家」として一時期有名になったカミンスキーに目を付ける。彼の芸術に感銘を受けたからではなく、交友関係や経歴が話題性を持つと思ったからである。そして伝記の出版は、カミンスキーが死んでからが良いだろうなどと計算高い所を見せる。ツェルナーは取材の為にカミンスキーを訪れ、その老衰して娘の世話になっている様子を見て彼を与し易い相手と判断し、二人でカミンスキーの若き日の恋人に会いに行く旅に出ることに同意するのだが、このカミンスキーが実はなかなか狡猾で身勝手な人物である事がわかる。途中で車を盗まれたり、所持金を使い果たしたりと散々な目に遭いながら旅を続けるが、相手を巧みに利用しているのはツェルナーなのか、それともカミンスキーの方なのだろうか。利己的であるという共通項を持つ二人の道中が、ユーモアを交え、スピード感あふれる描写で展開される。旅行を通じて滑稽な主導権争いをしつつも奇妙な友情で結ばれていた二人の物語は、その結末も味わい深い。

  • 語り手もカミンスキーもイヤな奴だから、誰の視点で見ていいのかわからないところが面白い。普通なら語り手(主人公)の目線になってカミンスキーにふりまわされてかわいそ@って思うんだろうけど、そうはならない。

  • 世界の測量に比べるとわけわかんない話ではある。。なんか 主人公がつらくていたい人なのでほんと コメディっぽいのにつらくって。。

  • ものすごく不愉快な主人公と、いけすかない老人の話。なのに、美しい物語。
    読ませる力がすごい。

  • 自虐的な!!

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ダニエル・ケールマンの作品

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僕とカミンスキーの作品紹介

芸術で挫折した、無名な美術評論家と、マチス最後の弟子で盲目の画家カミンスキーの2人の奇妙な旅を綴ったロードムービー風物語。全世界的ベストセラー『世界の測量』の著者ダニエル・ケールマンの名を世界に知らしめた出世作、待望の邦訳。

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