スラヴ語入門

著者 :
  • 三省堂
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本棚登録 : 45
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784385364667

作品紹介・あらすじ

インド・ヨーロッパ語族のなか、一大勢力をなして存在感を示すスラヴ系の諸言語。その「歴史と分類」「言語特徴」「文字と音」を簡明・平易に解説し、現代ヨーロッパの知られざる言語問題に説き及ぶ。初めての、斬新なスラヴ語入門。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    ロシア語やウクライナ語、チェコ語などを含めた「スラヴ語」の入門書。入門書とは言え、旅のお供にする会話フレーズではなく、学問的見地から語学を分析したもの。このようなジャンルは、外国語大学などで読まれるのだろうか?
    スラヴ語はキリル文字が特徴的だが、チェコ語などはローマ字だ。ましてや旧ユーゴスラビアの中で、セルビア語とボスニア語などは、お互い会話できるほど似た言語なのに、文字にすれば全く通じないという世界。それらスラヴ語を分析できる本。

    素人には難しかったかな。

  • おすすめ資料 第429回 (2018.06.01)

    本書は、中東欧からロシアにかけて分布するスラヴ諸語の概説書です。

    古いスラヴ語や現代スラヴ諸語の構造だけでなく、各スラヴ語の歴史やスラヴ諸国の言語状況までが分かりやすく解説されています。

    言語はもちろん、歴史や文化に興味がある人にもおすすめの一冊です。


    【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】
    https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200093796&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200201986&type=CtlgBook

    【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】
    https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/1714700645246300

  • スラヴ系言語を複数学ぶときに参考になる。

  • 何か特定の1つの言語ではなく、スラヴ諸語全体を取り扱った入門書。
    スラヴ諸語の言語の歴史・文化や、現状が簡潔に俯瞰されていて、入門書としてはとてもよいように思いました。
    とくに発音・音韻論に関して少し込み入った話がありますが、そのあたりは自分のニーズに応じて適宜流し読みすればいいかなと思います。どれか1つ2つの言語をある程度のレベルまで習得したあとに、もう一度このあたりを読むとかなり面白く感じられそうです。そういう意味では、スラヴ諸語のうちの何か1つの言語をだいぶ習得している方が読んでも面白い本だと思います。

    個人的には第4章スラヴ語と現代社会が興味深かったです。言語の状況は、政治や社会経済情勢によって日々刻々と変化していくのだなということを改めて実感できました。

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著者プロフィール

東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。
現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。
専攻は言語学、スラヴ語学、スラヴ言語文化論。
著書に『比較で読みとくスラヴ語のしくみ』(白水社)、『スラヴ語入門』(三省堂)、『クロアチア語ハンドブック』(大学書林)など、訳書にパヴィッチ『帝都最後の恋』、セリモヴィッチ『修道師と死』(ともに松籟社)、ドラクリッチ『バルカン・エクスプレス』( 三省堂)などがある。

「2021年 『十六の夢の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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