- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784387860891
感想・レビュー・書評
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チャックとメアリーのリッタースドーフ夫妻が破局を乗り越えて和解に至るまでの話…かな。病院星に置き去りにされた精神病者たちが7つの氏族に分かれて暮らしているという、話の筋にあまり関係があるとは思えない設定だけは覚えていた。友枝康子訳。1986年12月20日発行。定価540円。
収録作品:「アルファ系衛星の氏族たち」、「ディック・ワールドの基本構造」(池澤夏樹による解説) -
SFなのだけど、地球以外の星にそれぞれ
精神病患者が病気ごとに分かれて住んでいて
それらを再び地球の支配下にというプロセスに
CIA職員の離婚がからんでくるという
第一章の星の代表者が集まる議会風景の話で
なんだかわからなくてイヤになる人もけっこういそうな気がする…… -
2009/03/27 読了
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2007年11月15日読了。ディックの本は全て読んだつもりでいたが、長編に意外な読み落としがあるもんだ・・・。地球より追放された精神異常者たちが独自文化を発展させた惑星、そこに降り立ち自らが正常かどうか思い悩む登場人物たち、という筋書きはまさにディックならではのものだな。シミュラクラやテレパスなどの設定もお馴染みのものだけにすんなりと入っていける。展開も活劇あり、地球と惑星との視点の切替えありでなかなか面白い。ディック流の神学的要素の入っていない頃の長編、もっと読んでいかないとな。