爆弾太平記 (現代教養文庫 885 夢野久作傑作選 5)

著者 :
  • 社会思想社
3.25
  • (1)
  • (1)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784390108850

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「犬神博士」「爆弾太平記」「冗談に殺す」の3篇が収録されている。<br>
    「犬神博士」は、主人公チイのすることなすことをそれぞれ自分勝手に解釈して、巻き込まれていく周りの大人たちが愉快。チイは夢野には珍しく、記号化されていない個性的なキャラクターだったので、未完なのがなおさら残念だ。<br>
    「冗談に殺す」は、いつもの夢野らしい妖しい雰囲気。「殺してもいいのよ」という台詞が印象的。この台詞は冗談だったのだろうか。<br>
    表題作にもかかわらず「爆弾太平記」は印象が薄くてまったく覚えていない。

著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夢野久作の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×