サイゼリヤ革命―世界中どこにもない“本物”のレストランチェーン誕生秘話

著者 :
  • 柴田書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784388153268

感想・レビュー・書評

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  • 人の心を動かし、ワクワクさせる。そんな「正垣マジック」があった。
    そんなサイゼリヤを守ったのは、実は創業者 正垣泰彦の母。
    一号店が火災で焼けてしまった時「最高じゃない」・・・
    実は、そんな母に支えられてサイゼリヤがあったと私は感じた。
    このたぐいの本で、涙したのは初めてかもしれない。
    この一冊は、飲食業以外の方にも読んでほしい。
    たった、一言で「人に喜んで」いただける何かが見つけられると思う。

  • サイゼリヤの理系思考は驚愕です。

  • サイゼリヤで昼呑みしたいです

    ってな事で、山口芳生の『サイゼリヤ革命』

    サイゼリヤの歴史書♪
    なんであんなに安くて美味いイタリアンが誕生したか、お客様第一主義、人のために生きる哲学書でも有るかなw

    サイゼりたいw

    2017年15冊目

  • 失敗しても倒産しなければいい、創業者の母親の全ては自分に責任があるとの姿勢、無償でも仕事を覚えられるからいい、みんなで仲良くなんて無理だから、そうでなくても回る仕組みを作る、人間は疲れるから人間工学的に分析さりして疲れないようにする仕組みを作るなど、たいへん面白かった。

  • プロサイゼリヤーを名乗ってる割に初めてちゃんと読んだ。綺麗事なんかな?真理だし正しい方向に努力した人はそんな綺麗事みたいなことを現実にできちゃうんだなって思う。かっこいいい

  • え、この本、なに、めちゃくちゃおもしろい。
    サイゼリヤってこんなに合理的でロジカルな会社だったとは、、、、
    今後のサイゼリヤの見方が大きく変わりました。
    サイゼリヤ、めっちゃくちゃデータドリブン。
    キーエンスとワークマンと同じで数字を使ってロジカルに生産性を上げる努力を継続。

    インフレの昨今、値上げしないと宣言したサイゼリヤの強さがよくわかりました。

    サイゼリヤのファンになってしまった。

  • デートの場所をサイゼリヤとすることが話題です。「サイゼリヤでいい」ではなく、「サイゼリヤがいい」です。サイゼリヤは値段と味が比例しないコスパの高い店です。無駄に金を使って金を回すことが経済発展という昭和の発想は古いです。値段が高いものが良いものではなく、消費者に価値を提供できるかが問題です。

  • 今では誰もが知っているサイゼリヤ。
    その創業者「正垣泰彦」氏の学生時代から現在までを著者「山口芳生」氏が正垣氏にインタビューして書かれた本だ。

    サイゼリヤは当初千葉の本八幡という街から始まった。

    その頃はイタリアンという食べ物が全く知られていなく、パスタ(スパゲティ)といえばナポリタンぐらいしかない時代だったらしい。

    そんな時代にお店を流行らせたのは、やはり「価格」だった。

    最初は3割引に、そして5割、最後には7割引きの価格で提供したという。

    目の前に流行りの八百屋さんがあり、列が出来ている建物の2階という入りにくい立地にも関わらず、次第にサイゼリヤへお客さんが入ってくるようになったという。

    やはり、立地が悪いからお客さんが少ないんだと諦めるのではなく、どうやったらお客さんが入るのかを考え、工夫することがうまくいくコツだなと感じた。

    そして、現在も創業時の価格で料理を提供しているということにも驚いた。
    他店が増税などで値上げしていく中、サイゼリヤだけは価格をほとんど変えなかったという。

    利益重視でなく、お客さんが喜ぶことを一番に考えているからこそ出来たことだなと感心した。

    その安さから、サイゼリヤの料理は「安物」のイメージがついてしまっている。

    ただ、他のお店でこのレベルの料理を出すなら倍以上の価格になっているのではないだろうか。

    また、食べ方も、単品だけ頼むのではなく、オードブルからドルチェまで、コースを自分なりに選んで食べるということを推奨している。
    そうすることで料理同士が引き立て合うらしいので、今度サイゼリヤに行く際は色々なメニューを食べてみようと思った。

  • 【概略】
     「人のため、正しく、仲良く」を基本理念に掲げ、「日々の価値ある食事の提案と挑戦」を経営理念とするサイゼリヤ。多くの人達が「サイゼリヤはコスパ最高!」と評価するこのチェーンストア優良児の秘密は、一体どこになるのか?
     繁盛している店舗、売上が大きく出過ぎている店舗については、改善対象となる。一般素人からすると禅問答のような話を、様々な角度から掘り下げると、創業主である正垣泰彦さんのエンジニアリングの発想であり、その背後にある母親から授かった教えや人生経験が見えてくる。
     「世界70億人の人たちに食事をしてもらう」というサイゼリヤのヴィジョン。ビジネスを進める意義とは?社会貢献とは?異分野の経営者にとっても、必読の一冊。

    2019年01月17日 読了
    【書評】
     「書評」あどというカタい言葉でくくってる割に、陳腐な言葉でしか綴ることができないのだけど・・・この本は、イイ。企業・起業・ビジネス・経営・・・そんな大仰な階層や視点のない立場の方達にとってもみても、人生という道の歩き方を教えてくれる一冊かも。人生のバイブル10冊に入る内容。ライターの書き方も素晴らしいのだろうなぁ。
     自分も、自分の名前で企業活動をしているから、どうしても陥ってしまう。売上であったり利益であったり・・・もちろん、大事な要素なのだけど、問題はその後ろにある別のナニカ。そこを見落とした状態で進んでいくと、必ず破綻が起きる。これは、まずい。
     また、基本理念や経営理念の、末端までの徹底という点においては、これもまた現在の自分が置かれている状況において、非常に重要なものだと感じた。「この人は綺麗事を言っているのか、本当にそう思っているのか、すぐわかる。上から下を見てわからないことでも、下から見るとすぐわかるんですよ」という言葉も、常に念頭に置いておかないと。
     もう一点、正垣さんのエンジニアマインドがそうさせるのだろうけど、「失敗」という事柄に対する捉え方が、尋常じゃない。「失敗したっていいんだよ」と、頭ではわかっていて、人にもそう言うのだけど、やはり失敗はしたくない、と思ってしまう。またその「失敗をしたくない」というブレーキが大きいがゆえに、新たな挑戦に対しても、どうしても最初の一歩を踏み出せないでいる悪循環に陥る。この点を、大きく変えるだけで、全く変わってくるのだけど。
     もう一つ、人に対しては正論ではなくストーリーで語れ、とはよく耳にするし、パブリック・スピーカーとしてストーリーは必須だと思っているのだけど、今回の本ほど、それを強く感じたことは、ない。現在、成功してるレストランチェーンだから、ということではない。基本理念や経営理念の徹底や、その効果、社員が同じ「方角」を向いていること、これは、正垣さんが積み上げてきたストーリーがあるからこそ、だ。
     これからのサイゼリヤでの食事、そのメニュー一つ一つに、色々なストーリーがあるのだと、また一つ、サイゼリヤでの楽しみ方が増えた。

  • ■高校生の時、ミラノ風ドリア+フォッカッチャ+ドリンクバーで3時間ぐらい居座った記憶が強いサイゼリア。こんなにも食への想いが強い企業だったとは・・・。
    ■サイゼリアは確かに安くてうまいが、中高生のたまり場的な存在になっているイメージがあるのはサイゼリア発祥の千葉県市川市育ちの自分だけだろうか?ブランディングよりも、みんなにおいしいものを食べてもらうことを優先しているからOKなのだろうか。
    ■大人〜シニア向けに「コースメニュー」があるといいのでは?

    <抜粋>
    ・相対性理論で価格を見る
    →イタリアでは200円で食べられているものが日本に来ると2000円で売られている
    ・単品が安いのはメニューコーディネートを楽しんでもらいたいから
    →事実、サイゼリアの料理はワインや前菜などを組み合わせて食べたときに一番おいしくなるように設計されている
    ★2000円前後のコースがあれば結構食いつくのでは?
    ・価格帯のクリティカルポイント(臨界点)は存在する
    ・イタリア料理は世界で1番味付けが少ない
    ・野菜や果物は体のためにも毎日食べるべきなのに日本のは甘すぎる。甘さが旨さだと思っているから。
    ・オーブン:バッチ式→コンベアー式
    ・科学的思考能力のある人間は「数値化」できる能力があるから採用する
    ・目の前で起こっていることをありのまま受け取る=物理学
    ・カミッサリー:ポーションコントロールとディストリビューション機能
    ※プラントは大量生産工場
    ・中国での出店も「独立資本」にこだわった
    →理念を貫くため
    ・サイゼリア基本理念「人のため、正しく、仲良く」
    →一時的な義援金拠出よりも永続性のある社会貢献を

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