これからのシュタイナー幼児教育―いま、おとなにできること

著者 :
  • 春秋社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393322277

作品紹介・あらすじ

日々をこどもと生きる、その意味をシュタイナーと一緒に考える。

感想・レビュー・書評

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  • シュタイナー教育の大切にしているもの、理念がよくわかる本。
    公立幼稚園の保育(と私が思って実践に努めているもの)ととても近しい考え方だと思った。
    だからなんとなく惹かれたんだろうな。

    個を大切に、その子の持っているものを引き出す保育。
    環境を大切にする保育。
    教育要領にもつながる考え方。

    本書の冒頭にもあったように、実践についての本は散見するけれど、根本の考え方についての本はあまり多くはない印象があるので、これを読んでから実践についての本を読むと理解が深まるんじゃないだろうか。
    全ては難しくても、良いところを取り入れていきたい。

    愛に満ちた豊かさ。

    自分は多分働かないけど、シュタイナーとかモンテッソーリの幼稚園に子どもを入れていろいろ体験してみたいなーなんて妄想したり。

    ちょっと思ったのが、シュタイナー教育の幼稚園は見かけるけど日本では小学校以上の学校はあまり聞かないなということ。
    私立の小学校自体が幼稚園より少ないのもあるだろうけど、学校について21歳までの話などもされているのにな。日本の小学校の教育内容と合わないのかな。うまく共存できそうな感じもあるけれど。
    時代のこともあるし全てこのままがいいとは言わないまでも、豊かな育ちにつながりそうなのに小学校以上ではあまり話題に上らないのは残念な気もするな。

    (メモ)4つのからだ
    地の体→胎内、冬のイメージ、母親との一体性という人間関係
    水のからだ→父親やきょうだいを含んだ家庭という社会、一対一の関係、7歳前後まで、生命体
    風のからだ→地域、地域に尊敬できる大人がいることが大事、歯の生え変わりから性の成熟までの7年間、多様で活発な風通しの良いもの、さまざまな情報を受け取る感覚体、自分と世界をありのままに感じる力が育つ
    火のからだ→人類全体・地球全体とのつながりが子どもを支える、思春期を過ぎてから21歳まで、真実を知ろうとすること・真実を求めて努力している大人の存在が重要、自分との一致、自分自身との信頼関係、自覚体

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著者プロフィール

1963 年生。上智大学比較文化学科卒業。2016年まで日本シュタイナー幼児教育協会代表。
現在、学校法人那須海学園那須みふじ幼稚園理事長・園長を務めるとともに、高橋史とともにマルコ・カンパニーを開始。

「2017年 『シュタイナーのアントロポゾフィー医学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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