弊風一斑 蓄妾の実例 (現代教養文庫)

  • 11人登録
  • 4.00評価
    • (1)
    • (0)
    • (1)
    • (0)
    • (0)
  • 4レビュー
著者 : 黒岩涙香
  • 社会思想社 (1992年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784390114271

弊風一斑 蓄妾の実例 (現代教養文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 著者の黒岩涙香は、『ああ無情』や『巌窟王』を日本に紹介した翻訳家であり、探偵小説家としても有名だが、日刊新聞「萬朝報」を創刊し、主幹として活躍した明治のジャーナリストでもあった。
    本書は「憐れむべきはわが国婦人の境遇より甚だしきはなし」で始まり、下層社会の女性たちの劣悪な人権状況を告発する。本書の元は「萬朝報」に連載された記事である。やり玉に挙げられたのは、お妾を囲う資産家・実業家、高級官僚、政治家たち510人である。犬養毅、井上馨、伊藤博文、原敬、森鴎外ら著名人も容赦なく叩かれ、妾宅の住所、女性の氏名、年齢、そして生家の実情、お妾として囲われるに至った経緯が紹介される。古河財閥を築いた実業家「鉱毒大尽古河市兵衛」などは6人の女性の実情を書かれた上に、「まだ二、三人ある由なれば分かり次第に記すべし」と、ケチョンケチョンの書かれようで、破壊力抜群の記事である。
    現代ならば個人情報云々で大変な問題になるだろうし、当時としてもいささか品のないゴシップ記事ではある。詳細は、ここで紹介するのがはばかられるので、現物で確認してほしい。ほぼ100年前の日本社会の様相だが、皆さんの目にはどう映るのだろうか。

    OPACへ⇒https://www.opac.lib.tmu.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB02206874&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4390114271
    ── 黒岩 涙香《弊風一斑 蓄妾の実例 199206‥ 現代教養文庫 200403‥ 文元社》
    http://y-kyorochann.at.webry.info/200808/article_9.html
     

  • ゴシップ紙の先駆けともいわれる明治の新聞「萬朝報」に連載されていた記事「蓄妾の実例」をまとめたもの。
    当時(明治31年)にお妾さんを持つ政治家、軍人、財界人、医者や住職、はてはどこぞの会社の社長までがやり玉に挙げられている。
    お妾さんはどこの誰で、年齢はいくつ、産ませた子供は何人とまで書かれていて、この記事をネタに強請り・たかりも起こったとか。有名なところでは犬養毅、森鴎外、大江卓、山縣有朋、北里柴三郎等々数え上げたらキリがないが、えっ?この人もお妾さんいたんだー!なんて驚いたりして、眺めているだけでも面白い。
    ただし、奥さんなのに妾と書かれているのもある(ベルツ博士とか)。妾?男って本当にエロいのね!なんて鵜呑みにせずに、その人物の背景を丁寧に調べたら意外なドラマが発見できるかもしれない。そんな風に思った本。

  • 近所の井戸端的なエロさが、妾という響きから想像させられてしまうかも。
    ちょっとのエロがイイんです。

全4件中 1 - 4件を表示

黒岩涙香の作品

弊風一斑 蓄妾の実例 (現代教養文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

弊風一斑 蓄妾の実例 (現代教養文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

弊風一斑 蓄妾の実例 (現代教養文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

弊風一斑 蓄妾の実例 (現代教養文庫)はこんな本です

ツイートする