氷の涯 (現代教養文庫 882 夢野久作傑作選 2)

著者 :
  • 社会思想社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784390108829

感想・レビュー・書評

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  • 収録作品、「氷の涯」「難船小僧」「木魂」「笑う啞女」「眼を開く」「人間腸詰」「煙を吐かぬ煙突」

    教養文庫版は初めて手に取ったが、手元にある筑摩文庫の全集に収録されている作品が大半だったのはご愛嬌。とは言え、「氷の涯」のラストと「難船小僧」の小僧が見つかるシーン、「木魂」の眩暈のような感覚は何回読んでも良い。

    それから、巻末の久生十蘭傑作選の広告がとっても気になった。

  • 夢野久作の本は全て読んだわけではないけれど、読んだうちでは一番これが好き。どこか扇情的で美しい。何かから逃げたいのかな私。。。

  • 葉巻が旨そうだ。ラストがいい。映画「バベットの晩餐会」のコーヒーも旨そうだった。この『氷の涯て』の葉巻やバベットの晩餐会(原作も読んだが映画の方が好みだった)のコーヒーのようなものを人生で一度は味わってみたい。こう、やり遂げたみたいな至福とともに飲み込みたい。

  • 行ったこともない哈爾濱の街にあこがれる。ラストシーンが美しい。

  • <poka>
    夢野久作といえば「ドグラマグラ」とか「少女地獄」などが有名だが、この探偵小説は絶品である!ぜひ読んでもらいたい。

    主人公がどんどん追い込まれて行くところはさすがと言える。しかし、なんといっても 最後のセリフにはしびれてしまう。

    「もし氷が日本まで続いていたらドゥスル…」

    ほんとに日本まで続いていて欲しいものだ。

    <だいこんまる>
    夢野久作の小説ははじめて読みました。文体が古くとても読みにくかったけど、話はなかなかおもしろかったです。

    なんといっても最後がいいんです。
    ほんとにしびれます。
    わたしも機会があったら、ぜひ挑戦したいものです。(たぶん無理!!)

    何に挑戦かって?読んでみて下さい。

    • kamaishilifeさん
      夢野久作の本は全て読んだわけではないけれど、これが一番好き。美しくて扇情的。私、どこかに逃げたいのかしら。。。
      夢野久作の本は全て読んだわけではないけれど、これが一番好き。美しくて扇情的。私、どこかに逃げたいのかしら。。。
      2011/02/26
  • 読んで損はしない。

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著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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