野口体操からだに貞く

著者 :
  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393312698

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  • 生きている人間のからだは皮膚という生きた袋の中に液体的なものがいっぱい入っていて、その中に骨も内臓も浮かんでいるのだ。ゆらゆらゆらゆら、実に柔らかく、まるで氷嚢のように揺れ動く。体の中の体液の存在に気がつき、驚いた。いいからだの状態は、気持ちのいいことを求めればいいんです。からだに貞(き)くのです。

  • 一般には頑張って、歯を食いしばって、満身の力を込めてというように、強い意志をもって緊張・努力の量をできるだけ多くし、それを続ければどんなことでもできないことはない。このような考えが信じられている

    努力することのできる能力より、興味を持つことのできる能力

    強い意志、理性、知性の力に自分を命令し、管理監督していないと人間はダメになると決めている

    からだの感じる快感は神

    自然の力に任せ切る事のできる状態になることを力と呼び

    主観的・独断的であるほかに、判断は存在しない。

    すべてのコトバはその発生をたどると、必ずからだの直接体験にたどりつく

    他人の評価やメジャーによる評価に束縛されて生きる生き方は今すぐやめたら

    意識を専制君主とs、からだを奴隷にする

    強い意志、理性、知性の力によって自分に命令し、
    管理監督していないと人間はダメにあるという思い込み

    自分の欠点を、下手で弱いということを、嘆き責めるよりも、自分にもこんないい所があったのか、こんなことができたのか、、、、

    神の声を聴くための準備

    自分は問いかけをするだけの存在、あとは自然の神に任せる

    コトバーカラだの動きそのもの

    人間のからだは、意識が命令を下して動く者ではない

    その時に自分が向かい合っている場面、その場面にいちばんふさわしい在り方をすることが、立つこと

    ごまかしのきかないところで考えていかないと、知らないうちにうその理屈を構築してしまう

    自分の信じられることだけ、自分が確かめられることだけで再構築していこう

    からだの外側にある食物を分析して、たんぱく質を何グラム、、、といったって、それがみんな自分のものになるのではない。ほんとうの栄養は、それをどのように消化し、吸収し、どのようにからだの中で自分に必要なものを作りだすかという諸能力の総合

    その能力が高ければ、今の栄養学でいう価よりもずっと少ない食品から十分に必要な栄養を作り上げられる

    一般に、ある結果があると、それにはそれよりまえにはっきりした原因・動機があって、、、、と考えるが、いつも多くの何かがはっきりしないまま原因となり、その原因の結果はこれあんだというほどはっきりしない在り方で徐々に結果があらわれ、、、、

    目的は固定しない、気持ちがいいということも固定しない

  • 『齋藤孝のおすすめブックナビ 絶対感動本50』より

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著者プロフィール

1914年、群馬県生まれ。群馬師範学校・東京体育専門学校助教授を経て東京芸術大学教授。後に同大学名誉教授。野口体操を創始し、長年にわたり指導した。1998年没。主著は『野口体操 おもさに貞く』(春秋社)、『原初生命体としての人間』(岩波書店)など。

「2016年 『野口体操 からだに貞く 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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