サウンドとメディアの文化資源学: 境界線上の音楽

著者 :
  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393332948

感想・レビュー・書評

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  • 2023年度共通テストの評論に使われた本。

    音楽や芸術は、はじめから音楽や芸術として「ある」のではなく、社会的・文化的コンテクストの中で音楽や芸術に「なる」ものだ、というのがメインの主張で、音楽やってる身としてかなりおもしろかった。

    タイトルに「文化資源」という言葉が使われているが、これは、「資源はいつでも誰にとっても等しく資源であるわけではなく、その意味や活用法に気づいた者にだけ、その価値が現れてくる」という意味も込められていて、「音」が「音楽」=価値あるもの=「資源」になるという状況をよく言い当ててる良いタイトルだと思った。

    筆者は今回特に「何が音楽で、何が音楽ではないのか」という部分に着目して論じるにあたって、そのちょうど境目にいるようなものを扱っているのだけど、それが副題の「境界線上の音楽」という言葉に込められているっぽい。
    タイトルのつけ方が良い。

    最初に総論があり、その後で各論がある構成なのもわかりやすくてよかった。
    かなり分厚い本で読むのは大変だったが、わかりやすくて読みやすい文章。
    総論だけでも充分読む価値のある本だと思った。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/60933

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784393332948

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著者プロフィール

東京大学大学院人文社会系研究科教授

「2007年 『ピアノはいつピアノになったか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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