〈仏教3.0〉を哲学する

  • 春秋社
3.77
  • (9)
  • (12)
  • (6)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 182
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393135921

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 藤田一照、山下良道 両禅師と哲学者 永井均氏による鼎談。
    永井氏の哲学がこれまでになく解りやすく語られていた。
    お陰で20年弱咀嚼してきた内容が腑落ちに至らずも何歩も理解を深められた。

  • ・「~がある」が実存で、「~である」が本質です。
    ・私であるということは、その人の中身と関係なく、なぜかそいつが端的に私であるだけです。
    ・アキレスと亀の話しと私が死ねないという話は、本質的には同じ話です。つまり、外部に客観的な世界というものを想定しない限り、私の死は訪れませんから。

  • 哲学の導入により、仏教3.0がより分かりやすくなっていきます。
    鼎談により、論理が研ぎ澄まされ、議論が深まっていきます。
    「私」と<私>の違いを理解することで、色即是空までつながっていきます。
    一読しただけでは理解しがたいところもあります。
    何度も読んで、実践することが大事なのでしょう。
    再読が必要な本です。

著者プロフィール

1954年愛媛県生まれ。東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程を中途退学し、
紫竹林安泰寺にて曹洞宗僧侶となる。1987年よりアメリカ合衆国マサチューセッツ州西部に
あるパイオニア・ヴァレー禅堂に住持として渡米、近隣の大学や仏教瞑想センターでも禅の
講義や坐禅指導を行なう。2005年に帰国。神奈川県三浦郡葉山町にて独自の実験的坐禅会を
主宰。2010年よりサンフランシスコにある曹洞宗国際センター所長として日本と海外を往還
している。


「2017年 『退歩のススメ 失われた身体観を取り戻す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤田一照の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×