- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784384055696
作品紹介・あらすじ
ひたすら英語力を磨いても、英訳は楽になりません。言語構造、思考パターン、価値観のギャップの調整が必要です。同時通訳者養成クラスで行われている方法で、英訳コンプレックスを克服しよう。
感想・レビュー・書評
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日米英語学院で同時通訳科の講師をしている著者が、曖昧な表現の多い日本語を英訳する際に重要となる、日本語の再加工(リプロセッシング)について説いている本。
日本語独特の表現はえてして英訳に難儀し、英語的には意味不明な直訳に逃げることが多い。 そんな英語学習者に英訳前に日本語を言い換える手法(=リプロセッシング)を100の例文を使って親切丁寧に解説している。 本書のタイトルのとおり、同時通訳社であれば、無意識の中でこのリプロセッシングを一瞬の内に実践しており、本書に紹介されているようなステップを踏んではいない。 其の日本語で実際に言いたいことは何か、文章の主体(=主語)は何かを紐解きながら、英訳しやすい日本語に変更してゆくもの。
本書、「リプロセッシング」という新しいキーワードをベースに、英訳の方法論を展開したという点では有意義であり、面白い試みではあると思うが、一般的な英語学習者が抱く「自由に英語を話したい」という目標に対しては、道筋の一部しか提示出来ていない。
本書の続編としてドリル版が出ているが、是非このリプロセッシングを「一瞬」で出来る方法論に言及した勉強法を書いて頂ければと思う。
個人的には100の例文の対訳集として役に立った程度である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メチャメチャ良い本です。
普段自分が英語を話すときは英語で考えていて、あまり日本語から英語に訳すことはないけれど、人に英訳を頼まれるときに、雰囲気で使っている日本語の多いことに気がついて困ることが多々あり。
そんなかゆいところに手が届く、ジャパニーズに寄り添った英訳術で、本当オススメです。 -
日本語会話での慣用句と英語でのそれをペアにして紹介している。英会話頻出フレーズ集のようなものだった。
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読んでおいて損はない
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ニュアンスを間違えずに伝える方法はなかなか身に付かないけど、それを記載してくれているこの本は結構役に立っている。どうしても、直訳になりがちなんですけど、やっぱり人に大して伝える言葉なので、ニュアンスがわかった上で、コミュニケーションできるといいなと。そのために役立つ本だと思います。
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文化の森。
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「微妙なニュアンスをうまく表現できない」という英語を勉強していてもできていなかった、歯痒く思っていた事を、ちょうどわかりやすく説明してくれている!図書館で借りて読んだが、これは買って手元に置きたい!
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以前通っていた通訳学校の講師の先生(凄腕)の著作。
「そこをなんとか・・・」とか「お疲れさまでした」とかを英語でなんというのか?というライトでキャッチーな本に見せかけて、
日本的な発想を英語圏環境的に一般的な発想に置き換えてなおかつポライトネスを大事に発言する方法を文例付きで教えてくれる。
これ一冊丸暗記すれば、かなりおいしい・・・と思う。