釈迦

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著者 : ひろさちや
  • 春秋社 (2011年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393133927

釈迦の感想・レビュー・書評

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  • 現在伝えられる伝承から、ブッダの人間としての生涯を推測し、ブッダの教えの本質に迫ろうとする本。彼が何を考えて出奔したのか、なぜ苦行だけでは悟りに到達できず、中道を目指すべきなのか、といったことについて、神や超人ではなく、普通の人の行動や思考として再現しようとしている。当時の史料が皆無の中、仮説に次ぐ仮説でここまでのストーリーを構築できるのは、一流の仏教学者としての見識に加えて、一般人向けに仏教を分かりやすく説明し続けてきたノウハウの積み重ねの賜物だと感じる。本書は中学生以上なら手にとっても大丈夫な読みやすい本だが、決して子供だましの安易なごまかしはない。一般人向けのブッダ本の決定版だと思う。

  • 平易な言葉で語られるが内容は結構高度

    釈迦の入寂直後に成立した上座部仏教の経典を元に
    大乗仏教の立場(死後500年くらいして成立)の立場から
    その人となりや教えを描こうというもの

    上座部では釈迦はワンオブゼムだが
    大乗では宇宙の真理を具現した、超絶絶対的なものになる

    日本の葬式仏教には批判的な立場

    10 海を泳いでわたる例え
    瀬戸内海を渡る、困難だが誰かは可能=小乗
    太平洋を泳いで渡る=大乗。無理、できたのは釈迦だけ
    信者は、僧も含め同じ方向をむいて泳ぐことが出来るだけ

    27 大乗が伝える評伝はフィクション
    86 ヘブライズム、死と戦って生きよ

    100 出家、蒸発→ホームレスというイメージ
    110 出世間、政治には関せず。日本仏教は権力の番犬多し
    116 戒学、定学、慧学

    142 日本の仏教は苦行好き?除く浄土系
    145 天魔の軍勢=欲望、嫌悪、飢渇、渇望、無気力、恐怖、疑惑、ごまかし、頑迷
    164 言語化された部分が小乗、大乗は宇宙のダルマと合体を目指す

    171 釈迦とその弟子は当初は対等。晩年に別格
    187 真理の世界に誰でも到達できる方法を教えた
    195 出家はプロの宗教者

    210 世界をあるがままに諦めよ
    219 涅槃、火の消えた状態

    自灯明・法灯明

    死後の仏典編纂時の混乱
    阿難(美男子だったらしい)への罪なすりつけ
    仏陀は「私の死後、教団が望むなら細かい戒律の条項は廃止していい」

    従者を選ぶときに、名乗り出た高齢者に
    君のほうが従者が必要だよ、といったとか
    失明した弟子のため針に糸を通そうとして、
    自分も老眼だから苦労するところなど、
    所々に出てくる人間くさい仏陀がいい味を出している

  • 著者視点すぎて、釈迦本人の実像に迫りたかったのか、宗教的行動を解釈したかったのかイマイチ判然としない。
    「仏教」あるいは「仏陀」について、知りたい人向けとは言えない。

    飽くまで著者が自分の考えや解釈を書きたいように書いているだけ。
    「●●の視点から考えると」みたいな前提ばっかりあって、客観性が乏しいように感じられた。
    宗教哲学を期待したのですが、個人的仏陀観を述べられて、正直読むのが苦痛でした。
    申し訳ない。

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ひろさちやの作品

釈迦の作品紹介

約二五〇〇年にわたり伝承されてきた仏教。その誕生から教団の成立・発展まで、大乗仏教的視点から圧倒的なスケールで描く。

釈迦はこんな本です

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