- Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
- / ISBN・EAN: 9784385365015
感想・レビュー・書評
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先日亡くなられた益川さんの言葉を51個収録したもの。見開きの右ページに箴言、左ページに短い解説とイラストが配列されている。「はじめに」も「あとがき」もなく、まさにつぶやき。そしてつぶやきであるがゆえに、益川さんの人生観・社会観がくっきりと浮き彫りにされている。
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つぶやきカフェからの抜粋。メモ。
企業内研究者にも必要な考え方だと思う。
無からは何も生まれない
→創造、既存のものの組み合わせをどれだけ独創的に行うか
20、30年先を見通す力を身につける。
→変化に耐える基礎的な知識と考え方を学ぶこと。専門領域以外の研究や学問にも関心を持ち、仲間同士の議論や幅広い分野の読書などを通じて研究者としての厚みを獲得すること。 -
短い言葉の中に、光るものがある。この光がノーベル賞まで届いたのかもしれない。
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益川博士が、研究や、科学に関係することなどつぶやいておられます。
サラリと読みやすい。
以下、印象的だったところ。
失敗ありの人生はとても楽しい。
うまくいかなかった原因を分析して考える機会に恵まれた、と捉える。
失敗の記憶に価値をつけると、忘れてしまいたいことなんてない。
教育結果熱心が教育汚染を引き起こしている。入試対策としての暗記型学習を中心にしてしまった現在。学問は本来、考えることの喜びや楽しさを持っている。
子どもに人生の目標設定を強いるのはナンセンス。 -
「理論物理屋は考えることが仕事。あまり静かな部屋では仕事ができない。思考に集中するには、適度なノイズが必要。路上と喫茶店は『書斎』である…」と、著者は云う。座して思索していると思いきや、ながら族だったんですね(@_@;)そこに学者然としない親しみを感じさせるものがあるんだろうね?
2008年、ノーベル物理学賞受賞した著者へのインタビューをもとに構成された51の箴言を収めたもの。シンプルな言葉のなかに、著者のポジティブに生きる人生の深い示唆がある。僅か112ページながらハードカバーの装丁。文章に添えられたほのぼのとしたイラストも癒されるm(_ _)m