ほんとうの考え・うその考え: 賢治・ヴェイユ・ヨブをめぐって

著者 :
  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393331675

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  • ほんとうの考えうその考え 吉本隆明 春秋社

    吉本隆明も宮沢賢治も
    ましてや日蓮もユダヤ教に準ずるモノも
    ベタベタねちぃ濃くて馴染めないわ〜
    言葉という現象界の道具で
    一点のみを捉えればすべてホントであり
    前後左右上下を視野に入れて読めば
    すべてが矛盾でありウソでしかない
    裏表のある姿形で表現するとは
    部分と全体の関係を問題として
    語ると言うことだろう
    その一瞬にすべてが通じる裸の
    テレパシーと言う表現が可能だとすれば
    そのすべてが透明でありホントなのだろう
    要するに視野の広さの問題であるし
    重力場であるこの相対性時空間は
    五感による摩擦と言う
    喜怒哀楽のリアリティを通して
    一つひとつその場の物事を理解し
    意識を育てていく冒険の世界なのだと
    今の私は考えている
    全知全能の神が目的もなく
    戯れで無知無能を演じる必要が
    どこにあるのだろうか?
    悟とは他力も自力もひっくるめて
    限りのない出合いを
    重ねて行くことなのだろう

著者プロフィール

1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。著書多数。2012年3月16日逝去。

「2023年 『吉本隆明全集33 1999-2001』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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