- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784385359359
作品紹介・あらすじ
アメリカが負けた唯一の戦争-ヴェトナム戦争。20世紀の終わり、いまだ負け戦のトラウマを抱えるアメリカ社会の記憶と経験を精緻に描く、会心の書き下ろし。
感想・レビュー・書評
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引用が非常に多いにもかかわらず、引用を通じて筆者本人が何を言いたいのか、全体としてどう論理を展開したいのかが伝わってこない。また文章中のカッコ書き(こういう補足)が頻出して不快だった。正式な場で書く文章では、極力避けるべき表現だと学べた。形式と内容は直接関係しないとはいえ、形式が整っていない文章の内容は推して測るべしである。
こういうハズレくじを引いたときに、それがハズレたる所以を言語化しつつも、最後までサラッと読み終えられるようになった。読書力の成長を感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白いことは面白いけど、面白いのは引用部分で著者がなにをしたいのかよくわからない。
分類がわからないけれど、これが学術書だとしたら文章が修飾過多で情緒的すぎる。
漢字にふられたカタカナ語のルビは伝えるための工夫というより「なんとなくクリスタル」時代のかっこつけに見える。
一人称が「私たち」なのも気にいらない。何を指して私「たち」と呼ぶのか。
日本人の私?ベトナム世代より少し下の私?
「語り」をテーマにし、語り手の背景に物語を沿えまくる文章を書くにしては己の語り方に無頓着すぎる。
教育に関する批判は的外れ。
ベトナムという同じテーマを扱っているだけで、みんなが同じ論点について語るわけじゃない。
自分の論点と違うからダメという偏狭な考えは批判とは言えない。
全体的に、自分が見えていない感じ。
大学生のレポートかと思ったら先生だったよ。
でもテーマは面白い。
記念碑に集まるモノたちに「ノスタルギガンテス」を連想した。
あれはそういう話だったんだろうか。