関口存男著作集 (ドイツ語学篇9) POD版

著者 :
  • 三修社
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 2
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (686ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784384701098

作品紹介・あらすじ

標題紙等の書名は"Deutsch für Anfänger"とあり

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『改訂版標準初等ドイツ語講座』を収録しています。なお、現在は『関口・初等ドイツ語講座』全3巻(三修社)というタイトルで出版されており、私自身も大学でドイツ語を学び始めたときにずいぶん役に立ちました。

    語学書としてはかなりヴォリュームのある本ですが、ドイツ語の初級文法を腰を据えてじっくり学ぶことのできる内容になっています。新しい本では、森泉『しっかり身につくドイツ語トレーニングブック』(ベレ出版)という選択肢もありますが、そちらは単調な練習問題を淡々とこなしていくことのできるひとに向いているように思います。一方本書は、著者の独特の語り口に引き込まれていくうちに、しだいにドイツ語の初級文法に馴染んでいくことができるような構成になっており、読者の意欲を引き出すような工夫が凝らされているように感じます。

    なお本書の底本となっているのは1981年に刊行された版なので、現在の標準的なドイツ語のテキストとは、表記や内容に異なる点が見られます。また例文にも、現代とは時代背景がちがうこともあって、不適切とはいわないまでも、語学の教科書にとりあげるにはやや穏当を欠くのではないかと思われるものが含まれています。個人的には、そうしたことも含めて本書の特徴として受け入れたいと思いますが、新たにドイツ語を学びはじめるひとは、CD付きの現行版に就いたほうがよいかもしれません。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1894年兵庫県姫路市生まれ。
上智大学に通う傍、青山杉作、村田実、木村修吉郎らと劇団「踏路社」を創立。同時期に、アテネフランセのフランス語とラテン語の教授を務める。上智大学哲学科卒業後は、外務省反訳課に勤務。のち、法政大学でドイツ語の講師となり、慶應義塾大学、早稲田大学、外務省外国語学校、高田外国語学校などで教鞭を執った。第二次世界大戦中は、勝野金政、米林富男らと長野県西筑摩郡吾妻村妻籠に疎開。公民館で村人たちに演劇指導を行なった。数多くの語学書、専門書を執筆し、『独文評論』『基礎ドイツ語』などの雑誌を主宰。晩年までNHKラジオドイツ語講座の講師を務めた。1958年、脳溢血のため急逝。

「2019年 『セレクション関口存男 ニイチエと語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

関口存男の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×