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この作品からのみんなの引用
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日本は、まがりなりにも民主主義国家で独裁国家ではないし、そんなに極端な抑圧はないけれども、民主主義の根本のところをもう一回良く考えて、ワンランク上のほんとうの民主主義国家として成立させるための正念場に来ていると思います。それはやはり、「あなたの意見には反対だけれども、あなたが意見を表明することの権利は命がけで守る」という民主主義のもっとも根本的なところを、政治家や、企業でいうと管理職の人たち、それから学校の先生たいが守れるかどうかなんです。 (平田)
― 54ページ -
相手の見解があって自分の見解がある、それが対立する、対立するとお互いが変わってくる。まさに、その変わってくるところを楽しめるか、そこを重視できるかですよね。回避をせずに、対立を恐れないでぶつかって、そのうえでお互いにどう変われるか、そのプロセスを理解することが対話では重要になってきます。回避してしまえば、その場の摩擦を避けることはできても、お互いすれ違いですから、本質的な問題は何も解決しません。 (北川)
― 167ページ -
お互いが変わっていくことを前提にして話し合いをはじめらるかどうかが大きいですよね。どちらかが勝つか負けるかではなくて。でも、どうしても勝ち負けになってしまいがちなんですよね、日本の場合は。両方が変わるということをなかなか前提にできない。(平田)
― 167ページ
みんなの感想・レビュー・書評
共感することを求めずに議論し、お互いの考えを変化させながら妥協点を見出だす。
この本では教育や移民によって起こるであろう身近な異文化コミュニケーションの話として書かれているけれど、仕事で目的や背景を異にする者の対話にも言えることと思いながら読んだ。
ブログにレビューを書いてます
http://ameblo.jp/happysmile2you/entry-11038657894.html
対話って大事だなと感じます
非常に面白い本だった。
価値観を同じくしない者同士が対話していくことの大切さ。そのための根気と精神的強さが日本人に必要だという主張が心に残った。「心からわかり合うことだけが、コミュニケーションの本質ではない」ということばは、忘れないようにしたい。
グローバルコミュニケーションというと、日本人が外に出ていくシチュエーションばかり思い浮かべてしまうけれど、「移民」というケースも、もはや日本人に縁遠いものではないという指摘にははっとさせられた。確かに私のご近所さんにはブラジル人(日系含む)が結構多い。
「これは!」と思ったところを手帳に書き留めていたら、数ページが真っ黒になってしまった(笑)
名言だらけの濃い1冊だった。
これから移民が増えるとしたらとても楽しみだし、そこでうまく共存できる日本だといいなと思う。
すべての人に読む事をおすすめしたいです。
日本人が国の違う人と海外において、あるいは国内において、そして日本人同士も、これからどのようにコミュニケーションしていけばよいかの指摘やヒントがいっぱい。示唆に富んだ本。 日本の教育者は自分の価値観や価値判断を押し付けがちだというのは確かにその通りだと思った。 「読書をすれば心が豊かになります、だから読書をしましょう」ということもふつうに言われていますが、「他人の心が豊かであるかどうか」の... 続きを読む »
すべての人に読んでほしい一冊。対話を、会話とは区別し、ある種の創作活動のように位置づけている。相手の考えを取り入れて、自分の考えを発信するというやりかた。日本人は、対話の力を持っていないため、国際社会で生き残っていけないのではないか、という論を展開している。
戦争について討論したとき、中身を深く考えなければ、「戦争はいけない」という主張にあまり意味を感じない。「戦争はいけない」という考えを支えるための情報や、戦争をする人々の立場、状況までも考え、それを取り入れなくてはならない。どこに妥協点を置くかということが、違う考え方を持つ人々と共存するには必要なのである。
<ニッポンには対話がない-北川×平田>互いを主張する個性が社交性を持ち掛け合わさることが多文化共生社会では必要とされるが、その手法としての対話が日本人には欠けているとのこと。自らを他者に投影して考え、行動する=Empathyの考え方。様々解決策はあれど、僕はコレ一番大事と思う
名言の嵐です。何度読んでもしびれます。
『伝えたいという思いは、伝わらないという体験からしか生まれない』平田さんの言葉。
震災前に出ている本はもうなんだか少し違う感じがする。多文化共生の世界になってきているのに、異なるもの「外資」を排除して買収防衛策はたてたけど、結局日本から汚水を垂れ流して外国に説明せよと言われているのに説明すらしない。できないのか。
フィンランドの教育を参考にして 日本のコミュニケーションについて考える本。 ・境界線の引き方が個人や社会によって異なる問題について みんなの意見を聞くことで他人の価値判断を知ると同時に 自分で価値判断をする力をつける ・価値観を押し付けることは童話であっても刷り込みとなる ・「ほんとうの自分」も「ほんとうの意見」も「自分に適した仕事」も、 そういうものはもともとない... 続きを読む »
大学の授業のテキスト。
この本では主にフィンランドと日本の教育方法を対比させて、そこからこれからのコミュニケーションのあり方を「対話」するもの。
教師志望の人でなくても多文化社会の中で生きるのにとても有用な本だと思う。
異文化共生。実感はないけれど、実際そうなったら本当に大変だと思う。
子どもたちの話を聞くのも一苦労だもんなぁ。
多様な価値観の社会に対応していくためには、どのような教育が必要なのかについて語り合った対談を纏めた本。
価値観の違いを認めて、かつ共存していくことが大事という主張に、大変共感します。
そう感じている人は既にたくさん居るし、それを実践している人だって、そこそこ居るんじゃないか。
日本だって既に、少しずつ変わり始めているんじゃないか。
と、個人的には、感じています。
自分とは異なる色んな意見を聞いて、「なるほど〜。」と思うこと。
新しい視点を得ること。
そして、考えが変わることって、とっても楽しい。
今年の7月頃に読んだ本を再読しました。ずばりタイトルにある通り、ニッポンには対話がない。まず考える時間がないと思います。社会全体がそうだし、教育の現場でも、少なくとも私の経験上はそう思います。そして対話する体力のある人が少ない。だから釘を刺す社会になってしまいます。この本を読んで、私が感じていた社会に対する危機感が一人よがりではなかったと思いました。それと同時に、絶望に近い思いも抱かずにはいられませんでした。まだ大丈夫だと思いたいです。
「日本語が亡びるとき」も合わせておすすめします。
2008/12/26 読了
北川達夫 フィンランド教材作家 教育アドバイザー 平田オリザ 劇作家 演出家 青年団主宰 大阪大学コミュニケーションデザインセンター教授 <価値判断という学力> あらかじめ決められた答えはないんです。話し合っているなかで、「ここまで言われたら自分だったら許せない」「この程度なら許せる」というラインを子どもたちがそれぞれ決めていくんですね。 p3 境界線の引き方が個人や社会によって大... 続きを読む »
先日、北川先生のお話を聞いた後だったのでこの本の内容もすんなり入ってきた。この本を読むにつけ、平田オリザさんとも是非お会いしたかったな…と悔やまれる。なんで土曜日も授業なんだ、ウチの学校。
奇しくも、今日のニュースで確かインドネシアから看護師・介護士の受け入れが始まる、というようなことを言っていた。
私も含め、オトナは今のままではいけないと思いつつも、どこかまぁ大丈夫だろう、という程度なんじゃないか。まだ周りは日本人が多くて、今後、移民も含めて外国籍の人がどんどん入ってくる、というのが実感としてわきにくい。
そんなこれからの日本を生きていく彼女らに、私はあと2年弱で何を伝えられるだろう―そう思った。
「フィンランド・メソッド入門」の北川達夫さんと演劇の平田オリザさんの対談。教育と社会の再生を‘対話’を通して語っています。北川さんの「優れた外交官というのは、極めて日本的な論理を外国人が納得するように伝えることのできる人間」の言葉や、例えば163頁に左側に萌黄色の字で表示される北川さんの言葉の要約「グローバルコミュニケーションのポイントは、常に「自分の立ち位置」を明確にしておき、相手の土俵に乗り切らないこと」などの言葉には、頭にガツンと一発いただいたような気持ちです。もちろん、お二人が強調するように、これが唯一の正論などではありませんが、(自分はそうは思わない、も立派な意見です)日本の未来に明るいものを見たように思います。(そのわりに歯切れの悪い書き方ですね)
異なる立場から教育に携わり、実績を重ねているお二人の対談。親子の関係、先生・生徒の関係、上司・部下の関係などに興味ある方はぜひ読んでほしいです。 この本を読んで新しい発見があっただけでなく、今まで持っていた問題意識を代弁してくれて胸のすく思いをしました。特に、「脱・経験絶対主義」の話題。 知識・経験のある者が優位であって、そうでない者は意見を言うべきでない、という空気が確かに日本(の大... 続きを読む »
2008年6月12日購入
読んでるときはへ〜とかそ〜だよな〜と思うのだが
読み終わるとわかったような分からんような。
まあ少なくとも単純に日本はだめでという話ではなくて
ある程度の未来を予測すると
前提を前提としない対話ができるようにするとか
そういう方向の教育が必要という話である。
平田オリザの本としては
演劇入門のほうがはるかに中身が濃くて面白い。

・どちらかが勝つか負けるかではなく、互いの考えが変わっていくことを前提として話し合う。
・妥協することはマイナスではない。互いの意見を衝突させて、前向きに妥協点を見出していくことこそ、対話の最高到達...





